こんなにべんりなものしらないなんて損してます。
これ。
指盤上の音を覚えるの(過去記事参照)にでてきたこれ
その名も サークルオブフィフス
頂点のCから時計回りに、単純にP5度ずつ上がっていった図です。
反対周りにP5下がる図(つまりP4上がる図 音程の転回参照)でもあります。
この図の便利さは筆舌に尽くしがたく
マジでコンビニくらい便利ですので
覚えておいて絶対に損はないと思うのでご紹介します。
このブログをここまで読んでいただいた皆さんにならこの図の素晴らしさが伝わるはず。。
(P5ってなに?って思った方は騙されたと思ってこの過去記事から読んでください。)
早速便利ポイントを見て行きましょう。
ポイント1: 基準から4度と5度の音程が一目でわかる
基準の音例えばCから、右に一個いくとP5度上、左に一個いくとP4度上です。
勘のするどい方ならもう分かったはず。
これはつまり、サブドミ トニック ドミナント の順に並んでるのです。
もう既に便利感がハンパ無い。さすが24時間営業。
サブドミってなに?という方は練習日記20参照です。
これもちょっと怪しい方は練習日記18からどぞ!
ポイント2: 2-5-1がすぐわかる
2-5-1についてはおいおい説明しますが、特にジャズにすごく良く出てくるコード進行です。楽譜貰ったらまず2-5-1を探しましょうという人がいるくらい大事な進行です。
キーの2番目、5番目、1番目のコードという意味なので、Cメジャーだったら
Dm7 G7 C△7 です。これはじつは、DからP5度ずつ下がってる進行です。
なので、楽譜をもらった時にサークルオブフィフスを眺めると一目瞭然なんでです。
任意の音から半時計周りに2つ進めばいいだけです。
B E A とか。
そしたらこの最後のAが1(トニック)になるわけですから、
A(メジャー)キーの2-5-1はBm7 E7 A△7だということが分かるわけです。
なんでBがBm7になるとか分かるの?と思った方は
過去記事 コードについてシリーズをどぞ。
さて
すでに便利っぷりを発揮してくれたサークルオブフィフスですが、
上に出てきたのはまだ第一形態です。
ここでサークルオブフィフスを第二形態にパワーアップさせます。
どうするかというと、
3時のところにいるAが12時に来るように、90度半時計回りに回すだけです。
それをもともとの、12時にCがいる図と重ねます。
(CのとこにA,GのとこにE..と書いていけばいいです)
するとこうなります↓
で、ここはちょっと覚えづらいかもですが、
3時、4時、5時だけ、次のように書き換えます。
*補足:たとえばGbとF#は同じ高さの音で、名前が違うだけです。
ここで、なんで3,4,5時だけ書き換えるのかが分かるためには、
例えばGbとF#について、どういうときにGbと呼んで、どういうときにF#と
呼ぶかを考えないといけません。ちょっと長くなるので、補足記事をご覧ください。とりあえずいまの段階では、3,4,5時を書き換えると覚えておけばそれで大丈夫です。
さあ、こいつによって、上のポイント1,2に加え、
ポイント3 平行調が分かる
CのとこにAが来ましたね。
これが平行調を表します。
Cメジャーの平行調はAマイナーですよってことです。
だから例えばDbメジャーの平行調はBbマイナーですね!
(へいこうちょうってなに?というかたはここを読んで下さい)
ポイント4 キーの構成音とダイアトニックコードが分かる
第二形態にこのようにスカウター的カタチを当てはめると、
任意の音を主音としたメジャースケールの構成音と、ダイアトニックコードが分かります。
だいあとにくこーどってなに?というきみは練習日記10からやりなおし!
上ではCを主音にしてみました。
スカウターの中に入ってる音がそのスケールの音です。
で、各音の位置によって、そこからダイアトニックコード作ったときに
各音がどの種類のコードになるか分かります。
メジャー系のコードになるものは円の上、
マイナー系になるものは下にまとまってるのです。
m7b5だけ飛び出てるというおまけつきです。
メジャー系は、ポイント1より、主音の左隣がIVなので△7、右隣がVなのでドミナント7ですね。
あとはこのスカウターを同じ形でぐるぐる回すだけです。
すごくないですか?
さらにさらに、こいつには第三形態があります。
さらに進化した姿をご覧いれましょう。
つよそう!
こいつからはですね、
楽譜の最初のほうに、#とかbとかついてるじゃないですか、
これ調号っていうんですけど、
サークルオブフィフスの第三形態をもってすれば、
ポイント4: 楽譜の調号のつけ方が分かる
楽譜なんて読まないよという方でも、もらった楽譜を見てキーだけでも分かったら便利ですよね!?
サークルオブフィフスさえ書ければ、調号(#とb)の数をいちいち例えばDメジャーはシャープが2個、FとCにつくとか覚えなくても、キーが分かるんです。
やり方はこうです。
第二形態とにらめっこしながら読んでください。
先ず最初、覚えることは一つだけ。
右回りは#、左回りはb
これを覚えたら、まず外側の数字をみます。
Cの上には0と書いてあります。
Cメジャーとその平行調Aマイナーに調号がつかないのは皆さん御存知の通り。
これは簡単ですね。
となりのGには1とあります。Gは右回りグループです。
これは、GメジャーもしくはEマイナーのときは、#が1個つくことを示しています。
どこにつくか。これは、第三形態で新しく加えられた外側の帯を見ます。
#の矢印はFから、bの矢印はBから始まってますね。
これは、#とbをつける位置の順番 なんです。
なので、GメジャーもしくはEマイナーのときは、#をFにつける
と分かります。
Dメジャーだったら、数字は2.帯を見るとFの次はC.
だからDメジャーにはFとCに#がつくと分かります。
Abメジャーだったら、数字は4.左回りだからbが4個つく。
どこにつくかと言ったら帯をみて、B、E、A、Dだと分かります。
*調号がbだからって左回りはマイナーじゃないですよ!
例えばBだけにbがついてた場合、キーはFメジャーかその平行調のDマイナーです!
なので、
たとえば貰った楽譜の最初のとこに例えばFとCにシャープがついてたら、
これはDメジャーか、もしくはその平行調のBマイナーだと分かりますし、
(メジャーかマイナーかの判別はまたの機会に。。)
逆にキーがDメジャーだよーって言われたら、
あ、じゃあFとCがシャープだなって分かるので、
D E F# G A B C#
と、瞬時にスケールの音が分かっちゃうのです!
もうここまでくると何と言っていいかわからない。すごすぎる。
もはや宇宙の神秘を感じます。
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