ジャズのジャズらしいところでもある、ドミナント7コードでのスケール選びについてやっていきたいのですが、その前に、そしてそれに関連して、裏コードってやつを見てみたいと思います。
裏コード
なんともカッコいい響きですが、実はわりと簡単で、
ドミナント7の代理コードのことです。
何の裏か。
これも簡単で、サークルオブフィフスでの裏です。
たとえば、G7というコード。
これの裏コードは、Gの裏側にあるDbのドミナントセブン、Db7です。
Dm7 G7 C△7 という251があったとして、 これを、
Dm7 Db7 C△7 に変えられるってことです。
同様に例えばF7の裏コードはB7です。
サークルオブフィフルを覚えてれば一発ですね。
他の覚え方としては、
硬派に、減5度上と覚えるとか(Gの減5度上はDbですよね)
解決先の半音上と覚えるとか(ドミナントモーションはP4度上への進行ですから、その半音上は減5度ですね)
お好きな方法でいいと思いますが、
僕は楽譜とにらめっこするとき、サークルオブフィフスを隣においておいて、
変なコードが出てきたら、
これダイアトニックでもサブドミマイナーでもサブドミでもないな。。
裏コードかな。。
と。サークルオブフィフスを見て判断してます。
Db7。。なんだこれ。。。裏はG7か。。あーG7の裏コードだわ。。みたいな。
で、何でこんなことできるかというと、
ドミナント7コードの特徴であり、キモである、トライトーンの音を、その代理コードもそのまま持ってるからだそうです。
G7: G B D F
これのBとFの音程が減5度で、こいつらが不安定さの源でしたよね。
で、じゃあDb7はどうかというと、
Db7:Db F Ab B
ね、BとF入ってます。
しかも、G7からC△7への進行を
Db7からC△7に変えたとすると、
BとFはおんなじ
で、DbもAbも、次のC△7の構成音に半音で繋がります。
だから解決感の演出もOKってことみたいです。
今のところはとりあえず、そんな代理のやり方があるのね、
って感じで覚えておけば大丈夫ですが、ここで一つ耳寄りな情報。
G7 C△7の進行で、ソロを弾くとします。
キーの中で演奏するのであれば、当然、
Gミクソリディアン Cイオニアン
になりますが、
このG7の時、自分だけ、自分だけですよ、
裏コードのDb7が鳴ってると勝手に解釈して、Dbミクソリディアンを弾く、
という技があるようです。
これだったら、オルタードとかホールトーンとかよくわからんスケールをまだ知らない我々にもできますよね。
CのキーでDbミクソリディアンですから、キーから外れた音をバンバン使えるわけです。なんかかっこいい。
まああの、DbミクソリディアンにはAb=G#とGbの音が入ってて、
元々のG7のルートと結構厳しい響きになっちゃうこともありそうですし、
もちろんこの考え方でかっこいいフレーズが作れるかどうかはまた別の問題ですけど、
知っておくと得な気がするので、ご紹介まで。。笑
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