2017年8月17日木曜日

ベース練習日記65 分数コードについて

コード進行見てたら、


ConE

とか

C/E

とか


書いてあることがありますよね。


こういうの、
ポップスとかロックの文脈では、


オンコード 


とか、


分数コード


とか呼びます。




べーシストにとってこいつらは、



ベースは黙って分母を弾け
他が分子を弾くから



ってことです。




他の楽器の人にとっては、


とにかく分子弾け
べースが分母弾くから


ってことになります。



なのでポップスとかロックでこういうコードが出てきたら、
ベースとしては普通に分母だけボケーっとした顔で弾くことになります。




例えば、



上の例で出てきた C on E

これ、

上モノはCコード弾いて、一番低い音はEにしましょう


って意味になるわけですが、


そもそも C というコードの構成音は C E G
ですから、 Eって音はその中に元々入ってますよね。


つまり、C on E ってのは、

全体としてCのコードだけど一番低い音はEね


って意図だと分かります。
(こういうふうに、使う音の種類は同じだけど、高低の順番を変えたコードは、コードの転回形って呼ばれます。)



なので、 ConEが出てきたときに、私のように理論を生齧りしているベースの人が、



へへへ。。。オンコードなんてかっこつけやがって、お前結局Cじゃねえか、

俺はあえてここで G の音を選択するぅウウウウウウウ  低いGぃぃぃいぃぃぃぃ





とかやると、



それはもはや 



ConG 



になるわけです。


作曲者の意図をまるっきり無視しています。

コードCの時にGを弾くのよりタチ悪いです。だって、わざわざ低い音Eだからね!って言ってる所を無視するわけですから。

いや、別にそれでかっこよければそれでいいんだけど、
ConEにはならないよねっていう。お前反抗期なの?っていう。



ただ、じゃあこういうコード出てきたとき、べーシストとしては分母だけみとけばいいかって言うとそうでもなくて、


たとえば ConE にしても、

基本的にこれはコード的にはCなんだ、って分かってれば、
指板上でCのコードの形を描きながらEを弾くことができます。


すると、


あ、いまちょっとC弾いたりG弾いたりしていいんだね。。

と分かったり、

とりあえずE弾いたあといつもの癖(ルート+5度は救世主)でEのP5度上とかP4度下のB弾くと、合う合わないは置いといて、Cというコードに無い音を弾くことになるんだね。。テンションだね。。CMaj7だね。。ね。。

と分かったりするわけです。




また、こんな例も考えられます


ConD


Dって音はCコードには入ってないので、
上の例とは性質がちょっと違いますよね。


これ、全体としてはあんまりCコードには聴こえません。
なにに聴こえるかといわれても困るのですが(ConDに聴こえる)、
もちろんCEGDというふうに考えればCadd9にも聴こえるし
まあようするに、ConEとかConGと違って、Cとは違って聴こえると思います。


結局べーシストとしてはもちろんDを弾くわけですが、
ちょっと音足したいな、って思ったときは、やっぱり分子のCのコードから音を選ぶのが無難でしょうから、こういうときも分子のことを思いやることが必要と思います。





で、ここまで書いといてアレなんですけど、
一応ジャズ的なモノを志す私としては、実は分数コードというのはこれだけではないのであります。

アッパーストラクチャードトライアド という、

格ゲーの必殺技みたいなものがございます。

こいつについてはまたいずれ。。



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