以前、ダイアトニックコードを仮のIコードと見立てて、
その直前にV7コードを突っ込めるよって話をセカンダリードミナントについて1という記事にしましたが、今回はその続きです。
今日は、
1 : V7コードの2-5分解
2 : ダブルドミナント
について紹介します。
まず1番。
V7コードの2-5分解です。
たとえばキーがCメジャーで、
C△7 Dm7
というコード進行があったとします。
前回やったことは、
このDm7を仮のIコードに見立てて、その直前にV7コードを入れるってことですので、
C△7 A7 Dm7
ってできますよって話でした。
こいつがセカンダリードミナントって言うよって話でしたね。
で、今回は、このA7は、ツーファイブに分解できるよって話です。
単純に、いまあるA7 Dm7の流れを、
Dマイナーキーの V7 Im7だと見立てて、
V7の前にIIコードを入れればオッケーです。
A7 が V7
Dm7が Im7
Iコードがマイナーコードですので、
IIのコードはm7b5ですね。
なので、
C△7 Em7b5 A7 Dm7
となります。
コード弾ける楽器なりアプリなりでやってみて欲しいのですが、
もともとのと比べてかなり複雑になると思います。
251が入るとジャズっぽくなるし、対応したフレーズを覚えとけばそれを使えるようになる一方、アレンジしすぎるともとの曲からは遠くなっていくし、キーも曖昧になっちゃうので、そこはセンスってことですかね。
で、今日の二つ目。
2 : ダブルドミナント
前回、セカンダリードミナントについて考えたとき、
どのダイアトニックコードについても(I△7とVIIm7b5以外)セカンダリードミナントが考えられるって書きました。
で、ですね。
元のキーのV7に対するセカンダリードミナント
こいつだけ、ちょっと特殊なんです。
たとえばCメジャーのキーで行くと、
V7はG7ですが、
そのセカンダリードミナントは(5度上だから)D7ですね。
そうすると、
D7 G7
ってセブンスコードが二つ続くことになります。
こんな感じで、元のキーのV7のセカンダリードミナントのこと(上の例ならD7)を特に、ダブルドミナント(ドッペルドミナント)と呼ぶそうです。
まあ、名前は へえー と思ってもらうとして、とりあえずここで説明終わりなのですが、ちょっと応用編。
ダブルドミナントは4度上への気持ちいい進行ではある一方、
ほかの、 セカンダリードミナント→解決コード
って流れと違って、ドミナント7のあとまたドミナント7なので、
やりたければ、何回でも繰り返してどこまででも転調できるという特徴があります。
例えば、
C△7 Dm7 G7 C△7 という進行があったとして(これはCメジャーのダイアトニックですね)
まずはDm7をD7に変えてしまいましょう。ダブルドミナントだからハマるはず。
(メロディーにもよります!でもジャズでソロ回ししてるときだったら、コード変えたらそれにそってソロ作ることになるので好きに変えても大丈夫って寸法です)
C△7 D7 G7 C△7
ですね。
でも次、ボーカルが入ってくるんだけど声がちょっと低いから、
半音下げたいとするじゃないですか。そしたら、
C△7 D7 G7 C7 F7 Bb△7
とやれば、CメジャーキーからBbメジャーキーに転調できたことになるわけです。
(これがかっこいいかは置いといて、できるよねって話です。。)
ってな感じで、
ドミナント7ってコードはホント面白いですね。
いろいろありましたが、この辺をわかっておくと、
コード譜を貰ったときの分析にとっても役に立ちますので、
コードを分析するときには読み返したりして、ぜひ身につけてみてください!
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