2017年7月19日水曜日

ベース練習日記57 コードの形 dimコード

今日はひさしぶりに、コードについてみてみたいと思います。

いままでコードっていうと、ダイアトニックコードの考え方から、

△7
m7
m7b5

四種類をやりました。



この4種類のコードは、
メジャースケールのある音から、一つおきに音を重ねたときに出来たコードでしたよね。

じつは、コードの作り方はこれ以外にもあり、

とりあえず知っておくべきコードとしては、


ディミニッシュコード
オーギュメンテッドコード
サスフォー
分数

の4つかなっと思います。

どれからはじめてもいいんですが、
とりあえず今回はディミニッシュコードから!



ディミニッシュコードは、


本名は diminished 7th といいます。
減らされた7度、って意味です。

Cdim

みたいに表記されます。





作り方は、ある意味単純で、


ルートから、短3度の音程で音を重ねる


これだけです。




例によってルートをCで考えてみましょう。


C から 短三度 は Eb

Eb から 短三度は?








できましたか?












考えて下さいね
短三度ってことは、全音一つ+半音一つの音程ですよね?














はい、F#(Gb)です。


F#とGbどっちで呼ぶかなんですが、
いまCdimを考えてますから、
CのコードトーンCEGに似てるほう、Gbを採用しましょう。



ということで次、Gbから短3度の音程は?




はい、Aですね。






ということで、Cdimの構成音は、


C Eb Gb A





ってことが分かりました。



いままで考えてたコードとは全然違いますね!


3度も5度も短、減音程ですから、

今までに見たコードの中だと、m7b5に近いです。


何が違うかというと、dimコードでは、セブンスの音がさらに半音下がってるんですね。
多分これが、このコードがdiminished 7thと呼ばれる理由ですね!



つまり、

Cm7b5 = C Eb Gb Bb
Cdim  = C Eb Gb A


セブンスの音(ルートから1音下)をさらに半音さげる!ってことですね。
音程についての日記でも書きましたが、短七度をさらに半音下げると減7度の音程になります。この 減 を英語で言うとdiminishedってことっすね。





で、ディミニッシュコードの面白さはここからです。


Cdim  = C Eb Gb A


までは分かったわけですが、


この構成音たちを、ピアノの鍵盤で見てみます。

















こんな感じです。




なんでわざわざ2オクターブの鍵盤画像を用意したか?


たまたま持ってたのが2オクターブの画像だったからではありません。



じつは、



このCdimというコード



dim7thであるAの音から、その上のルートであるCまでの音程も、短三度なのです



Rから短三度で音を重ねていくと、丁度Rまで戻るってことです。


これが何を意味するか。


これを画像にすると、こうなります。














このまま鍵盤が続く限り、どこまでも同じことを繰り返せます。
そして、この性質は、さらに面白い性質を生みます。

この画像を見ながら、たとえばEbをルートだと思ってみてください。
そこからEbdimのコードを作るとします。

Ebdimですから、ルートEbの上に、短三度音程を重ねていくわけです。



アレッ




ってなりました??

そう、Ebから短三度で音を重ねて行ったら、

Eb Gb A C になるので、



結局おさえる鍵盤は、Cdimと変わらないのです!!


で、これはもちろん、GbをルートにしたGbdimも、AをルートにしたAdimも変わりません。


つまり、

Cdim  Ebdim  Gbdim  Adim


この4つのコードは、全部、同じ構成音から出来てるわけです!!
一番低い音がどれになるかだけが違いと言っても良いですね。




と、こんな風に考えていくと、
あえて誤解を恐れずに言えば、


実はdimコードには3種類しかない


ってことも分かります。
これは画像を見てもらうのがわかりやすいと思います。


こういうことです↓













黄色を弾けば、
先ほど見たCdimグループである、
Cdim  Ebdim  Gbdim  Adimになります。



青を弾くと、第二のグループ
Dbdim Edim Gdim Bbdim



赤を弾くと、第三のグループ
Ddim Fdim Abdim Bdim



に、なるわけですね。


まああの、ベース弾く立場からすると、だからなんなのって感じがしなくもないんですけど。でも、どの種類のコードにしろ、コード見たらその構成音が分かるようになりたいよねって過去記事書きましたが、


その点、


dimコードは、3種類、例えばCdim Dbdim Ddimの構成音を覚えれば、

それがそのまま、同じグループの他のdimコードの構成音になるので、

構成音をいちいち全部覚える必要がなくなるよってことですね。



んで、従いまして、このコードは指板の形もとってもおもしろいです。
まずCdimのグループ(ルートをCにしてますのでCdim)








この見事なまでの規則性笑

そしてCdimのグループの構成音も、そして指板の形もこれとおんなじです。
なんて便利な奴なんだ!
*もちろんルートを変えれば、それに伴ってどの音がm3で。。とかも変わります。


で、この図のルートを半音あげればDbのグループになり、
もう半音あげればDのグループになるってことですね。



で、じゃあディミニッシュコードにつかえるスケールはなんなんだって話になるわけですが、それはまた、コードの形がひと段落したときにでも!




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