Fの簡単なブルースのベースラインを研究するシリーズ、
この↓ベースラインを題材に進めてきまして、今日はその3回目です。
こんかいは3行目ですね、
早速見て行きます。
まずは、その時のコードに対して何度の音を使っているかを調べます。
こんな感じですね!
前回までと同様、1小節ずつ見ていくことにします。
1小節目&2小節目
1、2小節はコードがC7です。
1小節目の頭、コードがC7に変わったところですが、
RじゃなくてP5の音から入るのがかっこいいです。
そこから2小節目の頭のRめがけて下がっていくのですが、
普通に5432と下がっていくのもアリなはずのところ、
敢えて3拍目をM2の音にして、半音で2小節目に入るのがオシャレポイントですね。
2小節目はR から P5 を通って、オクターブ上のRに行って、
4拍目m7から次のコードF7のM3の音に繋がってます。
音が跳躍すると難しいことやってるように聴こえる(僕しらべ)し、
次のコードの3度に滑らかに繋がるのもかっこいいし、
ここは C7(V7)からF7(I7)に4度進行だから良く出てくる進行だし、
このラインは便利そうです。要チェックです。
3小節目
っつーわけで3小節目、F7のコードはM3から始まります。
2小節目で1オクターブ上がったところから下がってきてる流れなので、
引き続き下がるラインですね。
M3 m7 P6 ですか。
そんなのもありなんですね。
で、4拍目は次のコードの頭に半音でつなげるパターンですね。
短2度はそのコードに対しては結構キツイ響きになるので、
これもジャズっぽい感じでますよね。
4小節目
4小節目はこの曲の(というか、12小節で1回しの曲の、1回し目の)終わりです。
ブルースは12小節のコード進行をグルグル回してソロ取っていくようなので、
ここで誰かのソロなりが終わって曲の頭に戻るわけですね。
コードはC7,つまりV7で、例の4度進行で頭に戻るわけです。
(戻った先のコードがI△7だったらドミナントモーションですね。でもI7だから、ニセドミナントモーションです)
ここで終わりだよーって所を他のプレイヤーとか聴いてる人に分かりやすくする必要があるからなのか、なんなのか、この小節については、1拍目P5,3拍目Rで、強拍にちゃんとコードトーンが来てますね。3拍目Rに向かって、2拍目ではその半音上を弾いて、3拍目のRの音を強調してる感じもします。
で、最後もコードトーン、M3つまりミの音で終わってます。
これ頭に戻ったら半音上のF弾く気まんまんですね。
まとめ
度数つきの楽譜はこんな感じです。
みなさんも、これをみながら、
1 いま弾いてるとこのコードを常に意識して
2 自分が出してる音を度数で歌いつつ (ルートーにーたんさんちょうさんルートーみたい)
弾いてみて下さい!で、このラインいいなーと思ったら、
その場所のコード進行と、ラインの特徴のセットを覚えるようにすれば、
他の曲でもそのラインが使えるようになるはずです。
たとえば一番最後の2小節のラインとか、どっかで聴いたことある感じですけど、
とりあえず、あーあのラインはM3から入って最後の小節のP5に半音上がりながら入るやつだ、くらい覚えておけば、出したいときにこのライン出てきやすいのかな、と思います。
いやー、やってることを言語化するってホント大事ですね。
次回の日記もこの調子で引き続き、ブルースのベースラインを見ていこうと思います!