2017年7月14日金曜日

ベース練習日記54 時間をかけずに上手くなりたい! 3


練習の効率をあげるポイント3つ↓のうち、前回1つ目まで考えてみました。


1   自分を知ること

2-1 目的をもって練習する
2-2 間違った練習をしないこと

3   組み合わせの妙を追求すること


なんか長くなっちゃったし、今日このシリーズを終わらせるべく頑張ります。


まずは2番目。
これは2つで1つかなと思ったので、2-1と2-2という書き方になりました。

これは、どんな練習をするにしても、



それは何の練習なのかを考えること、

そして、

練習中、いま練習しようとしていることがホントに出来てるかをチェックすること



と言い換えることが出来そうです。




たとえば、弾きたいフレーズがあるんだけど、スピードが追いつかないとします。
だから、そのフレーズをいい感じのテンポで弾ける様になることを目標にしたとします。

ここで、

スピードが上がるようにこのフレーズの練習をしよう!まずはゆっくりから!
と、漠然と練習するのは、何も考えないよりは悪くないけど100点でもなさそうです
*弾けもしないテンポで延々とそのフレーズを繰り返して弾くのは、なんていうか、ごめんなさい論外です。



じゃあどうするのが良さそうかというと、




目標達成のための最小の練習単位を見つける



これです。



そのフレーズをテンポを下げて弾いてみると、自分がそのフレーズのどこで引っかかるのかが分かってきます。

すると、そのフレーズを練習するとき、自分が本当に練習しないといけないのは先ずそのポイントだと分かります。

そしたら、そのフレーズの中で、もう引っかからないところを何回も弾くのは時間の無駄な可能性が高いですよね。




であれば、そのフレーズを最初から何回も弾くのではなく、




ひっかかるポイントをみつけ、それの何が難しいのか考える→これが練習の最小単位

んで、それを克服できるような練習方法を考える(探す)

その最小単位をクリアしたなーと思ったら、
フレーズの他の部分と合わせてやってみる (こんどは、”もともとの最小単位をフレーズと合わせてやる”という最小単位になる)



ここまでやって、はじめて本当に目的のある練習をしていることになると思います。

*特定のフレーズに対してではなく、例えば"運指を早くしたい"、といった大きな目標を設定するのも必要な場合があると思います。そうした場合は、最小単位も大きくなる(運指練習用のフレーズ集を見つけてとりあえず全部終わらせる、とか)ことになりますね。 ただ、そこでじゃあ例えば何かの曲のテンポをひたすら上げ続ける、とすると、それはその目標に対する最小単位じゃなくなる気がします。曲の途中で長い音符になることもあるでしょうし。であれば、運指なら運指のために考えられたフレーズの方が良さそうです。



そして、ある練習単位を克服するための練習方法を決めたら、



その練習単位を確実にクリアできる条件(テンポなど)で、正確に練習する




これも大事ですね。


たとえば、今日はじめて3連符というものを知った人がいたとして、
そのリズム練習をしているとしましょう。

一拍に3つ音を入れるわけですが、
やってみてはみるものの、
いまいちしっくり来ないというか、
リズムが合ってるか合ってないか分からないとします。

そういう時は、

合ってるか合ってないか分からないままで練習するのは止めるべきだと僕は思います。

録音なり録画なりして、見返してみて、あ、出来てない、と思えるのであれば、
出来てると思えるテンポに下げるなりしてそこから練習するべきだし、

見返してみても出来てるかわからなかったり、
何が違うのか分からないのであれば、
誰かに見てもらうことが必要です。


あ、これが できてる ってことなのか!
これができるようになればいいのか!

っていう確信が無いままで、
何かの練習をするのは、時間の無駄になる可能性が高いです。


そういう場合は、
人に見てもらうなり、自分で色々見返して分かるまでは、
すでにそういう確信を持てる、別の練習をするべきと考えます。





で、3番目。




組み合わせの妙を追求すること



これは簡単なことなんですが、

どうせ練習するなら、一石二鳥を目指そうということです。


たとえば、苦手なリズムパターンの練習をするとします。
最初は何かフレーズを練習してたとして、


それを何か、他の練習と組み合わせるわけです。


例えば、




あ、そしたらこのリズムで、苦手なドリアンスケールを弾いてみよう



とか、



あ、じゃあAナチュラルマイナースケールを1-3-2-4、、みたいに
一個飛ばしでやってみよう


とか。


ある一つのポイントをもう一つのポイントと組み合わせると、


今回の例で言えば、


苦手なリズムパターンという単位と、
苦手なスケールの練習という単位、両方同時にできちゃうわけです。


1つの授業で2単位もらえる。
まさに一石二鳥ですよね。お買い得感あります。



+++



ちょっと蛇足ですが、こういう風に自分で練習方法をいろいろ考えるためにも、
理論について知るのは役に立つんだなーと思ったりします。



理論について全然しらないと、


弾けないフレーズある。テンポ落として弾いてみる。

例えば、隣の弦の同じフレットに小指とか薬指で移動するのが苦手だと分かる

練習する


となって終わっちゃいますが、理論についてちょっと分かってれば(もしくは分かろうとする姿勢を持っていれば)、


弾けないフレーズある

たとえば、今いる弦の隣(細いほう)の弦の同じフレットに移動するのが苦手だと分かる

これはP4あがるということである 

P4度跳躍のフレーズを練習しつつ、
じゃあたとえばP4度あがるってどういうことか考えてみると、

一番気持ちいい進行である。
△7コード内での、rootからP4thの移動である。M2からP5もP4度だし、
M3からM6もP4度である。


とかいろいろ考えられ、そうすると、


いま練習してる跳躍がどんなときに役に立つかとか、

あーおれこの動きが苦手だからこのフレーズ思いつかないのかな、とか

4度はそんな感じだけどじゃあ3度はどうなんだとか、


そういう発見も得られます。



そうするとまた新たに自分を知ることになり、
新たな練習方法が見つかったりしますし、


逆に教則本とかで練習フレーズを見たときに、理論的に考えるとこうなるなとか考えるようになるので、

新しい練習をするときに、理論のおさらいもできちゃうわ、フレーズも覚えやすくなるわで、いいことしかありません。


たぶん、すぐ上手くなる人は、こういう風にいろんなことが有機的につながった練習をしてるはずです。そういうのを目指したいですね!



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