さて、
調とはシステムである
その根幹は主音+長短スケールである
そこから作れるダイアトニックコードには、それぞれ性格がある
というとこまで来ました。
あとはダイアトニックコードの性格が分かれば、
調
のなんたるかに迫れるはずです!
ということで、
ダイアトニックコード。
前回、Gメジャースケールのダイアトニックコードを見てみたら、
Cメジャースケールのダイアトニックコードと、コードの種類の並び方が同じになりました。
この並び方は、メジャースケールを使う限り、主音をどれにしようと同じでした。
つまり、1番目は△7、二番目、三番目はm7。。という並び方です。
ですので、次のように、調を一旦は捨て置いて、
コードの種類に番号を振って考えると、何番君はこんな性格、と覚えやすいですし、
あるコードはそのキーの中で何番目のコードか、
これが分かることがこれからコード進行を勉強するうえで大事(便利)になったりします。
で、これは通例上、カッコいいので、ローマ数字で書きます。
FFシリーズのファンの方なら楽勝ですね!
(みやすいように色分けしてます)
I△7
IIm7
IIIm7
IV△7
V7
VIm7
VIIm7-5
これで、その曲のキーが、
Cメジャーなら、IがC,IIがD,,
Gメジャーなら、IがG,IIがA,,と、
各キーで対応する音を当てはめればよいわけです。
さて。
I△7は お家
V7は 深夜の歌舞伎町
であることまでは前回やりました。
次に覚えるべきは
IV△7
です。
CメジャーだったらF△7,GメジャーだったらC△7ですね。
こいつはですねえ
例えて言うなら
新宿駅東口
これですね。
(この調子で全てのダイアトニックコードを何かに例えられるのであろうか。。)
どういうことかというと、
東口まで来たからには歌舞伎町行くっしょ
みたいな感じと、
いやいやもう埼玉帰ろうよ、湘南新宿ライン来てるよ
みたいな感じ、
両方あるってことです。
(埼玉県民には、自分の駅に直行する電車を見ると乗りたくなる習性があります)
で、この三つは、それぞれの性格に則り、名前がついております。
つまり
I△7 : トニック aka お家
IV△7 : サブドミナント aka 新宿駅東口
V7 : ドミナント aka 歌舞伎町
お家からはどこにでもいけます。
新宿駅東口からは、歌舞伎町かお家に行きがちです。
歌舞伎町からは、お家に帰りたいです。
で、ですね
その他のダイアトニックコードは、この3つの代理と考えられるそうです。
こんな感じで↓
お家シリーズ : トニック
I△7 :お家
IIIm7 : ホテル サンマイナー で覚えましょう
VIm7 : ホテル ロクし短 で覚えましょう
歌舞伎町シリーズ : ドミナント
V7 : 歌舞伎町ど真ん中
VIIm7-5 : 歌舞伎町前の横断歩道渡る前のあのエリア くらいですかね?名前長いし。
駅シリーズ : サブドミナント
IV△7 : 新宿駅東口
IIm7 : 新宿駅東南口 くらいですかね? 東と南で二個だからIIm7という。。
こんな感じです。
だからCメジャーの曲でF△7が出てきたら、Dm7に変えてみても
いけちゃったりするんですねー!
はああああ長い。長いけどもう今日全部やっちゃいます。
我々が普段触れる音楽は、調の有る音楽です。
(調のない音楽というものもちろんあります。無調ってやつです)
調のある音楽には、
主音があり
スケールがあり
それをつかったダイアトニックコードがあり
ダイアトニックコードそれぞれは、各自の性格を持って他のコードと関係を持ちます。
このシステム全体を、まとめて調と呼ぶわけです。
音と音との関係の総体、みたいな感じです。コスモスです。
Cメジャーというコスモスでは
C△7がI△7つまり自宅。
そこを中心にして歌舞伎町とか新宿駅東口とかホテルとかがある。
こういう風に、音と音の間に決まった関係がある(聴いたらそういう関係を感じざるを得ないような音の使い方をしてる)こと、これが調があるってことと言って良さそうです。
逆に、いろんな音が万遍なく出てたり、どこの和音進行を切り取ってみてもドミナントモーションが無かったりすると、主音もなく、基盤となるスケールもなく、従って和音同士の関係が良く分からないので、調がないってことですね。カオスです。無調音楽を聴いてみたら分かると思いますが、何を感じていいのかよく分かんない感じになります。家も歌舞伎町もないですから。
ながーくなりましたが、なんとなく伝わったでしょうか。。?
Wiki神様の例の説明をまた見てみましょう。
メロディーや和音が、中心音(tonal centre)と関連付けられつつ構成されているとき、その音楽は調性(tonality)があるという。伝統的な西洋音楽において、調性のある音組織を調と呼ぶ。
今ならなんとなく分かる!?
主音があり、それを家として歌舞伎町とかホテルが感じられる音がある。これがつまり、メロディーや和音が中心音と関連付けられつつ構成されているってことですね!
だから調のある音楽では、
お家がどの音か決まれば、どの音が歌舞伎町かも決まるってわけです。
短調についても、上と同じ考え方をしたうえで、
ダイアトニックコードの性格を見ればいいのですが、疲れたので今日はこの辺で。。
++
あ、さらに補足すると、
そんなこと言ったって、曲のなかにはダイアトニックコード以外のコードも出てくるよ!
とみなさん思われますよね。
それはそうなんです。でも別にいいんです、聴いててよければそれで。
(実はあんまり勉強できてないし笑)
そういうのは、曲全体はこの調、だけどここだけ別の世界を借りてきた、みたいに考えるとよさそうです。曲の途中で浦和から浦安に引っ越したら、そこには違った繁華街とかホテルがあって、んでまた浦和にもどってきたりってことです。これについてもまたいずれ!
0 件のコメント:
コメントを投稿