2017年9月26日火曜日

ベース練習日記70 ブルースのベースライン研究 01

今日は早速、ブルースの実際のベースラインの分析を始めたいと思います。

題材は、Straight No Chaserにします。
セロニアス・モンクというピアニストが作った曲です。

ウイスキーとかをストレートで飲んだ後、
それだけだと強すぎるので水(チェイサー)を飲んだりするんですが、
んなもんいらん、ただそのまま出しやがれという、硬派な曲名ですね。

原曲はBbなのですが、諸々の都合によりFでやります笑


まずは楽譜を見てみましょう!




まずコード進行ですが、
練習日記69で見たとおり、

I7  IV7 I7 I7
IV7 IV7 I7 I7
V7  V7  I7 V7

になってますね!

キーはFなので、Bbにはフラットが付いています。
一方、いろんなところに臨時でフラットがついてますね。
さすがブルースです!


ベースライン研究と偉そうなタイトルがついてますが、
これからやることは単純で、


各コードに対し、何度の音を使ってるか確認していくだけです。


単純ですが、

この確認をとにかくたくさんのベースラインでやっていけば、
キーを変えたときとか、別の曲で同じコード進行が出てきたとき、
同じラインが弾けるようになるはずですので、
ここは我慢してとにかく黙々とやっていきます。


ってことで、1行目!
そのコードの中で何度の音かだけ考えればいいので、
まず答え書いちゃいます。




一小節目


F G Ab A という並びです。

最後のAは、次の小節のRであるBbの半音下です。
次のRに半音でつなげる方法は、以前練習日記63-64でも出てきました。

ここはようするにFからその上のBbまでちょっとずつあがって行くわけですね。

で、ですね。
強拍(ダウンビート)である1拍目と3拍目はコードトーンがいいよって話も以前出てきたと思います。

その考え方でいくと、F7のコードで、まあ1拍目はR弾くとして、
3拍目はM3かP5かm7を弾くことになりますが、

一小節目の3拍目、F7のコードなのにm3度弾いてますね。
いきなりブルースっぽい!

P4度上に上がる進行は超よく出てくるわけですが、
その進行でこのラインは超便利です。


二小節目

F7から段々あがって、2小節めの頭はRのBbですね。

で、BbのコードのM3の音(D)に、Bbから下がります。
この、RからM3の音に下がる動きもよく出てくるので、指板の形と一緒に覚えちゃうのがいいです。RからM3の音に下がる形は、次の2つを覚えるのがいいとおもいます:














で、いまDにいて、次のコードがまたF7ですから、
D Eb E と半音ずつあがりながら3小節目に向かいます。
(なのでこの場合はBbからDの開放弦を弾いたほうが、A弦5フレのD弾くより
弾きやすそうですね)



三小節目、四小節目

3小節目と4小節目はコードチェンジが無く、2小節間F7です。

3小節目は、F A C と普通にコードトーンを弾いたあと、4拍目でM6。

4小節目の頭で(小節の頭だからRを弾くのが普通なのに)Ebの音です。
Ebの音はF7のコードではm7の音です。
あえてルートを弾かない。。これがオシャレか。。

んで、2拍目からはCAFと、普通にコードトーンを弾いてFに戻ってきました。



今日のところはここまでにしますが、


例を例としてだけ覚えてても応用できないので、
今日やったことを一般化してみます。


1-2小節の、F7からBb7の進行を一般化して言うと:
P4度あがるコード進行で、ルートが上昇するライン

2-3小節の、Bb7からF7の進行:
P5度あがるコード進行で、ルートが下がるライン

3-4小節の、F7を2小節やるところ:
同じコード2小節目の頭をm7にして、それを頂点に上下するライン




って感じですかね。

これを覚えておけば、

今後ブルースやるときに、同じドミナントコードが2小節続くところがあったら、
2小節目の頭をm7にするラインを弾くことが出来るわけですね!



長くなったのでこの辺で。
次回は引き続き、Straight No Chaserの2行目をみていきたいと思います!



0 件のコメント:

コード進行in C 日記11 First Love  宇多田ヒカル

今日は宇多田ヒカルのFirst Loveのコード進行を、 Cメジャーキーに直して考えてみます。元々のキーはGメジャーです。 <イントロ> C       | G/B     |  Am    |  C/G    |  FM7   | Dm7/G  | C  F/C  ...