2017年7月31日月曜日

ベース練習日記61 番外編 囲碁用語をつかって指板の形に名前をつけようの巻

囲碁なんて知らないし興味もないよね、知ってる。


でも、


これまでみて来た指板の形、たくさんあったとおもうけど、


この形たちに、名前がついてたらステキでしょう??



たとえばこれをみてください。











この、RからM3のこの形。
よく出てきますよね?


これ、今までなんて呼んでました?

ナナメにピョンですか?





あなたはこれが出てくるたびに、



ナナメにピョン




ナナメにピョン



って呼んでたんですか?

ほんとに?



いや、まあいいです。




そんなあなたは今、ご自分にまさにピッタリの記事を読んでいます。



なにしろ、この指板の形ってやつですが、



囲碁の先達が、すでに名前をつけてくれているんです。
しかも英語圏の人たちもその名前をそのまま使ってますよ!
この記事を読めば、音楽仲間のイギリス人かなんかに、





あ、そこは一間じゃなくて二間飛びだよ。半音上がっているんだ。



とか、英語で言えるようになるんですよ!
相手が囲碁しらないと通じないけどな!!






とまあこのように、囲碁用語をちょっと覚えれば、


指板の形なんて超絶サクサク覚えられます。
tab譜みて曲を覚えてる人にも、きっと役に立ちます。
一つ一つの動きに名前をつけられるわけですからね!
覚えやすさが全然ちがいますよほんと!




バカバカしすぎて画期的過ぎて、今まで誰も世に出してないだろうこの考え方

新しいものを世に出す喜びに私はうちひしがれています。




・今までは何となく形を覚えていて、名前はつけていなかったので、たまにどの形だったか混乱したり忘れてしまうことがあった 

・某有名囲碁漫画を読んでも、棋士たちが何言ってるか分からず、でも話は面白いからいいや、と思っていた

・NHKでやってる囲碁の番組がすごくすごく面白そうで、何回もみてみたけれど、やっぱり何いってるかわからない。でも対局者が人のお茶を勝手に飲んだりして面白いからいいや、と思っていた。


こんな人、多いですよね。とくに3番目は、あー俺それだ!って方多いと思います。
そんな人ばっかりです今の日本社会。

でも大丈夫。豊富な図解で丁寧に解説しますからね!



サクサク行きましょう。


まずは最初に出てきた奴。










この●が黒石だかんね!!!


この形はコスミといいます。
ナナメにピョンってなってる形です。

どの向きでもコスミです。↓こいつもコスミです。











で、ですねえ


囲碁には白石と黒石がありますんで、
いろんな説明がさらにやりやすいんです。

親和性高すぎて色々漏れそうです。










たとえばこれ。
形としてはコスんでるんですが、

黒から白は長3度ですね。
白から黒は、音程を転回するので、短6度になります。


とにかく、まずこの形はコスミと覚えましょう。

その次のステップとしては、
コスミは4方向あるので、その音程全部覚えちゃえばもうそれだけで結構強いです。
Cにある黒から四方向にコスんだ図↓










どの形にしても、まず名前を覚えて、んでそれぞれの向きの音程を覚えるだけなので、
ここからは各種形をみていきます。


ノビ









ノビは方向によってこんなふうに言います:
解説「いま白が上にノビたところです」

解説「白左にノビました。。これは、、狙いはなんでしょうねぇ」

解説「白サガりましたね。ここは黒受けないと上辺右スミが危ない」聞き手「ああーそっちに影響がでてくるんですね!」ぼく「しってたくせに」

ケイマ










大ゲイマ(おおげいま)









一間(いっけん)トビ















二間(にけん)トビ
*ここからさらに一個幅が広がったら三間トビ。。四間トビ。。となります。

















空き三角







解説「彼は悪い形でもどんどん打っていきますねえ。AIの影響でしょうか。」
聞き手「この三角形はあまりよくない形なんですね。」
ぼく「しってたくせに」



タケフ



















ポン抜き









犬の顔











2ツケ、3ハネ、4ノビ、5ツナギ














タケフくらいからあんまりベースには関係なくなってきました。

特に最後のはベースに関係ないので気にしないでください。
やってみたかっただけです。
でも、形の名前は全部ホントですからね!



まあ、




結果、





だれに向けた記事なのか分からなくなりましたが、




でも、
コスミ、ケイマ、大ケイマ、ノビ、トビ、空き三角くらいは、

指板の形を覚えるのに使うととっても便利ですので、

ぜひ覚えて、

一緒にその形の音程も覚えて、

ついでに囲碁用語も覚えてください。
ついでに囲碁のルールも覚えて僕と対局してくださいお願いしますおねがいします













2017年7月27日木曜日

ベース練習日記60 マイナーペンタトニックスケール

前回に引き続き、今回はマイナーペンタトニックスケールです。

いつもどおり、まずは音程と指板の形をみていきます。



ペンタトニックというくらいですから、
マイナーペンタも5つの音から出来ているスケールです。



んで、マイナーペンタトニックスケールは、

ナチュラルマイナースケールの2と6を抜いたスケールです。
*ナチュラルマイナースケールって何?って方はこの記事とかこの記事を読んでね!!


つまり、


R m3 P4 P5 m7



になります。




僕の場合は、

マイナーペンタは、ナチュラルマイナーの最初と最後から2番目の音を抜く

と覚えました。



毎回まいかい書きますが、
指板の形だけを覚えてるのはダメですからね!
ちゃんと、マイナーペンタスケールは?って聞かれたら、上みたいに度数で言えるようにしましょう。


ということで、指板の形です。
例によってCマイナーで考えてみます。

。。とはいえ、ナチュラルマイナーの2と6を抜いた形ですから、
ナチュラルマイナースケールと基本は同じです。









こんな感じですかね。
メジャーペンタのときと同じく、基本のポジションを2つ覚えたら指板の他の場所にその形がどんなふうに出てくるか、いろいろ弾きながら覚えてくって作業が必要かなっと思います。




で、メジャーペンタと同じく、
あるキーでどのマイナーペンタが使えるか考えてみましょう。


これは、あるキーの曲で、コード進行はある程度無視してソロをペンタ一発で弾く場合、
そのキーに入ってる音だけで弾けるペンタトニックは何か?ということです。

今までみたいに、コードに対応するスケールは何か?っていう考え方とはちょっと違いますし、一方、キーから外れた音を使ってオシャレにするときにペンタトニックを使うこともあるみたいです。

これらの考え方については次回の記事でまとめたいと思います。




まずはわかりやすくAmキーを考えることにします。



メジャーペンタのときは、CメジャーキーではC、G、Fのメジャーペンタが使えました。


それとおんなじ様に、サークルオブフィフスでAマイナーの両隣のキーを見て行きます。


Amの右隣はEマイナー、左隣はDマイナーですね。



こんな感じになります。
一応右に2つ、左に2つのキーを載せてみました。








これをみると、

メジャーペンタの時と同様、

Amの両隣のキーであるEmとDmペンタも使えるってことになりますね!




ってことはですね。

Cメジャーキーの時、Aナチュラルマイナースケール弾いても問題ないわけですから

(AマイナースケールはCメジャースケールを6番目の音、Aから始めたスケールでした。Cメジャースケールの6番目のモード、Aエオリアンスケールでした、ともいえます。つまり、Cメジャースケールと使ってる音は変わんないので、CメジャーキーのときAマイナースケール弾くのはアリなわけです)、

Cメジャーキーの時、Aマイナーペンタを弾くのも当然問題ないわけです。
AマイナーペンタはナチュラルAマイナーから2番目と6番目の音抜いたスケールですもんね。


で、Aマイナーキーの時にEmペンタ、Dmペンタも使えるってことは、
Cメジャーキーの時にEmペンタ、Dmペンタも使えるってことになりますよね。




ってことで、前回の記事で考えたメジャーペンタと総合すると、
Cメジャーキーで使えるペンタはこんな感じになります。
















上でもちらっと書きましたが、今回”使える”と言っているのは、


Cメジャーのキーの曲だったら、
とりあえずコード名を気にしなくてもCメジャースケールずっと弾けるよね(キーから外れた音は出ないよね)、


っていう発想から、


じゃあ、ペンタトニックスケールだったらどれを使えるかな、


っていう話です。


なので、注意点2つ。


1 コードを見て、コードとキーの関係から、そのコードの時に使えるスケールを考えよう、という考え方とはちょっと違います。今回考えてるのはもっと大雑把に、このキーだったらずっとこのスケールでもまあ対応できるよね、っていうレベルです。

2 今回あげられたペンタトニックスケールの中には、
結局Cメジャースケールの音しか入ってません。
この中のどのペンタトニックを弾こうが、
外から見たら、Cメジャースケールを弾いてるように見えるはずです。
(CメジャーキーでAナチュラルマイナー弾くのと似てますね。)



ただ、ペンタトニックスケールは指板の形を覚えてる人も多いでしょうし、
また、たとえばCメジャーキーでGメジャーペンタを弾いた時、
そこで使われる音の組み合わせはCメジャーペンタと違いますよね。

なので、CメジャーキーでCメジャーペンタ以外のペンタを弾くと、
Cメジャースケールの中の音ではあるけど、Cメジャーペンタ以外の音も使うことが出来るってことなので、演奏の幅を広げるのに役立つことがあるかもしれません。





っと、ここまで来たのですが、



実はペンタトニックスケールについてはもうちょっと考える必要があります。


次の記事は、ブルースとペンタトニックスケールについて!















2017年7月24日月曜日

スケールの練習方法/英語動画紹介 How to Practice Scales in Jazz



渋いにいちゃんですね。。
いい音だ。。

ベース練習日記では、かなり足早にいろんなスケールを紹介してますが、
各スケールの音程が分かったら、あとは指板の形を頭にいれつつ、
自由に弾けるように練習をしなければなりません。


今日は、じゃあどうやって練習するのって話です。


この動画では、練習の順番として、

1そのスケールを単純に上下する練習
2そのスケールを12全てのキーで練習する


を薦めています。


でも、

ここまで出来たとして、これでそのスケールをマスターしたかって言ったらそんなことないよ、

そのスケールの一部の側面(単純に上下する)をマスターしただけだよ、


と仰います。


だから、上記練習1,2が出来たら、今度はそのスケールで、
別の練習をしましょう、という話になり、

2度のまとまり (例Cメジャースケール:ドレ、レミ、ミファ、、、、)
3度のまとまり (例Cメジャースケール:ドレミ、レミファ、ミファ、、、)

で、4も5も6も、どのまとまりも練習しよう、と言っています。



動画は割とあっさり、ここで終わります。



それにしても、スケールの練習はホント時間かかります。
この動画で紹介されてる練習だけでもかなり大変ですが、
このほかにやったほうがいいだろうなという練習は、音を飛ばす練習ですね。


で、飛ばすにしても、うえみたいに連続した音のまとまりでやるにしても、


とりあえずスケール練習の基本は、
下の4種類が考えられるかと思います。
(スケールをどんなパターンでやるかって話なので、難しくしようと思えばいくらでもできるのですが、とりあえず基本はこの4つかなーと。。)


Cメジャースケールを例に、3度で飛ぶ練習をみてみると、
(ごめんなさい、言葉で書くと面倒なので楽譜を使います。。)
こんな感じです。


練習1 飛ばして上に行きながら上に行く
    数字で言うと、13 24 35。。。ですね。








練習2 飛ばして下に行きながら上に行く
    数字で言うと16 27 31。。。です。









練習3 飛ばして上に行きながら下に行く
    数字で言うと13 72 61。。









練習4 飛ばして下に行きながら下に行く
    数字で言うと16 75 64。。。










練習1で上がっていって、練習3で下がるとか、
まあその辺の組み合わせもお好みでというか、満遍なく練習するといいですね。



んで、これは3度跳躍の例ですけど、
2度も4度も5度も6度も7度も練習して、
それを12のキーでやって、、、
(そして他のスケールも練習して。。)

ってやってたら時間がいくらあっても足りないですよね。


なので、本当はダメなんだと思いますが、
アマチュアの特権ということで、

よく使うキーを優先的に練習しつつ、
あとはバンドで演奏することになった曲のキーをその時に練習する、
という方法も考えたほうがいいかもしれません。


ネット情報をまとめると、
ジャズでよく出てくるキーは

Fmaj Bbmaj,Ebmaj Amaj

っぽいです。

ポップスだと

Gmaj Cmaj Dmajをやると、全体の4分の一チョイはカバーできるようです。
Spotify Insightsというサイトの記事を参考にしました


で、これら7つは、サークルオブフィフスの上半分ですので、
優先的にやるならこれらのキーってことかもですね!

何はともあれメジャースケールが基本なので、
これら7つのキーでメジャースケールのいろんなパターンで練習しまくるってことでしょうね。。

大変だー!!





2017年7月21日金曜日

ベース練習日記59 メジャーペンタトニックスケール!


みんなだいすきペンタトニックスケール。

なんか便利らしいし、ペンタトニックスケールを使ったリフとかギターソロとかたくさんあるし、これだけ覚えといたらいいんじゃないかっていう、便利スケールです。



でも、ちょっと考えるとすごく奥が深いスケールでもあるんです。





でもとりあえず。

まずは他のスケールと同様、音程と指板の形をみていきたいと思います。







まず、ペンタトニックスケールには、





メジャーペンタトニックスケール

と、

マイナーペンタトニックスケールがあります。





今日は取り急ぎ、メジャーペンタトニックスケールについて。



で音程ですが、ペンタトニックスケールは、5つの音で構成されるスケールです。
メジャースケールなど、今までやってきたスケールは7つの音でしたから、2つ少ないです。



で、メジャーペンタは、




メジャースケールから、4と7を抜いたスケールです。




つまり、



R M2 M3 P5 M6



になります。





Cメジャーで言えば

ド レ ミ ソ ラ

ですね。


ドレミソラ ってなんか語呂がよくて覚えやすいので、
最初これで覚えて、他のキーで弾くときはドレミソラだから12356だって考えるのがおススメです。




で、アボイドですね。


C△7コードのときにCメジャーペンタスケールを弾く場合、
メジャーペンタスケールにアボイドが無いのはお分かりかと思います。






わかります。。よね?



だって、


C△7でメジャースケールつまりイオニアンスケールを弾くときのアボイドは



4度


でしたよね。





メジャーペンタには4度の音は入ってないので、アボイドは考えなくていいわけです。






で、指板の形ですね。



さっき、メジャーペンタトニックはメジャースケールの4と7を抜いたのと一緒って書きましたが、


メジャースケールを弾きまくっている我々からしてみると、
4と7弾かないだけなので、特に新しいことも無く。ただ4と7を弾かなきゃいいだけです。


ってことで、難しいことが無いし、
いい機会なので12フレまでみてみると、こんな感じです。

*ここでは、CメジャーペンタをC△7で弾くと考えて、
3,5度をコードトーンとして色ワケしています。







とりあえずこの緑(便利型)とオレンジ(小指ルート型)を覚えちゃえば、
あとは、よく見てみるとこの二つの形と同じだってことが分かります、というか、

まあ結局分かるまで弾くしかないと思うのでそこは頑張りましょう笑




まあ練習は、ペンタトニックについては使われてるフレーズもたくさんあるし、
そういうフレーズを度数考えながら弾けばいいんじゃないかと思うのですが(てきとう)、




ペンタトニックスケールを、いつコードで使うか




これがなかなか面白いんです。



まず、

ペンタトニックスケールは、スケールの中に半音で隣り合う音が無いので、

たとえばCメジャーのキーで、ダイアトニックコードだけの進行だったら、
ずっとCメジャーペンタトニック弾いてて大丈夫ってのは有名ですよね。
(なんならダイアトニックコード以外のときに弾いててもまあ割と大丈夫かも)

しかもCメジャーのキーでずっとCメジャースケールを考えるより、
Cメジャーペンタ弾いてたほうがそれっぽくなりやすいので、とっても便利です。

*補足
この理由により、練習日記59と、次60(マイナーペンタトニック)では、
どのコードでペンタトニックを使うか、ということではなく、
どのキーで使うか、ということを考えたいと思います。
ペンタ弾くときはそういう使い方することが多いだろうし、ってことです。
でも、コードに対してどのペンタを使えるかって考え方もすることは今後出てくるかもしれません。これがまた色々選択肢あって大変なんですが笑、それはまた別の話。。



つぎに、

Cメジャーのキーだったら、平行調であるAマイナーの
Aマイナーペンタトニックも弾けますね。 
(マイナーペンタトニックについてはまた記事を改めて書こうと思います。)



で、だ。




これだけじゃないんすよペンタトニックは。





まずはこの図をご覧頂きたい。











これ、

Cメジャー
そこから5度上がったGメジャー
さらに5度上がったDメジャー
(サークルオブフィフスを右回りに行っただけ)

の、スケールなんですが、

よくみると、
あるキーからサークルオブフィフスの右隣に移ったとき、

もともとのキーの4番目の音に#がつくことが分かります。
んで、その4番目の音は、次のキーでは7番目の音になります。



じゃあこんどはこっち。
サークルオブフィフスを左に行ったバージョン











こんどは、あるスケールの7番目の音が次のキーではフラットして、
で次のキーでは4番目になることがわかりました。





つまり、


あるキーから、サークルオブフィフスで、

右に一つ隣のキーに行っても、
左に一つ隣のキーに行っても、

元々のキーの音の中で、#とかbがつくのは、
4番目(右に行くとき)か7番目(左に行くとき)の音だけ



ってことが分かりました。





そんで、ここで思い出して下さい





メジャーペンタトニックスケールは、メジャースケールの4番目と7番目を弾かないスケールでしたよね??




ってことはですよ





ってことはですよ




メジャーキーの曲では、
サークルオブフィフスで右、左の隣のメジャーキーのペンタトニックスケールも使えるってことですよ!!!



だってほら、これをみて下さい!








Cメジャーを基点に、下にはサークルオブフィフス右回り、上に左回りのスケールを書いたものです。


で、


メジャーペンタトニックはメジャースケールの12356度を使うスケールですので、
そこだけ色つけてみました。



この色ついたところ、#もbもついてないでしょ。


ってことは、Cメジャーキーでこれらメジャーペンタトニック(Gメジャー、Fメジャー)を弾いても、大丈夫ってことですよ!!


*逆に、Dメジャーキーまで行っちゃうと、Dメジャーの3番めの音が
F#になっちゃうので、Cメジャーキーには無い音です。
が、他の音は#ついてないので、C△7が鳴ってるときにDメジャーペンタトニックスケールを弾いたら、Cリディアン(リディアンはメジャースケールの4度が#でしたね!)っぽいアプローチになるってことでは。。。?今度試してみよう笑




だから、


メジャーキーで使えるメジャーペンタトニックスケールは、実は3つある

ってことです。

もちろん、例えばCメジャーのキーでFメジャーペンタ弾くと、Cメジャースケールでは元々アボイドであるFの音を使うことになるので、使いどころは考えたほうがいいでしょうけど、でもそういう細かいところを自分で試して行くのが楽しいところでもあります。



そういう意味では、メジャーキーでメジャーペンタ弾くなら、右隣のキーのメジャーペンタが使いやすいかもですね。もともとのキーの4番目の音入ってないし、逆にもともとのキーの7番目の音を使うので、ちょっとオシャレになる気がします。


いやーこれ、感動。感動しました。


ペンタの形覚えてたら、この使える3つを切り替えるだけで、
一つだけ使ってるときとはぜんっぜん違う雰囲気になります。


みなさんもぜひ試してみて下さい!!











ベース練習日記58 セカンダリードミナントについて 1 読む練習シリーズ4

読む練習シリーズでは前回ドミナントモーションや251について勉強したので、
今度はセカンダリードミナントについてみていきます。


セカンダリードミナントは、


一言で言うと、


ダイアトニックコードの前に置かれるドミナント7コードのことです。




いつもキーCmajで説明してるので、
今日は趣を変えて、Gmajで説明してみます。


GメジャースケールはFにシャープがつきますので、
(パッと出ない方はサークルオブフィフスについての過去記事をご覧ください!)

G A B C D E F#

ですね。


で、ダイアトニックコードが、
こんな感じでした。








以前考えたドミナントモーションは、

このV7(ドミナント)である D7 から、
I△7(トニック)である C△7 への進行でした。


この進行がめっちゃ気持ちいいんすよ、って話は、ドミナント7についての過去記事を御参照下さい。この進行が気持ちいい、っていう事自体にすごく意味があります。



で、セカンダリードミナントは、

トニックであるI△7以外のダイアトニックコードの前に、

対応するドミナント7を入れちゃおう、って考え方です。




どういうことか。


たとえば、Gメジャーキーのコード進行、


G△7 Am7 C△7 D7
繰り返し


を考えます。
最後のD7からG△7が、今まで見てきたドミナントモーションでした。
これは全部Gメジャーのダイアトニックコードです。


ここで例えば、

Am7 に注目します。


ここでまず、こいつがm7であることは一旦忘れて、
ただただ単純にルートのAだけを見つめます。



見つめたら、



このAを、I番だと 仮に 考えます。
そしたら、Aから完全5度上の音を探します。


Aから完全5度上の音は、Eです。


ここまで分かったら、簡単です。Eに7をくっつけてE7というコードにして、
もともとあったAm7というコードの前に置いてしまうのです。



G△7 Am7 C△7 D7


これを、


G△7 E7 Am7 C△7 D7



こうしちゃうわけです。
(元々4小節の進行なので、 ためしに弾いてみるときはE7とAm7を2拍ずつにするのがいいかもしれません。べつにしなくてもいいんですが。)


するとですね、特に違和感無いコード進行になったと思います。


このE7,もともとGメジャーのダイアトニックには無かったコードです。
つまり、キー以外の音が入ってるわけです。
(ダイアトニックでEのコードはEm7でしたから、Gの音がG#になってるわけですね)


ちょっと補足。251のときに、251が鳴っている時には、
1をトニックにしたキーを想定しますって話でましたよね。
それとおんなじで、今回例えばAm7の前にE7を入れたわけですが、
このE7からAm7の部分は、部分的にAマイナーのキーになっていると考えることもできます。



で、このE7。これは、元々のキーのドミナント7ではありません。
GメジャーのV7はD7ですもんね。

ですが、次のAm7にドミナントモーションします。
こういう使い方をされてるドミナント7コードを、

セカンダリードミナント と呼ぶわけです。















このセカンダリードミナント、


メジャーキーのダイアトニックコードの、


I番とVII番以外のコード、全てに対して使えます。


I番は使えないっていうか、普通にV7がそのキーの中にいて、
こいつはセカンダリードミナントじゃなくてドミナントですよね。

VII番の前に、そこから完全5度上のセブンスコードを入れるのも、
別にやったら殺されるってワケじゃないですが、あんまり上手く行かないみたいで、無いものと思っておいていいみたいです。



つまり、
今回の進行ではAm7を例にとりましたが、

G△7 Am7 C△7 D7

これを


C△7のCから完全五度上のGをG7にして
G△7 Am7 G7 C△7 D7


にしたり、


D7のDから完全五度上のAをA7にして
G△7 Am7 C△7 A7 D7



にしたりも考えられます。
実際どうするかは、メロディーとかと合わせていい感じになるかを考えないといけないです。





このまえツーファイブワンについて考えたときに取り上げた、Fly Me to the Moonのコード進行をもう一度見てみます。











この進行で、2行目と3行目の最後の A7 に注目してください。

この曲はキーがCメジャーですので、
A7はダイアトニックコードじゃありませんでした。

ということでこれ何かな?って思ったときに、

A7の次のコードみると、


Dm7なんですね。
DからAまではばっちり完全5度です。

なので、
このA7もセカンダリードミナントだって分かりました。



というわけで。
知ってる曲のいろんなところにセカンダリードミナントを勝手に挟む遊びをすると面白いので、ぜひやってみてください!

次回の読む練習シリーズでは、セカンダリードミナントをツーファイブに分割する技についてご紹介します。

2017年7月19日水曜日

ベース練習日記57 コードの形 dimコード

今日はひさしぶりに、コードについてみてみたいと思います。

いままでコードっていうと、ダイアトニックコードの考え方から、

△7
m7
m7b5

四種類をやりました。



この4種類のコードは、
メジャースケールのある音から、一つおきに音を重ねたときに出来たコードでしたよね。

じつは、コードの作り方はこれ以外にもあり、

とりあえず知っておくべきコードとしては、


ディミニッシュコード
オーギュメンテッドコード
サスフォー
分数

の4つかなっと思います。

どれからはじめてもいいんですが、
とりあえず今回はディミニッシュコードから!



ディミニッシュコードは、


本名は diminished 7th といいます。
減らされた7度、って意味です。

Cdim

みたいに表記されます。





作り方は、ある意味単純で、


ルートから、短3度の音程で音を重ねる


これだけです。




例によってルートをCで考えてみましょう。


C から 短三度 は Eb

Eb から 短三度は?








できましたか?












考えて下さいね
短三度ってことは、全音一つ+半音一つの音程ですよね?














はい、F#(Gb)です。


F#とGbどっちで呼ぶかなんですが、
いまCdimを考えてますから、
CのコードトーンCEGに似てるほう、Gbを採用しましょう。



ということで次、Gbから短3度の音程は?




はい、Aですね。






ということで、Cdimの構成音は、


C Eb Gb A





ってことが分かりました。



いままで考えてたコードとは全然違いますね!


3度も5度も短、減音程ですから、

今までに見たコードの中だと、m7b5に近いです。


何が違うかというと、dimコードでは、セブンスの音がさらに半音下がってるんですね。
多分これが、このコードがdiminished 7thと呼ばれる理由ですね!



つまり、

Cm7b5 = C Eb Gb Bb
Cdim  = C Eb Gb A


セブンスの音(ルートから1音下)をさらに半音さげる!ってことですね。
音程についての日記でも書きましたが、短七度をさらに半音下げると減7度の音程になります。この 減 を英語で言うとdiminishedってことっすね。





で、ディミニッシュコードの面白さはここからです。


Cdim  = C Eb Gb A


までは分かったわけですが、


この構成音たちを、ピアノの鍵盤で見てみます。

















こんな感じです。




なんでわざわざ2オクターブの鍵盤画像を用意したか?


たまたま持ってたのが2オクターブの画像だったからではありません。



じつは、



このCdimというコード



dim7thであるAの音から、その上のルートであるCまでの音程も、短三度なのです



Rから短三度で音を重ねていくと、丁度Rまで戻るってことです。


これが何を意味するか。


これを画像にすると、こうなります。














このまま鍵盤が続く限り、どこまでも同じことを繰り返せます。
そして、この性質は、さらに面白い性質を生みます。

この画像を見ながら、たとえばEbをルートだと思ってみてください。
そこからEbdimのコードを作るとします。

Ebdimですから、ルートEbの上に、短三度音程を重ねていくわけです。



アレッ




ってなりました??

そう、Ebから短三度で音を重ねて行ったら、

Eb Gb A C になるので、



結局おさえる鍵盤は、Cdimと変わらないのです!!


で、これはもちろん、GbをルートにしたGbdimも、AをルートにしたAdimも変わりません。


つまり、

Cdim  Ebdim  Gbdim  Adim


この4つのコードは、全部、同じ構成音から出来てるわけです!!
一番低い音がどれになるかだけが違いと言っても良いですね。




と、こんな風に考えていくと、
あえて誤解を恐れずに言えば、


実はdimコードには3種類しかない


ってことも分かります。
これは画像を見てもらうのがわかりやすいと思います。


こういうことです↓













黄色を弾けば、
先ほど見たCdimグループである、
Cdim  Ebdim  Gbdim  Adimになります。



青を弾くと、第二のグループ
Dbdim Edim Gdim Bbdim



赤を弾くと、第三のグループ
Ddim Fdim Abdim Bdim



に、なるわけですね。


まああの、ベース弾く立場からすると、だからなんなのって感じがしなくもないんですけど。でも、どの種類のコードにしろ、コード見たらその構成音が分かるようになりたいよねって過去記事書きましたが、


その点、


dimコードは、3種類、例えばCdim Dbdim Ddimの構成音を覚えれば、

それがそのまま、同じグループの他のdimコードの構成音になるので、

構成音をいちいち全部覚える必要がなくなるよってことですね。



んで、従いまして、このコードは指板の形もとってもおもしろいです。
まずCdimのグループ(ルートをCにしてますのでCdim)








この見事なまでの規則性笑

そしてCdimのグループの構成音も、そして指板の形もこれとおんなじです。
なんて便利な奴なんだ!
*もちろんルートを変えれば、それに伴ってどの音がm3で。。とかも変わります。


で、この図のルートを半音あげればDbのグループになり、
もう半音あげればDのグループになるってことですね。



で、じゃあディミニッシュコードにつかえるスケールはなんなんだって話になるわけですが、それはまた、コードの形がひと段落したときにでも!




2017年7月18日火曜日

ベース練習日記56 メジャースケールのモードとマイナースケールの音程まとめと、練習法について

前回の記事で、メジャースケールの第7モードまでの音程と指板の形をみる事ができました。

なにしろ7つもありますし、

モードやる前に、メジャースケールはもちろんのこと、
3つのマイナースケールについてもやりましたので、

この辺で一回、今まで見てきたスケールの音程をまとめたいとおもいます。




っつーことで、
今回の記事は、


あー、これやったなー


ふむふむそうだったね



って思いながら読むやつですからね!


あれ、これ忘れちゃった なんだったっけ


って思った方は過去記事を読み返してくださいね!






まず、メジャースケールとマイナースケールの音程はこうなってました↓







ナチュラルマイナースケールの音程をおぼえてなかった人はこの記事をどぞ

ハーモニック、メロディックマイナースケールの音程を覚えてなかった人はこの記事どぞ



あ、、、マイナースケールの指板の形みてないじゃん。。いつかやります。。




で、メジャースケールを始める音を変えることで、モードが作れまっせ、
それが分かってれば、ダイアトニックコードだったら対応できまっせ、
って話がでてきました。
この辺の話をわすれちゃった方はこの記事をどぞ


で、その話のあと、練習日記32 モードの名前一覧! という記事でこんな表が出てきました。

















で、じゃあこのスケールたちを一つ一つみていこう、となって、
モードの形シリーズが始まって、

前回、7つのモードを見終わったところでした。


7つのモードスケールの音程は、まとめるとこんな感じになります↓










モードの形シリーズでは、
この各スケールの音程を確認したあと、指板の形を、ルートをCにしてやってみました。




というわけで今まで、


モードスケール7種類(これにはメジャースケールとナチュラルマイナースケールが含まれる)と、

ハーモニックマイナー、メロディックマイナー


全部で9つのスケールについて、勉強できたわけです。





さて



じゃあこれを弾けるようにしましょう、ってことなんですが




ここでみなさんに悲しいお知らせがあります。



我々はこれを、


12全てのキーで


練習する必要があります。
今のところスケールは9つやりました。




9つのスケールを12のキーなので、




108通り




おお、、、煩悩の数。。。。




大晦日の夜、除夜の鐘が一つ鳴るたびに一つのスケールを弾くという修行に参加したい方は連絡ください。。 

ぼくはやりませんが。。





道のりがながすぎて笑っちゃいます笑
ほら笑っちゃった



そしてやるべきスケールはこれだけではなく。。
有名なペンタトニックもあれば、ほかにもたくさん。





でも、いいニュースもあります。



まず、自分がやっているジャンルとか、自分のバンドの編成とかによって、
使われるキーは結構限られて来ますし、スケールの中には、メジャースケールみたいに絶対大事って分かりきってるものから、正直あんまり使わないよね。。ってものまであるので、重点的、優先的に練習するものを自分で決められます。


また、ベースは、指板上での音と音との位置関係が常に一緒ですから、
それぞれのスケールに慣れてしまえば、基本的には、
あとはルートの位置を変えて、全部そのまま並行移動させちゃえば、
どのキーでも弾けるわけです。




問題は、

今までルートをCにして指板の形をみてきたわけですが、

ルートを変えると、それぞれの形(便利型とか、人差し指ルートとか)の、
どの部分が指板の上で現れるかが変わってきますよね。


たとえばE弦5フレのAをルートとしてAメジャースケールを考えるとき、

便利型で1オクターブ弾いて、
D弦7フレのAについた後、

まだその隣にはG弦があるので、そこから上の音をポジション移動しないままで弾けるわけです。

Cメジャーを便利型でA弦3フレから始めると、
G弦のCに行ったらその上の音はポジション移動しないと弾けませんでした。

(その代わり、もともと低いRをA弦で取ってるので、ポジションを変えなくても、
Rの下の音がE弦にあるわけですが)。




いろいろ書きましたが、やることは一つ。

これからの毎日の練習では、


今までのモードの形シリーズを参考にしつつ、いろんなキーでいろんなスケールを練習するってのをやっていこうと思います。


基本的には、どのキーのどのスケールをやるにしても、そのスケールの中でベースの出せる一番低い音から、一番高い音までを練習します。

ただ順番に弾いても飽きちゃうし練習にもならないので、たとえばCメジャーだったらミファソ、ファソラ、ソラシ、ラシド。。みたいに3つのまとまりをやってみたりとか。

あとポジション移動ですが、いつ移動するか決めるってのがいいみたいです。
たとえば人差し指を使ったらそこから次の音はスライドさせる、とか。

3つのまとまりでやるなら、まとまりの最後、3つめの音が人差し指だったらスライド、みたいに決めると、なんか上手いっぽい感じで自然にポジションチェンジができるみたいです。(これについては参考にした動画があるのでそのうち紹介します)



ということで、僕の場合、ノートに


メジャースケール


Bb





ナチュラルマイナースケール


Bb





と、各ページにスケールとキーを書いて、
その日やった練習をそこに記録するっていうのをやっています。
なんか漫画Blue Giantみたいでときめきます

夏休みのラジオ体操のスタンプ集めみたいな気分です。



さて。まとめも終わったので、
いよいよ、コードを見たときどのスケールが使えるかを考えるってシリーズに行きたいのですが、そのまえに今まで取りこぼして来たものをやってしまいたいので、

とりあえず次の記事から、いままでやった主要4種類のコード以外のコードについて、コードの形シリーズを少し進めたいとおもいます!まずはDimコードについて!




2017年7月17日月曜日

ベース練習日記55 モードの形 ロクリアンスケール


練習日記55回目にして、
メジャースケールのモード最後、第7モードのロクリアンスケールまでたどり着きました。


どんなスケールか?といいますと、

対応するコードがダイアトニックVII番、m7b5ですから、

御想像通り、

ロクリアン君はなかなか個性的な音程をしております。


その音程はこちら↓







要するに、4度以外は全部メジャースケールの半音下げってことですね。
ここまで来ると逆に覚えやすいというか。


ちょっと蛇足ですが、ロクリアンはフリジアンと似てて、
混乱することもあるかと思いますので、
ロクリアンとフリジアンを並べた図も載せときます。
フリジアンは完全系の音程(4と5)がメジャースケールと同じでしたが、
ロクリアンはその中の5度がフラットするってことですね。

対応するコードがm7b5だから、そう考えると覚えやすいかな?と思います。
メジャースケールのモードスケールのなかで、5度がフラットするのはロクリアン君だけです。







で、そんなロクリアン君ですが、アボイドは短二度です。
ですが、ルートに半音上から戻るのはよく使う動きな感じがするし、
この短二度と短五度がロクリアンのおいしいところ(スケールらしさが出る音、特徴音)でもあるので、上手く使えるとポイント高そうです。


っつーわけで、
指板の形をみてみましょう。
例によってルートをCとし、Cロクリアンスケールを見て行きます。


人差し指ルート型







小指?ルート型







ロクリアンは2度も5度も短、減音程なので、
人差し指ルート型は使いやすそうだけど、
小指でルートとると結構自由が効かない感じ。。

このさいE弦のルートを薬指でって手もありますが、
ルートを薬指ってなんか怖いですよね。。

でも結局怖くてRを中指で押さえると、m3、m6はまあ人差し指を伸ばすとして、
G弦のRはさらに遠い。。

でもG弦のRの上には、この図には書いてないですがm2、m3が押さえやすいところにあります。

と、いろいろ考えたあげく、やっぱりここはE弦のルートを薬指でおさえる練習をしたほうがいいような気がしてきました。

とはいえ中指のときもおおくなりそうなので、
そのときのためにD弦Rの位置もこっそり画像に入れてみました。。笑

*E弦Rを小指にして、A弦4フレのm2と、D弦4フレのb5を
人差し指を伸ばして頑張って押さえるって方法もありますね。
その場合はこんな感じ:


小指ルート型







音が指板でどんなふうに並んでるかが良く分かるし、
縦に長い型はポジション移動のとき使いやすかったりしそうですので、
この形もやったほうがいいかも。



ってことで、練習方法としては、

人差し指ルート型で始めたと思ったらm2で小指ルート型に頭を切り替えて、
P4まで行ったらそこから人差し指型を使ったり、
*この場合P4は人差し指で押さえる

P4まで行ったら小指?ルート型にいったり
*この場合P4は薬指で押さえる

と、いろんな形を頭でスイッチする練習がいいかもですね。



と、いうわけで、


ついにメジャースケールのモードを全て見終わりました!
次の記事では、各モードの音程を一度まとめてみようとおもいます。

それが終われば、その次はついに、どのコードにどのスケールを使うか考えることになります。どきどきです。




2017年7月14日金曜日

ベース練習日記54 時間をかけずに上手くなりたい! 3


練習の効率をあげるポイント3つ↓のうち、前回1つ目まで考えてみました。


1   自分を知ること

2-1 目的をもって練習する
2-2 間違った練習をしないこと

3   組み合わせの妙を追求すること


なんか長くなっちゃったし、今日このシリーズを終わらせるべく頑張ります。


まずは2番目。
これは2つで1つかなと思ったので、2-1と2-2という書き方になりました。

これは、どんな練習をするにしても、



それは何の練習なのかを考えること、

そして、

練習中、いま練習しようとしていることがホントに出来てるかをチェックすること



と言い換えることが出来そうです。




たとえば、弾きたいフレーズがあるんだけど、スピードが追いつかないとします。
だから、そのフレーズをいい感じのテンポで弾ける様になることを目標にしたとします。

ここで、

スピードが上がるようにこのフレーズの練習をしよう!まずはゆっくりから!
と、漠然と練習するのは、何も考えないよりは悪くないけど100点でもなさそうです
*弾けもしないテンポで延々とそのフレーズを繰り返して弾くのは、なんていうか、ごめんなさい論外です。



じゃあどうするのが良さそうかというと、




目標達成のための最小の練習単位を見つける



これです。



そのフレーズをテンポを下げて弾いてみると、自分がそのフレーズのどこで引っかかるのかが分かってきます。

すると、そのフレーズを練習するとき、自分が本当に練習しないといけないのは先ずそのポイントだと分かります。

そしたら、そのフレーズの中で、もう引っかからないところを何回も弾くのは時間の無駄な可能性が高いですよね。




であれば、そのフレーズを最初から何回も弾くのではなく、




ひっかかるポイントをみつけ、それの何が難しいのか考える→これが練習の最小単位

んで、それを克服できるような練習方法を考える(探す)

その最小単位をクリアしたなーと思ったら、
フレーズの他の部分と合わせてやってみる (こんどは、”もともとの最小単位をフレーズと合わせてやる”という最小単位になる)



ここまでやって、はじめて本当に目的のある練習をしていることになると思います。

*特定のフレーズに対してではなく、例えば"運指を早くしたい"、といった大きな目標を設定するのも必要な場合があると思います。そうした場合は、最小単位も大きくなる(運指練習用のフレーズ集を見つけてとりあえず全部終わらせる、とか)ことになりますね。 ただ、そこでじゃあ例えば何かの曲のテンポをひたすら上げ続ける、とすると、それはその目標に対する最小単位じゃなくなる気がします。曲の途中で長い音符になることもあるでしょうし。であれば、運指なら運指のために考えられたフレーズの方が良さそうです。



そして、ある練習単位を克服するための練習方法を決めたら、



その練習単位を確実にクリアできる条件(テンポなど)で、正確に練習する




これも大事ですね。


たとえば、今日はじめて3連符というものを知った人がいたとして、
そのリズム練習をしているとしましょう。

一拍に3つ音を入れるわけですが、
やってみてはみるものの、
いまいちしっくり来ないというか、
リズムが合ってるか合ってないか分からないとします。

そういう時は、

合ってるか合ってないか分からないままで練習するのは止めるべきだと僕は思います。

録音なり録画なりして、見返してみて、あ、出来てない、と思えるのであれば、
出来てると思えるテンポに下げるなりしてそこから練習するべきだし、

見返してみても出来てるかわからなかったり、
何が違うのか分からないのであれば、
誰かに見てもらうことが必要です。


あ、これが できてる ってことなのか!
これができるようになればいいのか!

っていう確信が無いままで、
何かの練習をするのは、時間の無駄になる可能性が高いです。


そういう場合は、
人に見てもらうなり、自分で色々見返して分かるまでは、
すでにそういう確信を持てる、別の練習をするべきと考えます。





で、3番目。




組み合わせの妙を追求すること



これは簡単なことなんですが、

どうせ練習するなら、一石二鳥を目指そうということです。


たとえば、苦手なリズムパターンの練習をするとします。
最初は何かフレーズを練習してたとして、


それを何か、他の練習と組み合わせるわけです。


例えば、




あ、そしたらこのリズムで、苦手なドリアンスケールを弾いてみよう



とか、



あ、じゃあAナチュラルマイナースケールを1-3-2-4、、みたいに
一個飛ばしでやってみよう


とか。


ある一つのポイントをもう一つのポイントと組み合わせると、


今回の例で言えば、


苦手なリズムパターンという単位と、
苦手なスケールの練習という単位、両方同時にできちゃうわけです。


1つの授業で2単位もらえる。
まさに一石二鳥ですよね。お買い得感あります。



+++



ちょっと蛇足ですが、こういう風に自分で練習方法をいろいろ考えるためにも、
理論について知るのは役に立つんだなーと思ったりします。



理論について全然しらないと、


弾けないフレーズある。テンポ落として弾いてみる。

例えば、隣の弦の同じフレットに小指とか薬指で移動するのが苦手だと分かる

練習する


となって終わっちゃいますが、理論についてちょっと分かってれば(もしくは分かろうとする姿勢を持っていれば)、


弾けないフレーズある

たとえば、今いる弦の隣(細いほう)の弦の同じフレットに移動するのが苦手だと分かる

これはP4あがるということである 

P4度跳躍のフレーズを練習しつつ、
じゃあたとえばP4度あがるってどういうことか考えてみると、

一番気持ちいい進行である。
△7コード内での、rootからP4thの移動である。M2からP5もP4度だし、
M3からM6もP4度である。


とかいろいろ考えられ、そうすると、


いま練習してる跳躍がどんなときに役に立つかとか、

あーおれこの動きが苦手だからこのフレーズ思いつかないのかな、とか

4度はそんな感じだけどじゃあ3度はどうなんだとか、


そういう発見も得られます。



そうするとまた新たに自分を知ることになり、
新たな練習方法が見つかったりしますし、


逆に教則本とかで練習フレーズを見たときに、理論的に考えるとこうなるなとか考えるようになるので、

新しい練習をするときに、理論のおさらいもできちゃうわ、フレーズも覚えやすくなるわで、いいことしかありません。


たぶん、すぐ上手くなる人は、こういう風にいろんなことが有機的につながった練習をしてるはずです。そういうのを目指したいですね!



ベース練習日記53 時間をかけずに上手くなりたい! 2


練習効率追求の鬼となった私たちに必要なことは



1   自分を知ること

2-1 目的をもって練習すること
2-2 間違った練習をしないこと

3   組み合わせの妙を追求すること


で、あろうという話の続きです。
今日は1番について考えます。


自分を知ること


これはもう読んで字のゴト師
自分には今なにがどこまで出来るのかを認識するということです



それは、

自分のフォームはきれいか? 

だったり、



16分でひたすら同じ音を出すことを16小節やる場合、どのテンポまでできるか?

だったり、



簡単なコード進行の曲例えばfly me to the moonのウォーキングをいきなり見たキーでその場で弾く場合、どのテンポでどんなことまでできるか?



だったり、

あるコード進行を見たときに使えるスケールをどれくらい認識できるか?

だったり、




それぞれの目指すところに向け、設定したマイルストーンについて、
どこまで達成したかを認識するっちゅうことだと思います。


*補足
そしてそのマイルストーンの設定をしてくれることこそ、先生に習う最大の価値なんじゃないかと最近思います。あくまでサラリーマンアマチュア演奏家としてですけど。





この点について、独学を基本にしているわたしをサポートしてくれるものそれは







ノート

ペン

録音する機械






これですね。思い返せば大昔、練習のログをつけなさいと、ドラムの先生に口をすっぱくして言われました。

今日はこの練習をこのテンポとこのテンポでこうやりました、
ここに気をつけたらちょっと上手く行った気がしました、
次はここに気をつけたいです、みたいな


小学生の日記みたいな記録です。


これがないと、自分がなにをどこまで出来るかよくわからないわけです。
自分のことだから何となくわかると思っているあなた、気をつけたほうがいいですよ。



少しでも油断すると、もうできることを繰り返して練習した気になるという、



無駄練習地獄に落ちることになるでしょう。




逆にログをつけておけば、


例えばああこのコードのこのポジションは前回ここまでやったな。
今日はここからはじめてもうちょっと複雑にしてみよう


という練習が出来、



賽の河原の石積みから逃げられるって寸法です。



この練習を、鏡を見ながら行い、
かつ録音しちゃったりなんかした日には、



賽の河原石積みマシーンを手に入れたみたいなもんです。全自動ですよ奥さん。

鬼が来るまでに石を全部つんでみたくありませんかそこのあなた!!!!



しかし求道に終わりはなく。
その3に続く。


ベース練習日記52 時間をかけずに上手くなりたい! 1



明日朝起きたらジェームスジェマーソンばりに弾けるようにならないかなあ。。。


さて。


アンチの立場って色々ありますよね。


反 戦争
反 グローバリズム
反 世代間格差
反 地域間格差
反 原子力発電
反 差別
反 肉食


色々ありますが、こういう方法で自らの信条を表せと言われたら、


私は断固として



反 効率の悪い練習



これを掲げたいと思います。


サラリーマンには楽器を練習する時間がないんです。

お世話になった記憶のない人にお世話になっておりますとメールを出したりすることや、

あの人とあの人はあの時こんな感じだったが例のあの件の後こんな感じになったので次に一緒になるときがあったらこれとあれについてはこういう雰囲気で話すと良いしできればあの人も一緒にいると尚いい、と記憶したりすることに我々は忙しいのです。


一方、高校生時代、吹奏楽をやっていていつも不思議でした。

強豪校の高校生が他の全てを犠牲にして練習したって、自分たちが練習している時間のせいぜい2-3倍くらいの練習時間のはず。しかし演奏は自分たちのすくなくとも10倍くらい上手い。

自分たちが今までの2-3倍練習しても、絶対ここまで行かないという妙な自信さえありました。


つまりですね

もちろん練習の時間を確保するのは必須だし、
長く取れればそれにこしたことはないけど、


我々にとって一番大事なものは練習の効率なんです。
我々は練習効率の求道者にならねばいかんとです。



では効率のいい練習のためにはナニが必要でしょう?


僕なりに考えたところによると


1   自分を知ること

2-1 目的をもって練習すること
2-2 間違った練習をしないこと

3   組み合わせの妙を追求すること


こんな感じにまとめられそうな事が分かって来ました。
次回につづく。

2017年7月13日木曜日

ベース練習日記51 モードの形 ミクソリディアンスケール

今日はメジャースケールの第5モード、ミクソリディアンスケールについて見て行きます!


メジャースケールの第5モードなので、
対応するコードは かの有名な ドミナント7thコードですね!
CメジャーキーだったらG7のコードが出てきたとき、

よし、Gミクソリディアン

となるわけです。


*しかし、しかし、しかし、
ドミナント7thのコードでは、特にジャズっぽい音楽だと、
あえてミクソリディアン以外のスケールを使うことが多いようです。
それがジャズっぽさの秘密だったりもするようです。

とりあえず今回の記事ではそこには触れませんが、
ドミナント7thコードではミクソリディアンスケール以外も使えるらしい、
ということだけは覚えておいてください!



そんなミクソリディアンの音程ですが、
この様になっております:






メジャースケールとほとんど同じ! よかった!!
メジャースケールの長7度を、短7度にするだけです!!


*追記
忘れてました!ミクソリディアンのアボイドはP4です!!



っつーわけで、指板の形はこんな感じになります:


便利型








小指ルート型






三角型






というわけでまあ、ほとんどメジャースケールと変わんないですし、
このスケールを弾こうと思ったときに最初の選択が三角形型なことはないように思いますが、これも頭に入れとくともしかするとポジション移動の時とかに役にたつこともあるかな?と思い、一応載せときました笑


で、今回はまた練習方法を考えてみました。

いままでの練習方法は1オクターブくらいの中でやることが多かったので、
今回は12フレットまで全部つかった練習にチャレンジしてみます。

まずはこの画像をご覧ください:






これ、Cミクソリディアンスケールを、4弦ベースで出せる一番低いおと、Eからはじめて、

G弦12フレットのGの音まで移動してみた図です。


これをまずは、低い音から順番に弾いて、
次は下がってくる練習をします。

このとき、僕の中では、画像のように4つのポジションをイメージして弾いてます。

最初は青、これは分かりづらいですが、便利型です。
もしこれが5弦ベースだったら、E弦のさらに隣にB弦があるわけですが、
もしB弦があったら、B弦1フレがCなので、ルートなんですね。

ここに想像上のルートがあるとイメージすると、これが便利型だと分かりやすいと思います。

で、A弦3フレのRまで行ったら、次はオレンジ。これは普通に便利型ですね。

このポジションでP5まで行ったら、緑のポジション
緑のポジションで弾く P5 M6 m7は、
小指ルート型の一部として見てみると分かりやすそうです。

で、m7まで行ったら、その先のRを人差し指で押さえると、
今度は薄い赤のポジション、便利型に繋がって、そのまま
12フレットのP5までいけます。



こんな感じで、今自分がいるポジションは何の形なのか考えつつ弾けるようになったら、

こんどは自分でちょっと工夫して、例えば3歩すすんで2歩下がるこんなのとか(分かりやすいように度数で書きますが、一番低いEからです)↓

M3 P4 P5

P4 P5 M6

P5 M6 m7

M6 m7 R






これが出来たら、
同じことを今度は真ん中の音を抜いてみる

M3 P5

P4 M6

P5 m7

M6 R





とか。
いろいろやってみると結構いい練習になるのでぜひやってみて下さい!






コード進行in C 日記11 First Love  宇多田ヒカル

今日は宇多田ヒカルのFirst Loveのコード進行を、 Cメジャーキーに直して考えてみます。元々のキーはGメジャーです。 <イントロ> C       | G/B     |  Am    |  C/G    |  FM7   | Dm7/G  | C  F/C  ...