前回のリディアンb7に引き続き、
今回は遂にオルタードスケールです!
オルタードスケールのフレーズはもうほんとなんかジャズっぽい感じで、
ついにここまで来たかと、わたくし割とほんとうによろこんでおります。
さて
しかし、オルタードフレーズはホント
今までのスケールと全然違います。
違いすぎて、覚えるのがむずかしい。
なのでいろんな人がいろんな覚え方を提示しています。
曰く、
メジャースケールから、ルート以外全部半音下げる
とか、
ルートの半音上のメロディックマイナースケールと同じ
とか、
裏コードのリディアンb7と同じ
とか。
でもこれらの覚え方は、個人的にはあんまり好きじゃないです。
例えばルートの半音上のメロディックマイナーと同じ、と覚えて、
G7だ。。Gオルタード弾きたいからG#のメロディックマイナー弾こう
と思っても、
G#をルートにしてそこからのスケールを想定すると、
じゃあG#メロディックマイナーで6度の音弾くとして、これいま自分はG7のコードに対して何度の音弾いてるのか? とか、
いま鳴ってるコードに対して自分が出してる音が何度なのかを理解するのが難しくなっちゃいます。もちろんこれはこれで、それが出来るようにに練習していけば気にならなくなるのかもしれないですが、
そこでやること増えちゃうのであれば、たとえ最初に頑張ってオルタードスケールをオルタードスケールとして覚えなくてよくなったとしても、差し引き変わらないんじゃ。。
と思うわけです。だったら最初大変でも、弾いてる時簡単なほうがいいのではと。
つーわけで、僕は今までと同じく、
オルタードスケールの音程を確認して、指板の形を覚えることにします。
愚直で何がわるい。わたしは政治家ではないのです。
そんなオルタードスケールですが、
英語で書くとaltered scaleです。
alterは変えるとかそんな意味なので、変えられたスケールってことです。
altってボタン、パソコンのキーボードについてますよね。最近の若い人はスマホとかタブレットしか使わないからパソコンのキーボードあんまり知らないらしいですね。
じゃあなにを変えたのかっていうと、
セブンスコードの元々のスケール、ミクソリディアンのテンションを変えたってことのようです。
ミクソリディアンのテンション、M2,P4,M6度(かっこよく言うとM9th,P11th、M13th)を全部変化させちゃいます。
しかも変化の方法が、
M2 → m2と+2
P4 → +4
M6 → m6
と、こうなります。
そしてですね、
ミクソリディアンのP5の音、こいつが消えます。
消えるんです。あんなに便利だった我々べーシストの味方、P5の音がいなくなるんです。
悲しいですが、まあそういうものなので、気を取り直して、
以上の変化を加えるとどうなるかみてみましょう。
R m2 +2 M3 +4 m6 m7
どうです、嫌になったでしょう。
わかりやすくCオルタードを考えてみましょう。
C Db D# E F# Ab Bb
あんまり分かりやすくならないっていうwwww
しかししょうがないんです、もうこうなったら指板の形を覚えてしまいましょう、
それしかない。
例によってルートはCでいきます。
想定されるコードはC7ですね。
人差し指ルート型
あんなに万能だった人差し指ルート型がこのザマですよ。。
んで、さっきP5が消えるって話をしましたが、まあ、消えたので、
4和音を想定してるのに、コードトーン(赤とオレンジ)が3つしかありません。
テンション(緑)が4つあります。すごい。。
小指ルート型(というか薬指ルート型)
今までの小指ルート型の考え方(低いルートを小指)だと、
m2と+4がおさえづらいので、低いルートを薬指にすると、
これは割といけますね、上のルートだけピョンってなってる以外は使いやすそう。
三角形型
こいつはあんまりですね。。m7がどうやっても変な場所に。。
とまあ、あんまり便利な形がないんですが、
とりあえず薬指ルート型が一番マシなので、これを基本に覚えるといいかもしれません。
さて、じゃあオルタードはどんなセブンスコードに使えるかというと、
1。メジャーキーでもマイナーキーでも、ドミナントモーションするセブンスコード
2。セカンダリードミナントであるセブンスコード
3。マイナーキーのII7
っつーわけで、裏コード以外はほぼカバーしてくれますね!
裏コードはとりあえずリディアンb7でしたし、メジャーキーでのII7もリディアンb7でしたから、
とりあえずオルタードとリディアンb7だけ分かっとけば、セブンスコードは怖くないってことですね!
と、ここまででとりあえず一通りオルタードスケールについては見てこれたのですが、
練習日記76でも書いたとおり、そしてオルタードは特に、
適当に弾いてもなんだかよくわからなくなりがちです。
そして、今日見てきたとおり、セブンスコードでの汎用性がとっても高いです。
なので、スケールの練習としては、今までのスケールの練習と同じく、
2オクターブで上下 とか
1-3,2-4みたいに度数とばして上下
コードトーンで1オクターブ上がってスケールで下がる
みたいに地道にやるとして、
もう一つ、
オルタードだろうなこれはっていうフレーズを、
教則本なり、好きな曲の耳コピなりで、すこしづつためていく作業も必要のようです。
まあそんなにたくさん無くても、ある程度手持ちがあれば、
それを自分なりに崩したりもできますしね。
オルタードのフレーズについてはいつか、いくつか紹介できればいいなと思いつつ、
今日はこの辺で。