2017年10月10日火曜日

ベース練習日記78 セブンスコードで使えるスケール3 オルタードスケール

セブンスコードに使えるスケールシリーズ、
前回のリディアンb7に引き続き、

今回は遂にオルタードスケールです!

オルタードスケールのフレーズはもうほんとなんかジャズっぽい感じで、
ついにここまで来たかと、わたくし割とほんとうによろこんでおります。


さて


しかし、オルタードフレーズはホント

今までのスケールと全然違います。



違いすぎて、覚えるのがむずかしい。
なのでいろんな人がいろんな覚え方を提示しています。


曰く、


メジャースケールから、ルート以外全部半音下げる

とか、

ルートの半音上のメロディックマイナースケールと同じ

とか、

裏コードのリディアンb7と同じ


とか。


でもこれらの覚え方は、個人的にはあんまり好きじゃないです。
例えばルートの半音上のメロディックマイナーと同じ、と覚えて、

G7だ。。Gオルタード弾きたいからG#のメロディックマイナー弾こう

と思っても、

G#をルートにしてそこからのスケールを想定すると、
じゃあG#メロディックマイナーで6度の音弾くとして、これいま自分はG7のコードに対して何度の音弾いてるのか? とか、

いま鳴ってるコードに対して自分が出してる音が何度なのかを理解するのが難しくなっちゃいます。もちろんこれはこれで、それが出来るようにに練習していけば気にならなくなるのかもしれないですが、

そこでやること増えちゃうのであれば、たとえ最初に頑張ってオルタードスケールをオルタードスケールとして覚えなくてよくなったとしても、差し引き変わらないんじゃ。。

と思うわけです。だったら最初大変でも、弾いてる時簡単なほうがいいのではと。



つーわけで、僕は今までと同じく、
オルタードスケールの音程を確認して、指板の形を覚えることにします。
愚直で何がわるい。わたしは政治家ではないのです。



そんなオルタードスケールですが、

英語で書くとaltered scaleです。
alterは変えるとかそんな意味なので、変えられたスケールってことです。
altってボタン、パソコンのキーボードについてますよね。最近の若い人はスマホとかタブレットしか使わないからパソコンのキーボードあんまり知らないらしいですね。


じゃあなにを変えたのかっていうと、
セブンスコードの元々のスケール、ミクソリディアンのテンションを変えたってことのようです。

ミクソリディアンのテンション、M2,P4,M6度(かっこよく言うとM9th,P11th、M13th)を全部変化させちゃいます。


しかも変化の方法が、

M2 → m2と+2
P4 → +4
M6 → m6


と、こうなります。


そしてですね、

ミクソリディアンのP5の音、こいつが消えます。
消えるんです。あんなに便利だった我々べーシストの味方、P5の音がいなくなるんです。


悲しいですが、まあそういうものなので、気を取り直して、
以上の変化を加えるとどうなるかみてみましょう。


R m2 +2 M3 +4 m6 m7


どうです、嫌になったでしょう。

わかりやすくCオルタードを考えてみましょう。


C Db D# E F# Ab Bb


あんまり分かりやすくならないっていうwwww



しかししょうがないんです、もうこうなったら指板の形を覚えてしまいましょう、
それしかない。

例によってルートはCでいきます。
想定されるコードはC7ですね。


人差し指ルート型





あんなに万能だった人差し指ルート型がこのザマですよ。。
んで、さっきP5が消えるって話をしましたが、まあ、消えたので、
4和音を想定してるのに、コードトーン(赤とオレンジ)が3つしかありません。
テンション(緑)が4つあります。すごい。。


小指ルート型(というか薬指ルート型)






今までの小指ルート型の考え方(低いルートを小指)だと、
m2と+4がおさえづらいので、低いルートを薬指にすると、
これは割といけますね、上のルートだけピョンってなってる以外は使いやすそう。


三角形型





こいつはあんまりですね。。m7がどうやっても変な場所に。。



とまあ、あんまり便利な形がないんですが、
とりあえず薬指ルート型が一番マシなので、これを基本に覚えるといいかもしれません。



さて、じゃあオルタードはどんなセブンスコードに使えるかというと、

1。メジャーキーでもマイナーキーでも、ドミナントモーションするセブンスコード
2。セカンダリードミナントであるセブンスコード
3。マイナーキーのII7


っつーわけで、裏コード以外はほぼカバーしてくれますね!
裏コードはとりあえずリディアンb7でしたし、メジャーキーでのII7もリディアンb7でしたから、

とりあえずオルタードとリディアンb7だけ分かっとけば、セブンスコードは怖くないってことですね!




と、ここまででとりあえず一通りオルタードスケールについては見てこれたのですが、


練習日記76でも書いたとおり、そしてオルタードは特に、
適当に弾いてもなんだかよくわからなくなりがちです。

そして、今日見てきたとおり、セブンスコードでの汎用性がとっても高いです。



なので、スケールの練習としては、今までのスケールの練習と同じく、

2オクターブで上下 とか
1-3,2-4みたいに度数とばして上下
コードトーンで1オクターブ上がってスケールで下がる


みたいに地道にやるとして、

もう一つ、


オルタードだろうなこれはっていうフレーズを、
教則本なり、好きな曲の耳コピなりで、すこしづつためていく作業も必要のようです。

まあそんなにたくさん無くても、ある程度手持ちがあれば、
それを自分なりに崩したりもできますしね。


オルタードのフレーズについてはいつか、いくつか紹介できればいいなと思いつつ、
今日はこの辺で。




2017年10月9日月曜日

ベース練習日記77 セブンスコードで使えるスケール2 リディアンb7

さあーーーーー

ついにセブンスコードで使えるスケールを具体的にみていきます。

今日は割と簡単な上に使いどころの多い、リディアンb7スケールです。
リディアンドミナントスケール、リディアンセブンススケールとも呼ばれます。


名前が長いほうが、言ったときかっこいいので、僕はリディアンふらっとセブンと呼ぶことにします!


名前を見たらなんとなく想像がつく感じですが、
このスケールは単純に、



リディアンスケールの7度を半音下げたスケールです。



リディアンスケールちょっと忘れちゃったよという困ったちゃんはこちらの過去記事を見てください。






見てくれましたか?






そう、まずリディアンスケールは、


R M2 M3 +4 P5 M6 M7 


でしたね!



この7度を半音下げたら今日やるリディアンb7ですから、




リディアンb7の音程は:



R M2 M3 +4 P5 M6 m7



になります!




で、アボイドはありません!



音程を確認したら指板の形ですね(なつかしい)!



例によってCをルートにして考えます。
Cリディアンb7スケールですね!これ結構出てくるみたい(理由は後ほど)なのでわりと実践的かも!



人差し指ルート型






リディアンb5は、ミクソリディアンの4度を半音上げたものでもあるわけですが、
リディアンもミクソリディアンも人差し指ルート型がすごく使いやすかったです。
リディアンb5も同じく、人差し指ルート型がハマりますね。


三角形型





三角形には見えないですよといわれそうなので三角形を入れてみました笑
確かにスケール全部をみたら三角形には見えないですが、
なにが三角形かというと、基本になるR,3度、5度のトライアドが三角形なんです。
スケール覚えるときはトライアドの形覚えてそこにテンションを入れるって考え方をすると覚えやすいのでご参考まで!

まあでも三角形型、リディアンb7にはあんまりハマんないですね。M6とm7の位置が微妙。


小指ルート型





これはもう、+4の音の位置が嫌すぎますね。
リディアンb7スケールの特徴はどう考えても+4とm7にあるわけで、
その+4が弾きにくいとかほんと使えない笑

でも、便利だからって人差し指ルート型しか覚えてなかったりすると、
コード進行についていけなくてロストする原因になりますから、
これについてもしっかり練習したほうがいいように思います。



さて、今までだったら音程と指板の形をみたらスケール紹介は一旦終わってたんですが、

このスケールが、どのセブンスコードで使えるか


についてもまとめておきます。
まずバーっとかいちゃいます。

1。ダブルドミナントとして出てくる各種セブンス
2。裏コードとして出てくる各種セブンス
3。メジャーキーで出てくるサブドミナントマイナーの bVII7
4。メジャーキーで出てくる  II7 
5。メジャー、マイナー251での V7


全部じゃん!

って感じですね笑

ただ、251でのV7に対して使われることはあんまり無いみたいです。
ドミナントモーション中のセブンスコード(同じセブンスコードですが、このとき特にドミナントセブンスと呼ぶ)については、どのスケール使ってもいいっちゃいいんでしょうから、敢えて覚える必要もないのかなとも思います。


で、だとするとですね


1-4番は、1番以外、基本ドミナントモーションしないセブンスコードです。


裏コードだったら例えば、

G7 C△7 を  Db7 C△7に変えて、このDb7がG7の裏コードですが、

Db7からC△7は、もともとドミナントモーションしてた場所だし、裏コードはそもそも、コード変えてもドミナントモーションっぽい動き出来るよ、って話ではあったけど、でも正確にはドミナントモーションじゃないですよね。
ドミナントモーションならルートは4度上に行くわけですから。

*補足
ちなみに、Db7のリディアンb7は、その裏コード、G7のオルタードスケールと同じ構成音になるそうです。面白いですね!



3番とか4番についても、例えばbVII7から、
それをV7と見たときの仮のI7に動くときはもちろんドミナントモーションですけど(そういう時は、そのコードをbVII7とは呼ばず、V7と考えます)
他のコードに行くことがほとんどのようです。II7についても同様。


つまり、

基本リディアンb7を使うのは、



ダブルドミナントの7コード

ドミナントモーションしない7コード



このどっちかって覚えるといいようです!

わりと覚えやすいですよね!

あ、ダブルドミナントだ。リディアンb7だ。
あ、このセブンスコード、ドミナントモーションしない。リディアンb7だ。

となるわけですね!簡単!


っつーわけで次回はどれにしようかな。。。オルタードスケール行っちゃいましょうか!









2017年10月6日金曜日

ベース練習日記76 セブンスコードで使えるスケールについて1 はじめに 


ジャズのアドリブソロの、ジャズっぽい瞬間、
セブンスコードが鳴ってることがおおいらしいんです。


*今までこの日記では、G7とかのコードをドミナントセブンスコードと呼んできましたが、このコード、通常は単にセブンスと呼んで、ドミナントモーションするときだけドミナントセブンスと呼んだほうがこれから色々便利なため、今後呼び方をセブンスコードに変えます。


でもべつにセブンスコード自体はジャズじゃなくたって良く出てくるし、
なんであんなジャズっぽくなるのかな?

と思って、ちょっと調べてみると、すぐ、
なんか変な名前のスケールの存在に気づきます。オルタードとか。


で音程調べてちょっと弾いてみるんだけど、
あってるんだか合ってないんだか、どうやったらかっこよくなるのか、
なにがなにやら良く分かんない感じで、諦めてしまうという。


でもそのままじゃ先進まないので、

ついにこれから、
セブンスコードで使えるスケールについて見て行きたいとおもいます。


で、さっそく具体的に入って行きたいところではあるんですけど、


まずですね、なにしろセブンスコードで使えるスケールってなにしろたくさんあります。



ミクソリディアン

リディアンb7

オルタード

Hmp5↓

コンディミ

ホールトーン



ね。たくさんある上に難しそうですよね。名前。



メジャーキーでV7だったら(ドミナントとして使われるセブンスコード、つまりドミナントセブンスコードだったら)ミクソリディアンを使うと調性から外れないわけですが、
一方オルタードとかコンディミとかには、その時の調には無い音(そういうの、オルタードテンションって言うんでしたよね)がたくさん入ってます。


それがあのジャズっぽさを生んでるみたいです。


でもなんでそんなことできるのか。


そもそもセブンスコードはそれ自体、響きが不安定です。


んで、Iコードに行きたがる性格だってのも以前見てきました。




で、


だったらセブンスコードが鳴ってるときは、わりといろんな音出しちゃっても大丈夫なんじゃね?


ということらしいです。



たとえばG7-C△7の流れで、

G#の音は、Cメジャーのキーには無い音ですけど、

G7の時に、とくにその小節の最後にG#が鳴ってても、
次C△7のGに半音でつながるし、解決感出ていいんじゃね?

みたいな感じです。



なので、セブンスのコードが、ドミナントモーションするとき、特に自由度が広がるみたいです。変なテンションの音を使って緊張感を出したいだけ出しといて、Iコードに解決したときのすっきり感も増える、みたいな。


というわけで、オルタードとかコンディミとかのスケールを使うときは、
次のコードに向けてどういうふうに解決の流れを作って行くのかってのが結構大事になるみたいです。



一方、極端な話、
ドミナントモーションするかは置いといて、
セブンスコード自体が不安定なんだし、つぎどんなコードに繋がるにせよ結構どのスケールでも大丈夫ですよ、あとはご自分の感性でどうぞ、みたいなことを言ってる人もいるみたいです。


しかしですね、


自由にやっていいよって言われると逆に困っちゃいますよね。
自由にやろうとして何やっていいかわかんないからこうやって勉強してるわけだし。

というわけで、同じセブンスコードでも、それがどんな役割を持って使われてるのか(あるコードに対してどのスケールを使うか考えてるときに、そもそもそのコードはどんな役割を持ってるのか。トニックなのかドミナントなのか、などなど)によって、まず選ぶべきスケールが分かるようになる作業がやっぱり必要になってくるのではと(あくまで僕にとってはですけど)思うのです。


なのでまずこれから何回かにわたって、セブンスコードで使えるスケールを
一つ一つ見て行って、最後はいくつかのグループに分けてみる試みをしてみようと思います。


実際これらのスケールは、正直ほかのスケールより難しく感じます。


まずスケールを覚えるの自体ちょっと手間かかるし、

しかも、スケールだけ覚えてもそれっぽく弾くのがまた難しいんですよね。。
適当にスケール内の音ぽーんって出してみても、ただ間違ったようにしか聴こえなかったりとか。


なので、これらスケールを勉強しようって思う方は、
以下のような順番を踏むとよさそうな気がします。


1 まずはそれぞれのスケールの音程と指板の形を覚える。
2 そのスケールは、どんな文脈でセブンスコードが出てきたときに使えるのかを考える
3 その後、細かいことを敢えて少し忘れて、オルタード的フレーズ、コンディミ的フレーズ、みたいにいろんなフレーズを覚えて、それをそのままなり、崩してなり、使えるようになることを目指す


ま、なにはともあれスケール覚えないとね!
ということで、次回リディアンb7に続く!


2017年10月5日木曜日

英語動画紹介08 : 6 Hacks for Better Bass Lines | Hack Music Theory




今日は久しぶりに、英語動画紹介をしてみます。

より良いベースラインのための6つの方法、みたいなタイトルです。
最近Hackって単語流行ってますよね。近道みたいな、コツみたいな、そんな意味みたいですかね。

さて、どうやったらありきたりのベースラインから脱却できるか、ってことで、
次の6つのアイデアを紹介しています。



大事なのは次の6つ:

1 強い音程
2 モチーフ
3 シンコペーション
4 ルート以外の音
5 オクターブ
6 休符



まず1:20から、題材となる曲のコード進行の説明です。

キーはAマイナー。

コード進行は

Am F/A Am C/G G Gsus4

ですが、オンコードは転回系なので、
無視して番号で言うと、

I   bVI  I  bIII  bVII  bVIIsus4

これをまずルート弾きしたものを2:45あたりでまず聴きます。
んでこれはつまんないよねとディスります笑
この先生絶対飲んだら楽しいタイプ。。



2:54から、1 強い音程 について

完全4度、完全5度の進行はベースでそのままルート弾くとつまらなくなるそうです。
これを、動画では”弱い”と言ってます。

なので、コードが完全4度、完全5度で進行しているところは、
コードの間に別の音を入れることによって面白くしましょう、というアイデアです。

んでコードとコードの音程を見て行きます。

Am-F と
F-Am と
Am-C は完全4でも完全5でもないのでそのまま、

でもC-Gのところは完全5度なので、ここを変えます。
3:45くらいから。
CとGの間に、コードCの長3度であるEを入れます。

こうすると、C-E もE-Gも完全4でも完全5でもないからいいでしょってことですね。

4:13から。忘れられがちだけど、コードをループするときは最後のコードから最初のコードに戻る進行もチェックしてね、と言ってます。

ですがこの場合G-Aは完全4でも完全5でもないので大丈夫ですね。
これで、ベースラインが完全4、完全5で動くところはなくなりました。
4:23から、いまのラインを聴いてみます。



4:31から、2 モチーフ について

モチーフというのは、とっても短いリフというか、旋律の形みたいなものです。
モチーフの考え方を取り入れることによって、覚えやすいラインになります。

先ほど完全5度のところにEを入れましたが、
CからEにあがりましたね。で、Gに下がりました。

あがって下がる、というのをモチーフと考えて、
このモチーフを他のコードでも使うってことですね。

5:05から、コードGの最後に、E(長6度上)を入れ、
その直後Cに戻ります。これはGの完全4度ですね。
ここはGsus4のコードなので、コードトーンを入れてるってことです。

ここでもあがって下がったわけです。同じモチーフを使ったってわけですね。

で最後の音を高いAにします。これはGサス4の長2度の音で、テンションですが、
その後最初に戻るとコードがAmなので、そのルートを先取りしてますね。

モチーフを組み合わせて、あがって下がってあがるってパターンを作ったってことですね。

5:35から、いま出来たものを聴いてみます。
モチーフ(上下する)の考え方どおり、最後の方がウネウネしてますね。


5:43から、3 シンコペーション について


オフビートを強調するシンコペーションをいれよう、のコードです。
ステップ2でモチーフを入れたとき、進行の最後のほうでオフビートを強調するシンコペーションがすでに入ってますが、もっと入れよう、ってことです。

最初のAmのコード、ルートを1.5拍延ばしてるところを、
半分にわけます。(6:20くらい)
16分3つずつになりますが、16分のオフビートはスリリングよ、と仰ってます。

同じことをCでもやります。
1.5拍伸びる音を半分にするっていうモチーフがここでもできたね、イェーイとか言ってます。


6:48から、4 ルート以外の音 について


ここまでやってきたけど、まだルートばっかりよね、
ルートはコードの基礎だから大事だけど、予想しやすいしつまらないわ、と仰ってます。
どんだけ危険なのがすきなんでしょうか。


いままで触ってないFのコードをちょっといじってみましょう。
っつって、普通に長3度入れます。Fの長3度だからAですね。

で、同じ事を次のAmでもやりますが、Amなんで短3度、Cです。

まーとりあえずルート以外を弾こうと思ったらコードトーン弾きゃまちがいないな、ってことですね。


8:07から、5 オクターブ について


オクターブはベースの必殺技らしいです。

これも4度とか5度と同じ完全音程なので、メロディーで使うとつまんないし跳躍が大きくてやりにくいわであんまり良いこと無いけど、

弾くの難しくもなく、もともとルートを弾くことが求められるベースでやればピッタシだわ、みたいな説明がされます。

さっきAmとCでシンコペーションつかいましたが、
その後半をオクターブあげます。9:07くらいです。

ついでにFの最後も高いFにしちゃいます。

9:17くらいから試しに聴いてみます。
なんかやりすぎな気もしますが。。


9:26から、6 休符 について


休符を気持ちいいところに入れると、フレーズに区切りが生まれ、
他の楽器もやりやすくなって、次のコードを強調する効果もあり、
かなり良い感じよ、といいます。

といって、真ん中のAmの最後に16分で休符を入れてます。





という感じで、如何だったでしょうか。
最後にできたベースラインが好みかどうかは置いておいて、

でも考え方自体を覚えておけば、これからなにかの曲をコピーするときに自分なりのラインをつくるヒントになるんじゃないかと思います。

ご参考まで!

2017年10月4日水曜日

ベース練習日記75 裏コードとはなにか

はい、この辺でちょっとまた、音楽理論について一歩進めたいと思います。

ジャズのジャズらしいところでもある、ドミナント7コードでのスケール選びについてやっていきたいのですが、その前に、そしてそれに関連して、裏コードってやつを見てみたいと思います。


裏コード


なんともカッコいい響きですが、実はわりと簡単で、


ドミナント7の代理コードのことです。


何の裏か。
これも簡単で、サークルオブフィフスでの裏です。























たとえば、G7というコード。
これの裏コードは、Gの裏側にあるDbのドミナントセブン、Db7です。


Dm7 G7 C△7 という251があったとして、 これを、

Dm7 Db7 C△7 に変えられるってことです。



同様に例えばF7の裏コードはB7です。
サークルオブフィフルを覚えてれば一発ですね。

他の覚え方としては、

硬派に、減5度上と覚えるとか(Gの減5度上はDbですよね)
解決先の半音上と覚えるとか(ドミナントモーションはP4度上への進行ですから、その半音上は減5度ですね)

お好きな方法でいいと思いますが、

僕は楽譜とにらめっこするとき、サークルオブフィフスを隣においておいて、

変なコードが出てきたら、
これダイアトニックでもサブドミマイナーでもサブドミでもないな。。
裏コードかな。。
と。サークルオブフィフスを見て判断してます。

Db7。。なんだこれ。。。裏はG7か。。あーG7の裏コードだわ。。みたいな。




で、何でこんなことできるかというと、
ドミナント7コードの特徴であり、キモである、トライトーンの音を、その代理コードもそのまま持ってるからだそうです。


G7: G B D F

これのBとFの音程が減5度で、こいつらが不安定さの源でしたよね。
で、じゃあDb7はどうかというと、

Db7:Db F Ab B


ね、BとF入ってます。


しかも、G7からC△7への進行を
Db7からC△7に変えたとすると、

BとFはおんなじ
で、DbもAbも、次のC△7の構成音に半音で繋がります。
だから解決感の演出もOKってことみたいです。



今のところはとりあえず、そんな代理のやり方があるのね、
って感じで覚えておけば大丈夫ですが、ここで一つ耳寄りな情報。




G7 C△7の進行で、ソロを弾くとします。


キーの中で演奏するのであれば、当然、
Gミクソリディアン Cイオニアン
になりますが、


このG7の時、自分だけ、自分だけですよ、


裏コードのDb7が鳴ってると勝手に解釈して、Dbミクソリディアンを弾く、


という技があるようです。


これだったら、オルタードとかホールトーンとかよくわからんスケールをまだ知らない我々にもできますよね。

CのキーでDbミクソリディアンですから、キーから外れた音をバンバン使えるわけです。なんかかっこいい。

まああの、DbミクソリディアンにはAb=G#とGbの音が入ってて、
元々のG7のルートと結構厳しい響きになっちゃうこともありそうですし、
もちろんこの考え方でかっこいいフレーズが作れるかどうかはまた別の問題ですけど、
知っておくと得な気がするので、ご紹介まで。。笑




2017年10月3日火曜日

ベース練習日記74 ブルースのベースライン研究 Billie's Bounce 02













さあ、なんだか時間かかっちゃいましたが、
今日からは実際Billie's Bounceのベースラインについて見ていこうと思います!

耳コピなのでそもそも間違ってるのところもあるだろうとは思いますが、
後から見直したとき、あーここ間違ってるよ。。と思うこともまた勉強ということで、
ゆるりとお付き合い頂ければと思います。


というわけで早速1行目から見ていきます。


一行目 F7 | Bb7| F7 | C-7 F7


例によってコードに対する度数を確認します。









これ!このライン!
ブルースでよく出てきますよね!
4小節の間で、段々あがって段々下がるこのライン、

度数で考えるとこんな感じだったんですねー。

2拍ずつで動くから時間もたっぷりとれるし、
これはもう全部そのまま覚えちゃうしかないですね笑

3小節目のF7をP5から入るって覚えとけば、あとは自動的に覚えられそうです。

でも最後C-7のときF(P4)なのがちょっとアレって感じなんですよね。
最後の小節が丸ごとF7だと考えれば、普通にルート弾いてるだけとは言えそうだし、
自然に下がるのならこの音なのかなーという気もしますけど、C-7でFを弾き、FでCを弾くという、逆だったら簡単なのにと思っちゃったり。。
(逆に言うとスリーコードの進行でも、この1行目のラインは弾けますね)

でもC-7でコードトーンのEb弾くとちょっと違和感なんですよね実際。
だからもうこれはこういうもんだと覚えることにします笑



2行目: Bb7 | Bdim7 | F7 | A-7 D7








Bb7では普通にコードトーンを弾いて、4拍目でオクターブ上のRです。
これは、次のBdim7のルートに半音で繋がるのでいい感じですね。
半音でルートが動くコード進行では、4拍目にオクターブであがって半音進行で次のルート、って技は覚えておいて良さそうです。

で、Bdim7のとこなんですけど、普通にコードトーンかと思いきや、
-4の音はBディミニッシュスケールには無い音なんですよね。。
(ディミニッシュスケールでは、4度は完全4度なんです)。。

前回こういうところではFブルーススケールも大丈夫と確認したので、
このEbの音はFブルーススケールには入ってますから、
まあそういう説明ならできるんですけど。

まーもともと不安定な響きのコードだし、変な音だしても大丈夫って事かな!
っと無理やり納得してここは終わります笑
(ふつうにEbじゃなくてEなんじゃないかとも思うんですけどね。。耳コピの精度の問題笑)

あ、でもここはBb7のルートを半音上げたBdim7のコードだから、
やっぱ拍の頭はルートのBを弾くのが必要なんだろうな、と付け加えておきます!


で、つぎF7では、完全5度から567Rと、4拍目にR弾いて、

つぎのA-7/D7の最初のおとGに繋がります。


この、A-7/D7なんですけど、
このコードの中での度数で考えると割と意味不明ですよね。。
最後のー5の音は、次のGに繋がる半音だからまあいいとしても。

これ、もしかして、

A-7 D7 Gー7っていう、Gマイナーにつながる251だから、ここは大きくGマイナーのキーで考えるってことなんですかね?


っていうのも、


A-7 D7 のところもコードはGだと仮定して考えると、

度数はR M2 M3 -2 になって、考えやすいんです。。
でもなーそうするとなんでM3なんだってことになろうかと思うんですよね。。
Gマイナーへの251ならGハーモニックマイナーのはず。。

ほんとにM3だっただろうか。。自信なくなってきたのでまた後で聴き直してみつつ、

むしろ4小節目はF7と、簡単コードバージョンで考えてて、
普通にスケールどおり上がって下がっただけなのでは。。。と思ったりもします。



っつーわけで、わかんないところは考えててもしょうがないからわかんないままにしておき、次にいきます。


3行目:G-7 | C7 | F7  D7 | G-7 C7










1小節目は分かりやすく、Rをオクターブで行ったりきたりしてからm3を通して次のRに半音進行です。これはこれで便利そうですね。

2小節目はルートから普通にミクソリディアン的な感じでドシbラソと下がってFに接続。
このG-7 C7 F7の流れは251的ですので、
この2小節のラインは覚えといてもいいかもです。


で3小節目、明らかに次の小節のCをめがけて下がってますね。

でも4小節目の頭のコードG-7なんだよなあ。。
これもなんか、ベースの人は4小節目はコード全部C7だと思って弾いてるんじゃないだろうか。。

だってドドレミですよ。

もう、251を入れたところは元の(スリーコード版の)コードで考えてもいいんじゃないかと思ってしまいますね。。


まとめ

分からないこともありましたが、こんな感じでまとめられそうです。

ー1行目のラインはかっこいいので覚えることにする
ーBb7からBdim7のラインも、半音で上がるとき使えるし、覚える
ー3行目頭のオクターブからm3通って次のコードのR行くやつも便利そう
ー25にコード変わったところは、スリーコード版だったら何のコードか考えて、それにそうラインを使っても良いのかもしれない


くらいですかね!


いやー覚えることたくさんありますが、
段々ボキャブラリーが増えてきていい感じです。


さて、次回は一回おやすみして、ひさしぶりに英語の動画紹介をしようとおもいますー。
では!


2017年10月2日月曜日

シンガポールのローカルショッピングモールまとめ


たとえばシンガポールで、テニスラケット欲しい。。と思ったとき、
どこにいけばいいかパッとわかるでしょうか。

実は、昔からあるショッピングモールにはそれぞれ意外と特色があり、
このモールはこれ、みたいにローカルの人は何となく知っているようです。


というわけで、この記事も随時更新で、このモールはこれ特化、というのをまとめて行きたいと思います。特化したモールってよりこのチェーン、とか、この道沿い、ってのもまとめて紹介です。

あれ買いたいけどどこにいけばいいんだろう。。という方の一助になれば。
*ハイブランドの店が入ってるモールとかそういうオシャレ系のモールは取り扱いません。生活に必要なモノを買うには。。という視点のまとめです。



スポーツ用品を買うなら

Queensway Shopping Centre
1 Queensway
アレキサンドラのIkeaの近くです。小汚いモールですが、確かにたくさんスポーツ用品店が入ってます。

Velocity 
238 Thomson Rd
ノベナです。Queenswayより新しくてオシャレな感じです。値段を比べたことはありませんが、ローカルの感覚としてはやはりQueenswayのほうが安いとのことです。


電化製品を買うなら

Sim Lim Square
1 Rochar Canal Road
ここは。。安く買い物ができる場合もありますが、詐欺っぽいことをしてる店が定期的に話題になるので、慣れている人かローカルと一緒に行くことをおススメします。個人的にはあまりここで買い物したいとは思いませんが、有名なのでご紹介です。

Funan Degitallife Mall
109 North Bridge Road
住所はNorth Bridge Roadですが、Hill Streetを通るときに見たことあるはずです。
リノベ中とのこと、2017年10月現在営業してるかは謎です笑


楽器を買うなら

Bras Basah Complex
231 Bain Street
これもきたないモールですが、いわゆる軽音楽の楽器、エレキギターとかドラムとかキーボードとか、をお探しなら見ておいて損はないです。シンガポールで一番大きいといわれるSwee Leeという楽器屋には、上記の他、一応管楽器とかも置いてあります。Swee Leeは店員の当たりはずれがあるので心してどうぞ。ほかにもいくつか楽器屋が入ってます。
ちなみにこのモール、腕時計の店も結構たくさんあり、時計買うならブラスバサーだよ!とローカルが言うのを聞いたことがあります。

Peninsula Shopping Center
3 Coleman Street
またまたきったないモールですが、楽器屋の数で行ったらブラスバサーよりあります。ありますけど、やっぱりギターとかベースが主です。ドラマーの人が行ったらわりとガッカリします。

Yamaha
これはモールじゃないんですが、結局一通り揃うのはヤマハなのでは、と思います。
Plaza Singapuraに入ってるのが一番でかい気がします。



画材を買うなら

Art Friend
ここはモールじゃなくてチェーン店ですが結構本格的なお店だと思います。上記Bras Basah Complexにも入ってますが、クレメンティのお店(Blk 451 Clementi Ave 3, #03-307 )が大きくておススメです。

スニーカー買うなら

Excelsior Shopping Centre
5 Coleman St
シティホール駅近くにある古ーい建物ですが、わりと良さげなスニーカー屋さんがいくつも入ってます。


キッチン用品を買うなら

Temple Street
この道沿いにはいくつかキッチン用品屋さんがあるようで、特にこのブランドがいい、とかでなく、引越しに伴ってある程度まとめて見て回りたいときなどは歩いてみるのが良いようです。とりあえずSia Huatという店が大きいようなので、ここが開いてるときに行くのがいいかもですね。



アウトレットといえば

IMM
2 Jurong East Street
Coachとかアニエスべーなどのちょっとしたブランドとか、アディダスとか、腕時計とか、そういう店のアウトレットが集まってます。することがなかったらふらっと行ってみたらなにかいいものが見つかるかも。



家具を買うなら

the furniture mall
10 Toh Guan Rd
いや、イケアでいいんですけどね。ローカルのモールで家具っていうと、その名もずばりファーニチャーモールってのがあります。イケアじゃやだ、でも家具屋を一つ一つ見て回るのは辛い、って方にはいいかもしれません。



リトル〇〇シリーズ

〇〇人が集まるモールってのもあって、そこに行くとその国の食材が揃ったり、安いレストランがあったりします。

タイ:Golden Mile Complex
Beach Road沿い、黄色ラインのNicole Highway近くにあります。住居、モール、オフィスが混在する先進的な建物として当時鳴り物入りで出来た複合施設らしいですが(説明はこの記事がくわしいです)、現在はタイ人が集まるモールとして有名です。タイ料理屋、タイ食材店、あとタイディスコといって、タイの女性が舞台でくねくねしたり歌ったりするのを眺めて気に入った子に花の首飾りを買ってあげるとその子がたまに一緒に飲んでくれるっていう謎システムの飲み屋。あと近隣諸国に向かうバスターミナルもこの近くにあり、旅行代理店も集まってます。

フィリピン:Lucky Plaza
オーチャードです。日本人のおじさんにとってはフィリピンパブで野球拳をするところですが、フィリピン人にとっては本国の食材とか諸々を買いに行くところらしいです。買ったり買われたり、資本主義ですね。

日本:
Liang Court: かの有名な日系スーパー明治屋様がおわしますモールです。紀伊国屋とか日本食レストランも数多く。ここはもう日本です。

Cuppage Plaza:ここは夜行く場所です。日系居酒屋、日系ガールズバーから日系オカマバーまで幅広い飲み屋、そしてなぜか普通のカラオケ屋(日本語曲充実)があります。このモールの存在を日没前に確認することはできないといわれています。
*日系オカマバーは閉まってしまいました。さようならグッピー。

インドネシア:
パヤレバにあるCity Plazaに集まってるらしいですが、未確認です。

ミャンマー:
上記楽器を買うならコーナーで取り上げたPeninsula Shopping Centreの向かい、Peninsula Plazaがリトルミャンマー化してるらしいです。


どことは言いにくいけど西側先進国:
Dempsey Hill:これはモールじゃなくてエリアなんですけど、とにかく西洋人がたくさんいます。気取った小型スーパー、気取ったカフェ(もちろんビールも出す)、気取ったレストランなどが散在しています。有名な肉屋Huber's Butcheryは認めざるを得ない。



ドンキ的なモールといえば

Mustafa Centre
145 Syed Alwi Rd
ここについてはこのブログ内に別記事があるのでよければどうぞ。とにかく元気なときに行ってください。ムスタファは、、まあ一度は行ってみるべきと思います。



ベース練習日記73 ブルースのベースライン研究 Billie's Bounce 01

前回から引き続き、ブルースのベースラインを研究するコーナーです。


前回はほんとに単純な、いわゆるスリーコードブルース(I7、IV7、V7しか出てこないやつ)をやったので、


今回からはちょっと変わって、Billie's Bounceという曲を題材にしてみます。


ブルースなので、構成は前回と同じく12小節で一まとまりなのですが、
コード進行が少し複雑になってます。


今回はベースラインを見る前に、コード進行について考えることにします。


そのコード進行、どんな感じかというと、こんな感じです:↓



F7  | Bb7  | F7   | C-7 F7
Bb7 | Bdim7| F7   | A-7 D7
G-7 | C7   | F7 D7| G-7 C7


わりと複雑になっちゃいました笑



一行目: F7  | Bb7  | F7   | C-7 F7




これ、スリーコードブルースだったら、
F7 Bb7 F7 F7
になるところですよね。

なので、最後の1小節だけ F7 が C-7 F7 に変わってるわけです。
このC-7 F7 は、次のBb7に繋がる251だってことが分かるでしょうか。

こんな感じで、ブルースをジャズっぽくした曲(その名もジャズブルース)では、
いろんなところに251を入れるらしいです。

そうすると何が起こるかというと、
セブンスコードのみで演奏されるブルースよりも、
調性がはっきりして、ソロを演奏しやすくなるらしいです。

いや、セブンスコードだけであれば、使える音の種類がたくさんありますので、
そっちのほうが自由にできるって考え方も出来ると思うんですが、
あんまり自由すぎてもなにしていいかわかんなくなったりしますよね。
そんな理由からなのか、とにかくブルースをジャズっぽくやろうと思ったら251入れる、と覚えておくといいようです。



2行目: Bb7 | Bdim7| F7   | A-7 D7


はい、ここは、スリーコードでやるなら、
Bb7 Bb7 F7 F7
のとこですね。

2小節目と4小節目が変わってます。

まず目を引くのはBdim7ですよね。

これ、とりあえずルートがBb7から半音あがりますね。
ルートが半音あがるんですが、コードはドミナント7からdim7になります。
このとき、ルート以外鳴ってる音は変わらないって事が分かるでしょうか。

dim7って、ドミナント7の3,5,7度を半音下げるってことでしたよね。

ドミナント7は M3 P5 m7
dim7は m3 -5 -7 (-7は減7度、つまり短7度の半音下)

ね、全部半音下がってます。

で今回、ルート自体がBbからBにあがってるので、
つまりルートは半音上がって、コードの種類がdimになってルート以外半音下がるので、
コードが変わったときに変わるのはルートだけになります。

Bb7   : Bb D F Ab
Bdim7  : B D F Ab


で、dim7のときはとりあえずディミニッシュスケールが使えるのですが、
ディミニッシュスケールってまだやってなかったような気がするので、
とりあえず簡単にやってしまうと、

ディミニッシュスケール: R M2 m3 P4 -5 m6 M6 M7

RがBだとすると、

B C# D E F G Ab Bb

いつものスケールより1音多いんですよ。。

なんですが、今回みたいにブルースで#IVdim7が出てきたら、
普通にFブルーススケールでもいいらしいです。なのであんまり恐れることはありません。

さらに付け加えると、ドミナント7コードで使えるスケールの中に、
コンディミってやつがいます。
コンディミは、コンビネーションオブディミニッシュスケールの略らしいんですが、

たとえば Bb7だったら、ルートの半音上、Bから始まるディミニッシュスケールのことを、Bbのコンディミって呼ぶらしいのです。

そうするとですね、今回のこのBb7 から Bdim7の流れ、
ずっとBディミニッシュスケールが弾けるってことですよね。

同じスケール弾いてても、Bb7のときはBbのコンディミ、Bdim7のときはBのディミを使ってるってことになるのかなと思います。

この、ディミニッシュスケールとコンディミの流れは、
今回のコード進行と合わせて覚えちゃうと覚えやすいと思ったので、
ちょっと長くなりましたがご紹介でした。


で、コードの続きに戻りますが、
三小節目は普通にF7、で4小節目はA-7,D7です。
この次がGー7なので、これもGにつながる251だと思っていいのかなと思います。
解決先がマイナーコードだから、A-7b5でもいいのではと思いますが、あんまり細かいこと気にしててもしょうがないので、そういうもんかと思っておきます。

で、3行目。



3行目:G-7 | C7   | F7 D7| G-7 C7


3行目の最初のコード、
前回やったスリーコードのときはC7でしたが、今回はG-7ですね。
こんな感じで、9小節目のコードがIIm7になることもブルースでは多いみたいなので、
まあそうなんだ、と覚えておくことにします。
(流れとしては、そもそも9小節目はIIm7の曲で、そこにつながるように8小節目で25やったんだな、と考えます)。

で次は普通にC7、

で普通にF7かと思いきや、
F7からD7、、

でG-7からC7


という進行ですね。

これ、最後の小節のG-7 C7 から頭のF7に戻るのは251の進行と考えたいところなので、

そのG-7の前に、G-7に対するV7であるD7を入れたって考えるんですかね。
まあここも、ふーンって感じでコード進行を受け入れることにします。



というわけで長くなっちゃいましたが、
まとめると、


1 ブルースをジャズっぽくしようと思ったら、とりあえず251の進行にしてみる
2 dim7コードは怖くない(普通にキーのブルーススケールで考えるか、ディミニッシュスケールも覚えておくと尚よし)

ってことですかね!

さあ、次回からまたベースラインの研究に入ります!

2017年9月28日木曜日

ベース練習日記72 ブルースのベースライン研究03


Fの簡単なブルースのベースラインを研究するシリーズ、
この↓ベースラインを題材に進めてきまして、今日はその3回目です。














こんかいは3行目ですね、
早速見て行きます。

まずは、その時のコードに対して何度の音を使っているかを調べます。











こんな感じですね!



前回までと同様、1小節ずつ見ていくことにします。



1小節目&2小節目


1、2小節はコードがC7です。

1小節目の頭、コードがC7に変わったところですが、
RじゃなくてP5の音から入るのがかっこいいです。

そこから2小節目の頭のRめがけて下がっていくのですが、
普通に5432と下がっていくのもアリなはずのところ、
敢えて3拍目をM2の音にして、半音で2小節目に入るのがオシャレポイントですね。


2小節目はR から P5 を通って、オクターブ上のRに行って、
4拍目m7から次のコードF7のM3の音に繋がってます。

音が跳躍すると難しいことやってるように聴こえる(僕しらべ)し、
次のコードの3度に滑らかに繋がるのもかっこいいし、
ここは C7(V7)からF7(I7)に4度進行だから良く出てくる進行だし、

このラインは便利そうです。要チェックです。


3小節目


っつーわけで3小節目、F7のコードはM3から始まります。
2小節目で1オクターブ上がったところから下がってきてる流れなので、
引き続き下がるラインですね。

M3 m7 P6 ですか。
そんなのもありなんですね。

で、4拍目は次のコードの頭に半音でつなげるパターンですね。
短2度はそのコードに対しては結構キツイ響きになるので、
これもジャズっぽい感じでますよね。


4小節目

4小節目はこの曲の(というか、12小節で1回しの曲の、1回し目の)終わりです。
ブルースは12小節のコード進行をグルグル回してソロ取っていくようなので、
ここで誰かのソロなりが終わって曲の頭に戻るわけですね。

コードはC7,つまりV7で、例の4度進行で頭に戻るわけです。
(戻った先のコードがI△7だったらドミナントモーションですね。でもI7だから、ニセドミナントモーションです)

ここで終わりだよーって所を他のプレイヤーとか聴いてる人に分かりやすくする必要があるからなのか、なんなのか、この小節については、1拍目P5,3拍目Rで、強拍にちゃんとコードトーンが来てますね。3拍目Rに向かって、2拍目ではその半音上を弾いて、3拍目のRの音を強調してる感じもします。

で、最後もコードトーン、M3つまりミの音で終わってます。
これ頭に戻ったら半音上のF弾く気まんまんですね。



まとめ

度数つきの楽譜はこんな感じです。



















みなさんも、これをみながら、

1 いま弾いてるとこのコードを常に意識して
2 自分が出してる音を度数で歌いつつ (ルートーにーたんさんちょうさんルートーみたい)

弾いてみて下さい!で、このラインいいなーと思ったら、
その場所のコード進行と、ラインの特徴のセットを覚えるようにすれば、
他の曲でもそのラインが使えるようになるはずです。


たとえば一番最後の2小節のラインとか、どっかで聴いたことある感じですけど、
とりあえず、あーあのラインはM3から入って最後の小節のP5に半音上がりながら入るやつだ、くらい覚えておけば、出したいときにこのライン出てきやすいのかな、と思います。


いやー、やってることを言語化するってホント大事ですね。
次回の日記もこの調子で引き続き、ブルースのベースラインを見ていこうと思います!


2017年9月27日水曜日

ベース練習日記71 ブルースのベースライン研究02

前回に引き続き、単純なブルース進行のベースラインを分析していきます!


Straight No Chaserという曲を題材にしています。
コード進行は一番単純な↓これです!














前回はこれの1行目を見たので、
今回は2行目を見て行きます。


まずは、それぞれの音が、そのときのコードでは何度の音なのかを確認します。




こんな感じですかね。

*前回特に書きませんでしたけど、度数の確認は、
たとえばこの2行目の1小節目だったら、

コードはBb7

最初 Bb : これはルート
Ab:Bbから全音下がってるからm7
G: シドレミファソだったら、6度だけど間に黒鍵無いところが2個あるから短6度、でも最初がシじゃなくてシbだから、短6度より半音距離が長い。つまりBb-Gは長6度
F:シドレミファだったら減5度、だけどシbだからBb-Fは完全5度

みたいに、辛くても一つずつやってる内にすぐ分かるようになるはずです(ベースで弾きながら確認すれば指板の形からも音程はわかりますが。。)、
ご自分の弾かれてる曲で一つずつ確認すると良いと思います。



今回はコードチェンジが一回しかなく、Bb7とF7を2小節ずつです。

それでは早速1小節ずつ見て行きましょう。


1小節目

Bb :ルート
Ab :m7
G  :M6
F  :P5

なので、ルートから(おそらく)ミクソリディアンスケールでP5まで降りてきてるってことが分かりますね。
3拍目はコードトーンにすると落ち着くわけですが、それは無視してるようです笑



2小節目

Bb :ルート
D  :M3
Eb :P4
E  :ー5

最後のEは減5度ですが、これはBb7のコードで減5度を鳴らしたというより、
次3小節目の頭でF7のルートFを弾くから、そこに半音下からアプローチしたって考えていいと思います。

そう考えると、この1-2小節目では、
ルート、 M3,P4,M6,m7 の音が使われてるので、
Bbミクソリディアンを下がってあがったって考えられそうですね!

ミクソリディアンはP4がアボイドなので、
ダウンビートである3拍目でP4弾いてるのは結構ビックリなんですが、
まあそれもブルースだから大丈夫ってことなのかなと、深く考えないようにすることにします。


*今までの考え方でいくと、キーがFでBbは4番目なのでコードはBb△7で、キーの音だけで弾くならBbリディアンになるはずですね。でも実際はBb7でドミナントコードなので、ミクソリディアンでいいってことなのかなとおもいます。簡単なブルースでは困ったらミクソリディアンってことですね。


3小節目&4小節目

F  :ルート
F  :ルート
E  :M7
Eb :m7

A  :M3
E  :M7
D  :M6
Gb :m2

これはどう考えたらよいのか。。

最後のGb/短2度は次のGへの半音アプローチでしょうね。
M7の音が二回出てきますね。
理由はよくわかんないですけど、ブルースのI7コードでM7の音をたくさん使っちゃえることは分かりました笑 ほかの曲のベースラインでも、R、M7,m7をうろうろするライン結構見たこと有る気がするので、そういうアイデアもあるんだなーと思っておくことにします。





というわけで一通り見てみました。
今日の発見を一般化してみると、

簡単なブルースではミクソリディアンを基本に考えると良い
トニックではM7を強調して良い

ってところですかね?

一方、ブルースはメジャー系のコードであるドミナントコードで短3度を鳴らすのがミソと聞いたことがあるのですが、長3度の音の方がたくさん出てきますね。

Straight No Chaserはどちらかというと明るい曲ですし、ベースはコード感を出す役割があるので、短3度を鳴らすのはフロントの楽器に任せて、基本はコード通りM3を弾くってことかもしれません。


さあ、次回は3行目をみて行きます!





2017年9月26日火曜日

ベース練習日記70 ブルースのベースライン研究 01

今日は早速、ブルースの実際のベースラインの分析を始めたいと思います。

題材は、Straight No Chaserにします。
セロニアス・モンクというピアニストが作った曲です。

ウイスキーとかをストレートで飲んだ後、
それだけだと強すぎるので水(チェイサー)を飲んだりするんですが、
んなもんいらん、ただそのまま出しやがれという、硬派な曲名ですね。

原曲はBbなのですが、諸々の都合によりFでやります笑


まずは楽譜を見てみましょう!




まずコード進行ですが、
練習日記69で見たとおり、

I7  IV7 I7 I7
IV7 IV7 I7 I7
V7  V7  I7 V7

になってますね!

キーはFなので、Bbにはフラットが付いています。
一方、いろんなところに臨時でフラットがついてますね。
さすがブルースです!


ベースライン研究と偉そうなタイトルがついてますが、
これからやることは単純で、


各コードに対し、何度の音を使ってるか確認していくだけです。


単純ですが、

この確認をとにかくたくさんのベースラインでやっていけば、
キーを変えたときとか、別の曲で同じコード進行が出てきたとき、
同じラインが弾けるようになるはずですので、
ここは我慢してとにかく黙々とやっていきます。


ってことで、1行目!
そのコードの中で何度の音かだけ考えればいいので、
まず答え書いちゃいます。




一小節目


F G Ab A という並びです。

最後のAは、次の小節のRであるBbの半音下です。
次のRに半音でつなげる方法は、以前練習日記63-64でも出てきました。

ここはようするにFからその上のBbまでちょっとずつあがって行くわけですね。

で、ですね。
強拍(ダウンビート)である1拍目と3拍目はコードトーンがいいよって話も以前出てきたと思います。

その考え方でいくと、F7のコードで、まあ1拍目はR弾くとして、
3拍目はM3かP5かm7を弾くことになりますが、

一小節目の3拍目、F7のコードなのにm3度弾いてますね。
いきなりブルースっぽい!

P4度上に上がる進行は超よく出てくるわけですが、
その進行でこのラインは超便利です。


二小節目

F7から段々あがって、2小節めの頭はRのBbですね。

で、BbのコードのM3の音(D)に、Bbから下がります。
この、RからM3の音に下がる動きもよく出てくるので、指板の形と一緒に覚えちゃうのがいいです。RからM3の音に下がる形は、次の2つを覚えるのがいいとおもいます:














で、いまDにいて、次のコードがまたF7ですから、
D Eb E と半音ずつあがりながら3小節目に向かいます。
(なのでこの場合はBbからDの開放弦を弾いたほうが、A弦5フレのD弾くより
弾きやすそうですね)



三小節目、四小節目

3小節目と4小節目はコードチェンジが無く、2小節間F7です。

3小節目は、F A C と普通にコードトーンを弾いたあと、4拍目でM6。

4小節目の頭で(小節の頭だからRを弾くのが普通なのに)Ebの音です。
Ebの音はF7のコードではm7の音です。
あえてルートを弾かない。。これがオシャレか。。

んで、2拍目からはCAFと、普通にコードトーンを弾いてFに戻ってきました。



今日のところはここまでにしますが、


例を例としてだけ覚えてても応用できないので、
今日やったことを一般化してみます。


1-2小節の、F7からBb7の進行を一般化して言うと:
P4度あがるコード進行で、ルートが上昇するライン

2-3小節の、Bb7からF7の進行:
P5度あがるコード進行で、ルートが下がるライン

3-4小節の、F7を2小節やるところ:
同じコード2小節目の頭をm7にして、それを頂点に上下するライン




って感じですかね。

これを覚えておけば、

今後ブルースやるときに、同じドミナントコードが2小節続くところがあったら、
2小節目の頭をm7にするラインを弾くことが出来るわけですね!



長くなったのでこの辺で。
次回は引き続き、Straight No Chaserの2行目をみていきたいと思います!



2017年9月25日月曜日

ベース練習日記69 ブルースのベースライン研究 はじめに

大分更新をサボりましたが、これは全てド〇クエが面白すぎたからです。

今までベースの練習+ブログ更新に使われていた時間が
ベースの練習+ド〇クエになっていました。
失われた時を求めたい気分です。

さて、このブログではすでにある程度スケールなどについて考えて来たので、
あとやることは、コード進行の分析(どのスケールが使えるか考える)と、
実際プロが弾いているベースラインの研究が2つの柱になるかと思います。

ジャズの基本のキといえばブルースらしいので、
これからしばらくはブルース曲のベースラインをひたすらコピーして、
分析してみようと思います。


で、


実際のライン研究に行く前に、今日はかるーくブルースについて考えてみます。

ブルースは、その成り立ちとか色々読むとものすごく面白いのですが、
超簡単に言うと、アメリカに連れてこられた黒人奴隷の音楽と、当時の白人の音楽が混ざって出来た、民族音楽の一つです。

民族音楽って何かって言うと、これも大雑把すぎて怒られそうですが、西洋の音楽の成り立ちとは違う成り立ちをもつ音楽ってことが言えると思います。

で、ブルースもその例に漏れず、(ブルースと出会う前の)西洋音楽の考え方からすると、説明しにくいところがあります。




たとえばキーがCのブルースの進行って、基本的なものがこんな感じです。

C7 F7 C7 C7
F7 F7 C7 C7
G7 G7 C7 G7



ぜんぶドミナント7です笑


なんでこうなるか、理由はよく分からないのですが、
とりあえずブルースでは、キーがCならC△7だろとか、そういうこと考えなくていいので簡単だ!くらいに思っておけばいいのではとも思います。なんで?と聞かれたら、ブルースだから、でいいんじゃないかと。


で、キーがCのブルースで使えるスケールはこんな感じです。


ド レ bミ  ミ ファ bソ ソ ラ bシ シ


メジャースケールに、

短3
短5
短7

の音を足した音が使えます。


そもそもメジャーとマイナーキーの違いは、
3度の音程が長音程か短音程か、でしたが、

ブルースでは両方使っちゃうわけです。
C7のコードが鳴ってるときに、Ebを鳴らすわけです。

こうなると、その曲がメジャーキーなのかマイナーキーなのか、
判別できなくなりますよね。(マイナーコード主体で演奏するマイナーブルースというものもありますけど、ここでは割愛します。マイナーブルースではない、上のコード進行のようなブルースでは、メジャーマイナーの区別がつかない、って話です)


で、さっきも書きましたが、こういうのは全部、もともとブルースが西洋音楽とは違う成立ちを持ってるからと言っていいようです。

なので、まああんまり深く考えずに取り組むのがいいように思います。
まあブルースだし、ってことで。



そして今日はもう一つ。

ブルースの基本進行をさっき書きましたが、
これを度数で言うと、

I7  IV7 I7 I7
IV7 IV7 I7 I7
V7  V7  I7 V7

になりますね。この構成は度数で覚えちゃいましょう。

また、メジャースケールに短3、短5、短7の音がつかえる、
ということも頭に入れておきます。

これは、Cメジャーの曲は一曲通してCメジャースケール使える、
ってのと同じようなレベルで、

CのブルースではCのブルーススケールが使える、
と理解しておけば大丈夫です。


ここまでを頭に入れて、次回からさっそくベースラインを分析してみます!


2017年8月22日火曜日

ベース練習日記68 分数コードとサブドミナントマイナーを使った曲を分析してみる


最近分数コードとサブドミナントマイナーを記事にしたのですが、
それはなぜかというと、



さくら学院のmy graduation tossという曲にハマっているからです






この曲、私の世代では好きな人が多いthe brilliant greenの人が書いてるんです。
ブリグリすきだったなあ。。
噂によるとトミーが歌ったバージョンの音源もこの世にはあるとか。。



で、my graduation tossですが、
我が師、毛氏に教えてもらったところによると、
サビのコード進行はこんな感じです。
きみにおくる。。。のところからです。
















キーはDメジャーですので、
Dメジャースケール : D E F# G A B C#

ダイアトニックは、まあこれポップスなんで3和音で書くと


Em
F#m


Bm
C#m


ってことで、ダイアトニックコードに色をつけると



















分数コードが目に付きますね。
ってことでまずは分数コードについて考えます。



出てくる分数コードは

F#m/C#

Am/C

Gm/Bb


の三つ。




で、


まず、分母になってる音はみんなコードトーンですから、


どれも基本的には、

F#m
Am
Gm

と考えていいですね。




じゃあなんでわざわざ分数になってるか。


最初の6小節間の、ベースの動きに注目してください。



D C# C B 


ってなってますよね。
これ、半音ずつ下がってます。


こういうふうにベースラインが半音であがっていったり下がっていったりするのを、
ラインクリシエって言ったりします。
(元々ラインクリシエは、分子のコードがずっと一緒で、分母のベース音だけ動くことを指すって説もあるみたいですが、まあ大きく捉えて、同じようなことと考えていいように思います)


こう考えると、
こういうふうにベースを動かしたいって意図が、
このコードを書いた人にはあったんだなあ。。
って分かると思います。


さらにいうと、この最初のコード進行(分子だけ)、


D F#m Am B7 


これを見たとき、我々べーシストとしては、
あーこれクリシエできんじゃん。
とパッとわかるようになりたいところです。

で、
1番は普通にルート弾いて、
2番はクリシエして、

とか。
コード名みた瞬間にコードトーンの名前が出るって大事ですね。




というわけで、分数コードは、こんな感じでベースラインをスムーズに動かすために使われることが多いので、その例としてご紹介でした。




で、次。


1行目はダイアトニックだからまあいいとして、

2行目、
Am B7 Em7

って進行。

これ、コードの響きを聞いてもらうと分かりやすいですが、
Eに向かって落ち着く進行ですね。1番の歌詞で宝物をあつめたところです。
あつめたんです。過去形です。従ってコード進行も一度落ち着くわけです。
サビのメロディーもEのところでひと段落ですよね。

ここはやっぱりB7に注目ですね。
BからEで4度上に進行してるし、ドミナント7ですから、
B7-Em7はEマイナーのファイブワンです。落ち着くはずです。


で、あーここじゃあキーがEマイナーって考えてもいいのかなって考えると、
その前のAmは普通にEマイナーキーのダイアトニック、IVmって考えられるので、
4-5-1っていう超基本進行だってわかります。


で、Em7はDメジャーキーのコードですから、
Em7でDメジャーに戻ってきてるわけです。


戻ってきたんですが、

次もダイアトニック以外のコード、 Gm/Bbです。



Dメジャーで考えると、

Gは4番目のコードで、G(G△7)のはずのところ、

Gmになってるわけです。



あれ、これどっかでみたことある



4番目のメジャーコードがマイナーコードになってるわけです。


もうお分かりですね。


こいつサブドミナントマイナーです。



しかもですね、


Em7 から Gm/Bbの流れ、
気持ちいいですよね。


Em7 は  E G B D

ここから   G Bb D


これ、実際変わってる音は、Eが抜けて、BがBbに半音下がっただけです。

こんな感じで、音があんまり変わらないコードチェンジは自然に感じるらしいんですね。

自然な感じでサブドミナントマイナーであるGmに移行したわけです。なんならBbをルートにすることによって(*サブドミマイナーに大事なのは短6度の音でしたね。キーDメジャーで短6度はBbです。)サブドミ感を強調されています。


ナイスです。


卒業の切ない感じがこれでもかと現れていますね。



こんなところでボーカルが能天気な感じで歌い出したら殴り飛ばして大丈夫です。



長くなりましたがここまで来たら最後まで行きましょう、
GmのあとトニックであるDからEmに行った後、


なんと E に行っちゃいます


EmからEなので、Gbの音がGに上がったわけですね。
EmとEは似たコードなので、この流れは自然だし、
マイナーコードがメジャーコードになってるからなのか、
響きとしてはなんかちょっと前向きというか、前進してるっぽい流れですよね。

でもルートはEのままだから、なんかほんと、ちょっとだけ前進みたいな。
勇気を出して歩き出そうみたいな。小さいけれど大きな一歩みたいな、そんな卒業式感。


で、つぎはダイアトニックのVとIVを繰り返して、
しっかりキーに戻ってDに戻るんですけど、


これ良く考えたら、

Em7 E A の流れ、

EからAは上に4度ですね。


ってことはこれ、 Eのとこ、 たぶんE7でも合いますね。
直前Em7で短7度の音も元々鳴ってるし。

で、AはもともとDメジャーキーのVコードなので、機能上はA7と考えてよく、

そうすると

Em7 E7 A7 D ってなります。
E7は、キーDのドミナントA7に対するセカンダリドミナントですね。

こういうふうに、もともとのドミナントに対するセカンダリードミナントのことをダブルドミナントとか、ドッペルドミナントとか呼ぶそうです。

他のセカンダリードミナントと違うところは、当たり前ですが、セブンスコードが並ぶってとこです。


セブンスコードが並ぶと、調が解決しないまま世界が変わる(転調する)っぽく聴こえるので、これをつかっていつまでも転調ができたりするわけですが、
この技についてはセカンダリードミナントについての過去記事参照



ここね、



Gmで一度おもいっきり切なくしといて、

Em7 E(E7) でちょっとだけ前進して、

でA(A7)に世界が変わるわけです。





でね、

このEm7 E Aのところ、

歌詞みてみると、


”いつでも思い出せる”


って歌ってます。



ああ。。。。なんて切ない前向きさ。。。。





完璧です。





つまりなにがいいたいかと言うと、



Gmのところで明るく歌うやつは殴ってよし



これです。
おあとがよろしいようで。

2017年8月18日金曜日

ベース練習日記67 サブドミナントマイナーと借用和音2

ダイアトニックコード以外のコードについて、

セカンダリドミナント(と、そのツーファイブ分割)と、
サブドミナントマイナーってのがあるよってところまで前回やりました。

その中で、


1.サブドミナントマイナーは、基本はIVmのコード
2-1.同主調のマイナーキーの、IVm7以外のサブドミナントコードも借りてこれる
2-2.このIVm7に色々手を加えたコードも、サブドミナントマイナーかわりに使える

って話で前回終わりましたので、
この、2-1と2-2について今日は考えてみます。



2-1.同主調のマイナーキーの、IVm7以外のサブドミナントコードも借りてこれる


サブドミナントマイナーは、メジャーキーの曲に、その同主調から和音を借りてくるって考え方だったわけです。

んで、マイナーキーのサブドミナントってのが、VImだったわけですが、

マイナーキーのダイアトニックコードには、サブドミナントとして使える和音がまだあります。

*こういうときは基本、ナチュラルマイナースケールで考えます。
**なんでこんなこと言うかというと、マイナースケールには3つ種類があるからです


ナチュラルマイナースケールから作られる、マイナーキーのダイアトニックコードは



Im7

IIm7b5

bIII△7

IVm7

Vm7

bVI△7

bVII7



でしたよね。



この中で、

IIm7b5
IVm7
bVI△7
bVII7

つまり、2,4,6,7番のコードは、
サブドミナントとして使えます。

*これらコードの共通点は、主音から見て短6度の音程の音が入ってるってことです。これ結構重要らしいというか、これを覚えておけばマイナーのサブドミってどれだっけってなった時に自分で考えられるので、ご参考まで。


こういうふうに、覚えることがたくさん出てきたとき、
僕がやることは決まっています。



マイナーの2467はサブドミ
マイナーの2467はサブドミ
マイナーの2467はサブドミ
マイナーの2467はサブドミ
マイナーの2467はサブドミ


というふうに、ひたすらぶつぶつ唱えたり書いたりします。
実際今もちゃんと、コピペしないで5回タイプしました。
ほんとに。


っつーわけで、マイナーキーの2467番のコードは、同主調のメジャーキーにサブドミナントマイナーとして持っていけるってことが無事頭に刻まれたわけです。



2-2.このIVm7に色々手を加えたコードも、サブドミナントマイナーかわりに使える



正直この辺になってくると覚えるのがしんどいので、
これから何千という曲のコードを分析する間に、すこしずつ覚えていければいいのかなと思います。

ということで、代表的な例らしいものを一気にご紹介します。

1 サブドミマイナーの代表、IVm7の転回系 bVI6
  例:Fm7  : F Ab C Eb
    Ab6  : Ab C Eb F   

2 bVI6をメジャーセブンにした bVI△7


3 IVm7の、7度の代わりに短6度を付けて転回した bII△7
  例:Fm6  : F Ab C Db
    Db△7 : Db F Ab C

 
4 IIm7b5を、bVII7のルート省略と考えた bVII7
  例: Dm7b5 : D F Ab Eb
     Bb7   : B D F Ab



。。。。




いやーたくさんある。。


まとめるとですね



2-1グループ
IIm7b5
IVm7
bVI△7
bVII7

2-2グループ
bVI6
bVI△7
bII△7
bVII7



読む気もしないですよね。。



取り合えず、Cメジャーの曲に使えるサブドミマイナーたちを書いてみましょう。。


2-1グループ
Dm7b5
Fm7
Ab△7
Bb7

2-2グループ
Ab6
Ab△7
Db△7
Bb7



ここまで書いてもあんまりですよね。。


正直、曲の分析を自分でやるなかで、
出てきたやつから覚えていくしかないのかなーという気がします。
まあ気長にやるしかないってことで、今日はこの辺で!


2017年8月17日木曜日

ベース練習日記 66 サブドミナントマイナーと借用和音1



ダイアトニックコード以外のコードってオシャレですけど、
分かりにくいですよね。



以前セカンダリードミナントについてやりましたが、
アレ、専門用語的に言うと、借用和音って言います。


他の調のV7コードを借りてきて、今の調に使うってことですね。


例えば


C△7 Dm7


この進行で、



Dm7を仮のIと見立てて251を作るって発想で、


C△7 Em7b5 A7 Dm7


これにしましたよね。



このとき、
Em7b5とA7はCメジャーのキーには無い音を使ってるコード(他の調のコード)です。その調から借りてきてるから、借用和音ってわけです。


実際、Em7b5 A7 Dm7 は Dマイナーの251ですから、
ここはDマイナーキーに一時的に転調してるとも言えるわけですが、


この進行の後またCメジャーのコードに戻るなら、
ほんと一時的ですね。

転調って言うと、もっと長いスパンのことを指すことも多いので
(例えば曲の前半と後半でキーが違うとかですね)

C△7 Em7b5 A7 Dm7
この進行を見て、一時的に転調してるって言う人もいれば、
Em7b5 A7は借用和音で、この進行通してCメジャーで考えるって人もいるみたいです。



ってなワケで、他の調からコードを借りてくるって考え方。


これには、この借用ドミナントともう一つ、


借用サブドミナント


ってのがあります。



どういう奴かというと、



メジャーキーの曲で、
その同主調のサブドミナントコードを使う

ってやつです。


Cメジャーで言うと、
その同主調はCマイナーですね。

マイナーキーのサブドミナントはIVm7ですから、
CマイナーならFm7です。

つまり、

Cメジャーのキーで、
Fm7を使う

ってことです。

一般化していえば、


メジャーキーで IVm7
これです。




マイナーキーから借りてきたサブドミナントなので、


サブドミナントマイナーといいます。



これを使うと、いっきにエモくなるというか、
切なくなるというか。


例えば

C F

の進行と

C Fm

の進行を聞き比べてもらうと、
C Fmの圧倒的なレディへ体験ができるはずです。




これからコード進行を見て、IVmとかIVm7が出てきたら、
サブドミナントマイナーかな? と思ってください。

(このときどんなスケールを。。って考えるのは、またの機会にします。なぜなら。。↓)






で、だ





サブドミナントマイナー、実はもうちょっと複雑です。

基本的には IVm7だなって思っておけばいいし、
ポップスではこれ結構頻繁に使われるので良く見ることになるだろうと思いますが、

実は、あと2つポイントがございます。



1.同主調のマイナーキーの、IVm7以外のサブドミナントコードも借りてこれる

2.このIVm7に色々手を加えたコードも、サブドミナントマイナーかわりに使える



ってことで、一言で言うと、



結構多い



ってことなんです。。


というわけで、練習日記67に続く!!!


















ベース練習日記65 分数コードについて

コード進行見てたら、


ConE

とか

C/E

とか


書いてあることがありますよね。


こういうの、
ポップスとかロックの文脈では、


オンコード 


とか、


分数コード


とか呼びます。




べーシストにとってこいつらは、



ベースは黙って分母を弾け
他が分子を弾くから



ってことです。




他の楽器の人にとっては、


とにかく分子弾け
べースが分母弾くから


ってことになります。



なのでポップスとかロックでこういうコードが出てきたら、
ベースとしては普通に分母だけボケーっとした顔で弾くことになります。




例えば、



上の例で出てきた C on E

これ、

上モノはCコード弾いて、一番低い音はEにしましょう


って意味になるわけですが、


そもそも C というコードの構成音は C E G
ですから、 Eって音はその中に元々入ってますよね。


つまり、C on E ってのは、

全体としてCのコードだけど一番低い音はEね


って意図だと分かります。
(こういうふうに、使う音の種類は同じだけど、高低の順番を変えたコードは、コードの転回形って呼ばれます。)



なので、 ConEが出てきたときに、私のように理論を生齧りしているベースの人が、



へへへ。。。オンコードなんてかっこつけやがって、お前結局Cじゃねえか、

俺はあえてここで G の音を選択するぅウウウウウウウ  低いGぃぃぃいぃぃぃぃ





とかやると、



それはもはや 



ConG 



になるわけです。


作曲者の意図をまるっきり無視しています。

コードCの時にGを弾くのよりタチ悪いです。だって、わざわざ低い音Eだからね!って言ってる所を無視するわけですから。

いや、別にそれでかっこよければそれでいいんだけど、
ConEにはならないよねっていう。お前反抗期なの?っていう。



ただ、じゃあこういうコード出てきたとき、べーシストとしては分母だけみとけばいいかって言うとそうでもなくて、


たとえば ConE にしても、

基本的にこれはコード的にはCなんだ、って分かってれば、
指板上でCのコードの形を描きながらEを弾くことができます。


すると、


あ、いまちょっとC弾いたりG弾いたりしていいんだね。。

と分かったり、

とりあえずE弾いたあといつもの癖(ルート+5度は救世主)でEのP5度上とかP4度下のB弾くと、合う合わないは置いといて、Cというコードに無い音を弾くことになるんだね。。テンションだね。。CMaj7だね。。ね。。

と分かったりするわけです。




また、こんな例も考えられます


ConD


Dって音はCコードには入ってないので、
上の例とは性質がちょっと違いますよね。


これ、全体としてはあんまりCコードには聴こえません。
なにに聴こえるかといわれても困るのですが(ConDに聴こえる)、
もちろんCEGDというふうに考えればCadd9にも聴こえるし
まあようするに、ConEとかConGと違って、Cとは違って聴こえると思います。


結局べーシストとしてはもちろんDを弾くわけですが、
ちょっと音足したいな、って思ったときは、やっぱり分子のCのコードから音を選ぶのが無難でしょうから、こういうときも分子のことを思いやることが必要と思います。





で、ここまで書いといてアレなんですけど、
一応ジャズ的なモノを志す私としては、実は分数コードというのはこれだけではないのであります。

アッパーストラクチャードトライアド という、

格ゲーの必殺技みたいなものがございます。

こいつについてはまたいずれ。。



2017年8月11日金曜日

シンガポールで煙草? 禁煙場所や吸えるところなど。禁止場所リスト全訳!



日本は禁煙がすすんで無いと、オリンピックを見据えつつ議論が盛んなようですが、
シンガポールに住んでる喫煙者として、普段気をつけていることなど踏まえて
シンガポールの喫煙場所についてまとめました。



*素人訳ですのであくまでご参考まで。内容の正確さは保証しかねますし、この記事を読んだ方が禁煙場所で喫煙した場合の責任を負うものでなありませんのであしからず。


まず、この問題を管轄しているNational Environment Agencyのサイト
http://www.nea.gov.sg/public-health/smoking/smoking-prohibition

を、

頑張って訳してみたのがこちらです↓



禁煙場所

バス(貸切含む)、タクシー
映画館、劇場
エレベーター
娯楽施設
病院等医療機関(敷地内の屋外含む)
フードコート、ホーカーの施設屋内
屋内型アイススケートリンク、ローラースケートリンク、ローラーディスコ(ってなんだ)
エアコンのある店全般
図書館、博物館、ギャラリー
(会議や展覧会用の)多目的ホール
屋内型スポーツ会場(ボウリング場、ビリヤード場、ジム、フィットネスセンター含む)
エアコンのある美容院、理髪店
銀行
裁判所
エアコンのあるオフィス、工場
住宅施設敷地内の共用施設屋内
住宅施設敷地内のパビリオン内(仮設テント等かな?)
チャンギ空港内、エアコンのあるエリア
公共の場所での行列
一部プライベートクラブ内、エアコンのあるエリア
学校、大学など教育機関の屋内
簡易トイレ含む公共トイレ
バス停、バスターミナル
プール、スタジアム
コミュニティセンター、コミュニティークラブ
ホーカーセンター
飲食店
パブ、バー、ディスコ、ラウンジ等の施設(敷地内の屋外含む)
ショッピングモール、オフィス、工場
地下通路
ホテルロビー、またその他建物のエレベーターロビー
マーケット
地下、若しくは2階建て以上の駐車場施設内
フェリーターミナル
喫煙が禁止されている建物の入り口5m以内
(HDBとかによくあるような)プレイグラウンド、運動エリア
廊下、階段、階段吹き抜け、ボイドデッキなど、住宅施設の共有エリア
屋根付き歩道、屋根付きドロップオフポイントなど
歩道橋
バス停から5m以内のエリア
貯水池
JTC管理下にある公園
各Town Coucil管理下にある公園
Ministry of Defence (MINDEF), Singapore Armed Forces (SAF) and Ministry of Home Affairs (MHA)の敷地内


一般的に、喫煙が可能な場所
*例外もあるから気をつけてください


ビーチ
自宅
自家用車(自家用バス、おそらく貸切バスも除く)
住宅施設の開けた場所
マリーナプロムナードなど、公共施設の開けた場所(オーキッドの禁煙エリア除く)
市内の開けた場所(ちょっと自信なし)
屋外駐車場
二階建て以上の駐車施設屋上の屋根のないところ
屋根のない歩道
なんもない土地
その他、各喫煙コーナー



最終的には公共エリアでの全面禁煙を目標としている政府です。
上記の禁煙場所も、厳しくなるたびに項目が追加されてるみたいなので、
かぶってるアイテムもあるみたいですね。



いずれにせよ、まとめると、


2017年のブログ作成時点で、
煙草を吸っていいのは、


家と 喫煙所と 屋根のないところ(禁煙指定された施設の敷地内、バス停の近く、建物の入り口近く、また行列の近くを除く)


って感じですね。
行列は、お店に並んだり、おそらく信号待ちの歩道とかも含まれると思います。
人の近くで吸わないでねってことかと思います。


こうやって書くと、ずいぶん吸いにくそうな印象がたしかにありますが、


でも、

いまのところ、



路上で吸っていい(ポイ捨てはダメ)



ってことでもあると思われるので、

正直、これが禁止されるまでは、
東京より煙草吸いやすいと個人的には感じます。


東京は確かに居酒屋とかカフェとか屋内で吸えるところがまだ多くて、
帰るたびに新鮮な気持ちになりますが、
路上喫煙基本できないので、むしろ吸いたいときに吸えないなーって思います。
屋内ダメでも、外出たら吸えるんであれば別に全然苦にならないっていうか。


ポイ捨てとか、禁煙エリアでの喫煙はやめましょうね!
(ルールを守りましょう、迷惑をかけないようにしましょう、ってのは大前提として、
私服のパトロールというか、市民ボランティアみたいな人たちが歩いてますよ。)




ベース練習日記64 簡単なウォーキングベースラインの作り方2

前回、枯葉を題材にして簡単なウォーキングベースラインの作り方を考えてみました
今回も同じやり方で枯葉を続けてやってみようとおもいます。


Cm7からF7への進行で、こんな感じのラインが出来たとこまでやりましたね。







枯葉の進行はこんな感じなので、次はBbM7 EbM7と続きます。
















ってなわけで、2小節目のF7からBbM7への進行を考えます。


今回は、拍の頭はルートって決めてますので、
ラインとして上に行くか下に行くかだけ決めれば、自動的にここまでは決まります↓
(今回はとりあえず上に行ってみます)







で、F7の3拍目はコードトーンを使うのですが、
いまF7からBbM7へ4度上の進行なので、
普通に段々あがっていこうとすると3度の音を使うしかなく(5度とか7度だと次のルートであるBbより高い音になっちゃいますよね)。

そうすると1小節目とあんまり変わらなくなっちゃうのですが、


まあべつに繰り返しても死にはしないので、


とりあえずF7の3拍目は3度の音にしましょう。
F7の3度なので長3度、Aですね。

するとほぼ自動的に2拍目は2度ですね。
前回見たとおり、ここはBbメジャーの251でしたから、
VコードであるF7ではとりあえずミクソリディアンでよいはずなので、


Fミクソリディアンの2度ですから、長2度のGになります。

4拍目は次のBbに半音などで繋がれる音であればいいのですが、
3拍目のAとBbの間にはもう半音が無いので、

Bbの半音上、Bを4拍目に弾いてみることにします。

するとこんな感じになります↓






これ、音の流れを矢印にするとこんな感じっすね。







2小節目最後の音から3小節目頭で、音が下がってるので、
3小節目は下がるラインにしてみましょう。

4小節目のコードはEbM7なので、
今いるところより低いEbをめがけて下にいくことにします。






BbからEbは、上に行けば4個上なので、下にいくと5個下ですね。
(音程を転回する方法は簡単なので、分からない感じなら過去記事どぞ)


下に行くと

Bb A G F Eb

*これ、まず普通に BAGFE というふうにアルファベットで考えて、
今キーがBbメジャーだからBとEにフラット付くな、と考えると楽です。


この中で、BbM7のコードトーンがどれかというと、
AはM7の音、FはP5の音です。

*これも、指板を見ながら考えると分かりやすいです。
いまBbというRから、次はEbというルートに下がりながら移動するのですが、
指板で例えば↓みたいに場所が見えていたら、

いまBbM7でここがR,

次、下がってEb行ったときのRがここ、

そしたらいまBbM7だから、間にM7とP5があるな、



って、指板見ながらだと分かりやすいはずです。
分からないって人は、まだコードの指板での形が身についてないってことだとおもいます笑











なので、このM7かP5どっちかを3拍目にすればいいのですが、
M7の音を3拍目にすると、2拍目困っちゃう(間に音が無い)ので、

3拍目はP5の音、 F にします。


で、4拍目は次のRであるEbに3拍目のFからつなげたいので、
その間のEにしましょう。

2拍目は迷うところですね。
とりあえずいまBbメジャーキーの251の中でIコードであるBbM7のコードにいるので、使うスケールはBbイオニアンだってのは分かります。


なので2拍目はBbイオニアンスケールから選べば無難です。

まあコードトーンのM7にするか
M7とP5の間のM6にするか

って感じで、別にどっちでもいいんですけど、
コードトーン使っとけば安心ですから、M7のほうにしましょうか。


するとこうなります。






ふー



やってることはすごく単純なんですが、
言葉で説明すると長くなっちゃいますね。。




でもとりあえずここまでやってみれば、
練習日記63で紹介した簡単ステップの考え方はわかってもらえるのではと思います。
度数で考えたり、指板の形の力を借りたりしながら、
みなさんも好きな曲のコード進行に合わせてこのステップでライン作ってみてください!





2017年8月8日火曜日

ベース練習日記63 簡単なウォーキングベースラインの作り方1


今日は、今までやってきたことを踏まえた上で、簡単なウォーキングベースの作り方について考えてみます。

いろんな動画でいろんな先生が同じことを言っているので(笑)、
知っている方も多いかもしれませんが、お付き合い下さいませ。

題材には枯葉を取り上げたいと思います。


ってことでまずは、枯葉のコード進行を見てみましょう。



















こんな感じです。

ここから今日は、最初の一行のベースラインについて考えてみます。
この曲はBbメジャーの曲なので、BとEにフラットが付きます。



最初のコードはこちらですね。

Cm7 F7 BbM7 EbM7


今日はあんまり新しい考え方でてこないというか、
今までやったことの復習になるとおもいますので、
なにかわかんないことがあれば過去記事をみてみてくださいね。


ってことでまず。


最初にやり方を発表してしまいます。

ウォーキングベースですから、
1拍に1つの音を鳴らすだけです。リズムについてはとりあえず考えなくて良く、
とにかく何の音を鳴らせばいいかを考えればよいわけです。

それを踏まえた上で、やり方はこうです。


ステップ1) 1拍目はルート
ステップ2) 3拍目はコードトーン
ステップ3) 4拍目は次のコードのルートの半音上下、または長二度上、またはP五度上/P4度下
ステップ4) 2拍目は1拍目と3拍めの間の音




単純。。


でもこれ、けっこうそれらしくなるんですよ笑


さて。


まず曲冒頭の

Cm7 F7 のところで、
Cm7の時どう弾くかを考えてみましょう。


ステップ1


1拍目はルートですから、

1小節目の頭はC
2小節目の頭はF

ですね。

最初CはA弦3フレのCで取るとして、

2小節目の頭のFは、 そのCから

上のFか、
下のFか、

まあ好きなほうを選びます。とりあえず上のFに行ってみましょう。









ステップ2.

3拍目はコードトーンでしたね。


ウォーキングベースは、なるべく音が跳躍しないで、
段々あがったり段々下がったり、って動き方が基本になるので、



CとFの間の、
Cm7のコードトーン 



を弾くことにすると、自動的にEbになります。








ステップ3



4拍目は、

次のコードのルートの半音上下、または長二度上、またはP五度上/P4度下

でしたね。

3拍目でEb、で次の小節の頭がFですから、
ちょうどいいので 4拍目はその真ん中、 Eの音にしましょう。
これは、次の小節の頭の 半音下 ってことになります。







ステップ4


2拍目は、

1拍目と3拍目の間の音

ですね。

ここでちょっと注意です。

間の音って言われても、どれ弾いたらいいんだろう。。ってなっちゃうこともあるかと思います。

んで、こういうとき、今までやってきたスケールの考え方が生きてくるんですね!

さて。
いま我々は、Bbメジャーキーの曲で、Cm7のコードにいます。

Cm7 F7 BbM7 ってコード進行ですが、

これ、良くみると、

IIm7 V7 IM7 という進行で、
どれもBbメジャーのダイアトニックコードであることがわかります。
(さらに言うと、これはツーファイブワンの進行です。)


なので、いま自分がいるCm7のコードは、
曲全体のキーと同じ、Bbメジャーキーと考えていいな、とわかります。


ということは、IIm7であるCm7コードの上では、

とりあえずBbメジャーの第二モードスケールを弾いておけば、キーから外れた音にはならないから安心ってことになります。



Bbメジャーの第二モードは、 Cドリアン ですね!
ってことで、Cm7ではCドリアンから音を選べばいいってことが分かりました。


で、今のところ、
このCm7では一拍目ルートのC、
3拍目は短三度のコードトーンEbを弾くってとりあえず決めてあります。


この間にある音で、Cドリアンにある音は。。

ルートと3度の間には2度しかないから2度の音だな。
ドリアンの2度は長音程だな。

よって、Dの音! と分かりました。












(ステップ4の裏技)


2拍目の音を決めるやり方なんですけど、
ほかのステップより若干あたまを使いますよね。
キーとかスケールとかを考えないといけないので。

でも、安心して下さい。
弾きながら頭がこんがらがってしまったとき、応急処置的に状況を打開する方法があります。

そもそも、

1拍目と3拍目にコードトーンを配置したのはなんでかというと、
1拍目と3拍目が強拍(ダウンビート)であり、
そこでコードの音を鳴らすと安心するからなのです。

この性質があるので、

ステップ3では、次の小節のルートにつながりやすい音(半音上下とか、5度上とか)を、今のキーとかコードとか関係なく4拍目に使ったわけです。どうせ次安心するから、その直前はちょっと不安定でもいいや、みたいな感じです。テキトーです。

これを、ステップ4にも応用しちゃいます。
つまり、3拍目のコードトーンに向かって、そこに繋がりやすい音を、2拍目で使うわけです。


これを使うと、頭の中はこんな感じです。

Cm7だからとりあえず一拍目C
つぎのコードF7だから、3拍目はEbとして。。

あれ、2拍目どうしよう

あれあれあれ

もういいや!キーに入ってるか知らないけど3拍目Ebの半音下のDを二拍目で弾こう!!


みたいな。
今回はたまたま、ステップ4で考えた音と同じになりましたが、
べつにならなくても大丈夫です。

割と上手く行きます。試してみて下さい笑






というわけで、4つのステップを使って、
まずは1小節分のラインを作ることができました笑

思ったより長くなっちゃったので今日はこの辺で一旦終わって、
次の記事でまた同じやり方でベースラインを作ってみようと思います!




コード進行in C 日記11 First Love  宇多田ヒカル

今日は宇多田ヒカルのFirst Loveのコード進行を、 Cメジャーキーに直して考えてみます。元々のキーはGメジャーです。 <イントロ> C       | G/B     |  Am    |  C/G    |  FM7   | Dm7/G  | C  F/C  ...