2017年5月31日水曜日

ベース練習日記 23 サークルオブフィフス




















こんなにべんりなものしらないなんて損してます。

これ。

指盤上の音を覚えるの(過去記事参照)にでてきたこれ


その名も サークルオブフィフス


頂点のCから時計回りに、単純にP5度ずつ上がっていった図です。

反対周りにP5下がる図(つまりP4上がる図 音程の転回参照)でもあります。


この図の便利さは筆舌に尽くしがたく

マジでコンビニくらい便利ですので


覚えておいて絶対に損はないと思うのでご紹介します。
このブログをここまで読んでいただいた皆さんにならこの図の素晴らしさが伝わるはず。。
(P5ってなに?って思った方は騙されたと思ってこの過去記事から読んでください。)




早速便利ポイントを見て行きましょう。




ポイント1: 基準から4度と5度の音程が一目でわかる

基準の音例えばCから、右に一個いくとP5度上、左に一個いくとP4度上です。
勘のするどい方ならもう分かったはず。
これはつまり、サブドミ トニック ドミナント の順に並んでるのです。
もう既に便利感がハンパ無い。さすが24時間営業。

サブドミってなに?という方は練習日記20参照です。
これもちょっと怪しい方は練習日記18からどぞ!




ポイント2: 2-5-1がすぐわかる

2-5-1についてはおいおい説明しますが、特にジャズにすごく良く出てくるコード進行です。楽譜貰ったらまず2-5-1を探しましょうという人がいるくらい大事な進行です。

キーの2番目、5番目、1番目のコードという意味なので、Cメジャーだったら
Dm7 G7 C△7 です。これはじつは、DからP5度ずつ下がってる進行です。
なので、楽譜をもらった時にサークルオブフィフスを眺めると一目瞭然なんでです。

任意の音から半時計周りに2つ進めばいいだけです。

B E A とか。

そしたらこの最後のAが1(トニック)になるわけですから、
A(メジャー)キーの2-5-1はBm7 E7 A△7だということが分かるわけです。

なんでBがBm7になるとか分かるの?と思った方は
過去記事 コードについてシリーズをどぞ。






さて






すでに便利っぷりを発揮してくれたサークルオブフィフスですが、
上に出てきたのはまだ第一形態です。

ここでサークルオブフィフスを第二形態にパワーアップさせます。

どうするかというと、

3時のところにいるAが12時に来るように、90度半時計回りに回すだけです。

それをもともとの、12時にCがいる図と重ねます。
(CのとこにA,GのとこにE..と書いていけばいいです)

するとこうなります↓




















で、ここはちょっと覚えづらいかもですが、
3時、4時、5時だけ、次のように書き換えます。




















*補足:たとえばGbとF#は同じ高さの音で、名前が違うだけです。
ここで、なんで3,4,5時だけ書き換えるのかが分かるためには、
例えばGbとF#について、どういうときにGbと呼んで、どういうときにF#と
呼ぶかを考えないといけません。ちょっと長くなるので、補足記事をご覧ください。とりあえずいまの段階では、3,4,5時を書き換えると覚えておけばそれで大丈夫です。



さあ、こいつによって、上のポイント1,2に加え、




ポイント3 平行調が分かる

CのとこにAが来ましたね。
これが平行調を表します。

Cメジャーの平行調はAマイナーですよってことです。
だから例えばDbメジャーの平行調はBbマイナーですね!

(へいこうちょうってなに?というかたはここを読んで下さい)





ポイント4 キーの構成音とダイアトニックコードが分かる





















第二形態にこのようにスカウター的カタチを当てはめると、
任意の音を主音としたメジャースケールの構成音と、ダイアトニックコードが分かります。

だいあとにくこーどってなに?というきみは練習日記10からやりなおし!

上ではCを主音にしてみました。
スカウターの中に入ってる音がそのスケールの音です。

で、各音の位置によって、そこからダイアトニックコード作ったときに
各音がどの種類のコードになるか分かります。

メジャー系のコードになるものは円の上、
マイナー系になるものは下にまとまってるのです。
m7b5だけ飛び出てるというおまけつきです。

メジャー系は、ポイント1より、主音の左隣がIVなので△7、右隣がVなのでドミナント7ですね。

あとはこのスカウターを同じ形でぐるぐる回すだけです。

すごくないですか?





さらにさらに、こいつには第三形態があります。
さらに進化した姿をご覧いれましょう。























つよそう!


こいつからはですね、


楽譜の最初のほうに、#とかbとかついてるじゃないですか、

こういうの。



これ調号っていうんですけど、
サークルオブフィフスの第三形態をもってすれば、


ポイント4: 楽譜の調号のつけ方が分かる

楽譜なんて読まないよという方でも、もらった楽譜を見てキーだけでも分かったら便利ですよね!?

サークルオブフィフスさえ書ければ、調号(#とb)の数をいちいち例えばDメジャーはシャープが2個、FとCにつくとか覚えなくても、キーが分かるんです。


やり方はこうです。
第二形態とにらめっこしながら読んでください。


先ず最初、覚えることは一つだけ。



右回りは#、左回りはb



これを覚えたら、まず外側の数字をみます。

Cの上には0と書いてあります。
Cメジャーとその平行調Aマイナーに調号がつかないのは皆さん御存知の通り。
これは簡単ですね。

となりのGには1とあります。Gは右回りグループです。
これは、GメジャーもしくはEマイナーのときは、#が1個つくことを示しています。


どこにつくか。これは、第三形態で新しく加えられた外側の帯を見ます。
#の矢印はFから、bの矢印はBから始まってますね。

これは、#とbをつける位置の順番 なんです。
なので、GメジャーもしくはEマイナーのときは、#をFにつける

と分かります。



Dメジャーだったら、数字は2.帯を見るとFの次はC.
だからDメジャーにはFとCに#がつくと分かります。


Abメジャーだったら、数字は4.左回りだからbが4個つく。
どこにつくかと言ったら帯をみて、B、E、A、Dだと分かります。


*調号がbだからって左回りはマイナーじゃないですよ!
例えばBだけにbがついてた場合、キーはFメジャーかその平行調のDマイナーです!



なので、


たとえば貰った楽譜の最初のとこに例えばFとCにシャープがついてたら、
これはDメジャーか、もしくはその平行調のBマイナーだと分かりますし、
(メジャーかマイナーかの判別はまたの機会に。。)

逆にキーがDメジャーだよーって言われたら、

あ、じゃあFとCがシャープだなって分かるので、

D E F# G A B C#

と、瞬時にスケールの音が分かっちゃうのです!



もうここまでくると何と言っていいかわからない。すごすぎる。
もはや宇宙の神秘を感じます。




2017年5月30日火曜日

英語動画紹介02 ジャムセッションのアイデア! ペダルポイント





Cメジャーでジャムしてるとき、ベースが5thの音を引き続ける(ペダルする)と
いい感じのテンションが生まれるよという動画です。

こうやって、何をやってるか説明しながら演奏してる動画はすごく参考になりますね。
ジャムセッションで他の人と試してみたいです。


さて、この動画、
基本コード進行は、

Dm Am です。

ベースは最初はこれと同じ進行で弾きます。

最初はルートだけ(3:54から)、
そのうちそれぞれのコードトーンも入れていきます(4:06から5th、その後色々弾き始めます)。


んで、途中でベースはGをキープします(4:42位から)。
これがペダルポイントです!

キーボードはこのときもAm Dmを弾いてます。

このときのなんともいえないフワフワ感がいいですね!


で5:08からベースもAm Dmに戻ります。


で、ベースがGのみを引き続けているときは、
キーボードはCメジャーのキーの上でかなり自由に(ダイアトニックならどれでもいいし、途中の半音入れてもいいよ)動けるよと説明のあと、

6:00くらいから、一回Dm Amやったあと実際にベースはG固定,ピアノが自由に動くというのをやっています。

その後、ベースはGを引き続けている間、Gメジャーペンタで動いてもいいねと説明、6:40くらいから弾き始めます。

キーボードの人はDm Am弾いてる時もテンション入れたりしてるっぽいので、
キーボとかギターの人も色々遊べて、楽しいジャムが出来そうですね。




2017年5月29日月曜日

ベース練習日記22 コードの形 m7b5は一直線


こんにちは~

今日はダイアトニックコード最後の牙城、
m7b5のコードを指盤で見て行きます。

m7b5はメジャーのダイアトニックでは7番でしたから、
VIIm7b5として良く出てきますねー。


さっそく指盤画像どん(例によってCを例にとってます。Cm7b5です。)











m7b5は何と言ってもこの一直線具合がたまらないですね。
5thの音が半音下がってるので、Rの隣に5thがいないというニクイ奴です。

減5度(トライトーンというんでしたね。ドミナントセブンの記事参照)は
オクターブの真ん中にあるので、指盤で見るとまさにど真ん中にくるという美しさ。



参考:減5度が真ん中に来る図

C C# D D# E F F# G G# A A#  C

ね!! C と F#=Gb の間に、上下とも半音5個!



でまあ、もう一つのポジションはこんなかんじ↓










正直割ととっちらかってるんですよね。。
E弦でルート取ったとき(画像8フレット)のまとまり感は使いやすい感じがしますが。


m7b5に限らず、指盤での形は、弾き易かったり覚えやすい一部を覚えてそれを組み合わせるのが覚えやすいかもしれません。



m7b5だったら、たとえばこんな?




















上のポジションの細長い形は下のポジションにも入ってますね(分かりますか?)

下のポジションの左側の形は5度が入ってないので、ここだけ見たらm7とかドミナント7と同じです。つまりこの形はすげー出てきますし、とくにこのRから3度に飛び下がる形は便利な気がします。

一方、下のポジションの左側にはD5が入ってるので、m7とも△7ともドミナント7とも
違いますね。

こんなふうに、今まで見てきたコードの形を実際弾きながら、
それぞれの違いとか、それぞれの弾き易いポジションとかを研究するとよさそうです。

今日はここまで!



2017年5月27日土曜日

シンガポールの国旗、国歌について 法律まとめ


8月9日はシンガポールの建国記念日です。

建国記念日は大々的に祝われます。
各地域の自治体がこぞってでっかい看板(3m*4mくらいで、住民とか政治家が一緒に写ってて、Happy 51th Birthday Singaporeとか書いてある)を立て、
公営住宅、ようするに団地では、各家庭が外壁に国旗をつけます。

政府主導の大きいイベントがあり、当日は町中赤い服を着た人ばかりになります(ナショナルカラーが国旗と一緒、紅白だから)。

サザエさんなんかを読むと、当時は日本でも祝日に国旗を掲げる家庭があったようですが、今それをやったら、なにこれウヨク?みたいになりますね。所変わればって感じです。

ということで、シンガポールでは7月から9月まで国旗を目にすることが非常に多く、
この国のことだからオモシロ法があるんじゃないかとおもってみてみました。

*訳に細かいニュアンスの間違いなどあると思いますので、御留意ください。

++++

Singapore Statutes Online (http://statutes.agc.gov.sg/aol/home.w3p) より
Singapore Arms and Flag and National Anthem Rules 抄訳


国旗について (Part III, Use and Display of Flag)

-国旗の揚げ下げをしている時を含むいかなる時も、国旗が床に触れないようにしなければならない (4-2)
-国旗を掲げる際は、建物の前面に掲げなければならない (5-1)
-(建国記念日前後の)7月1日から9月30日までの期間を除き、国旗はポールから掲げられなければならず、照明によって照らされない場合は夜間は掲げてはならない (5-2,3)
-他の旗やエンブレムの下に国旗を掲揚してはならない(7-4)
-ダメージを受けた国旗、汚れた国旗を掲揚してはならない (8)
-総理大臣の許可なく、国旗やそのイメージを使った服を着ることは、限られた期間を除きあってはならない (9-4,5)

国歌について (Part IV, National Anthem)

-国歌が演奏されるとき、その場にいる人は尊敬のしるしとして起立しなければならない(12)
-国歌は定められたアレンジの元に演奏されなければならない。国家を歌う際は、歌詞を翻訳してはならない(13-1,2,3)

++++


とまあこんな感じです。
御多聞にもれず、上記の法律に違反した場合は1000ドル以下の罰金のようです。
(9-4,5に関しては罰金は無いようですし、他にも例外あるかもですが、ご自分の判断でお願いします)


と、ここまで書いといて思うのですが、
これ他の国ではどうなんですかね?

日本は日本で変わってる気がするし、シンガポールも極端だからなあ。。





2017年5月26日金曜日

ベース練習日記 21 音程の転回



たとえばCからGに上がるとき


ドレミファソ


って行ったとして、


これは P5度 あがってるわけですが、



CからGに ドシラソ と 下がることもありますね。




コードの中で、そのコードトーンについて考えるときは、

たとえばC△7で、そのときルートにしてるCより上のGも、下のGも、

コードの中のP5thの音として考えてまーすと言いました。
参照記事



それはそれでいいのではと今も思っているわけですが、


普段コードトーンを、 

ルートから何度上か 

で考えてるので、

上に数えるのはわりとすぐ分かっても、



たとえば CからGに 下がりたい 時、


何度下がるのか



これがすぐ出なかったりします(僕のはなし)



で、これ、すぐ分かったほうが便利なことがあるみたいです。



例えばウォーキングベースのラインを考えるときに、

C△7からG7にさがりたい!4度だ!

そしたらCBAGって下がったらコードCの4拍目でGに着いちゃう! 


早すぎる!





あんまり遅いのも嫌われるけどやっぱり早すぎるのもだめですよね。




ってかその辺のさじ加減って難しくないですか?



相手が満腹なのかどうか分からないっていうか、

あのー実際どうなんですか、もう終わったとしてそれは早いんでしょうか、むしろさっきから待ってらっしゃいますか? だとしたら申し訳ないって気持ちはあるんです。

でも今仮に止めたとして、こいつ早えみたいに思われるのも本意じゃないんです。

でも直接聞いたら興醒めもいいとこですよね。
さすがにそれが出来るほど、まだ面の皮厚くないんです。

どうしよう。。 わからない。。
だれかキュー出して下さい。。



みたいな




脱線しましたが、



えー


そうそう、コードCの4拍目でG鳴らしちゃうと、

次Gのコードになったとき1拍目G鳴らしたいとすると2拍G続いちゃうから、

(別にそれでよければそれでいいんですが)

そのまえにG#入れて CBAG# で 次のG繋げよう!

って考えられたりとか。




という風に、

ある音から次の音まで上にいくのか下に行くのか、

上に行く音程を下に行く音程に変えたり、その逆だったり、

これを、音程を転回すると言うようです。




これについては超簡単な方法があります。



9から引いて完全はそのまま、長短とか増減はひっくり返す


これです。


まず、CからGに上がるのは完全5度でした。


CからGに下がったときの音程が知りたければ、

9から5を引きます。4です。
元の音程が完全だったら、完全を4につけます。

すると完全4度です。
(鍵盤を思い出しながらドシラソと考えて、合ってるか確かめてみて下さい!)



じゃあCからEに下がったときはどうでしょう?

CからEに上がると長3度でした。

9から3を引くと6です。
元々が長音程でしたので、これに短をつけます。これは短6度です。

CからEに下がると(どしらそふぁみ)
黒鍵がないとこが2個ありますから、短六度であってますね!


つまり、音程を転回したいときは、

9-元の音程に、
元の音程が完全なら完全を
長短なら元の逆をつける

でいいってことですね!簡単!



すみませんでした。




2017年5月25日木曜日

ベース練習日記20 調ってなんだ? 3 トニック、ドミナント、サブドミナントを埼玉県民は歌舞伎町で理解する

さて、

調とはシステムである
その根幹は主音+長短スケールである
そこから作れるダイアトニックコードには、それぞれ性格がある

というとこまで来ました。
あとはダイアトニックコードの性格が分かれば、

調

のなんたるかに迫れるはずです!


ということで、

ダイアトニックコード。

前回、Gメジャースケールのダイアトニックコードを見てみたら、
Cメジャースケールのダイアトニックコードと、コードの種類の並び方が同じになりました。

この並び方は、メジャースケールを使う限り、主音をどれにしようと同じでした。
つまり、1番目は△7、二番目、三番目はm7。。という並び方です。


ですので、次のように、調を一旦は捨て置いて、

コードの種類に番号を振って考えると、何番君はこんな性格、と覚えやすいですし、
あるコードはそのキーの中で何番目のコードか、
これが分かることがこれからコード進行を勉強するうえで大事(便利)になったりします。

で、これは通例上、カッコいいので、ローマ数字で書きます。
FFシリーズのファンの方なら楽勝ですね!
(みやすいように色分けしてます)


I△7

IIm7

IIIm7

IV△7

V7

VIm7

VIIm7-5


これで、その曲のキーが、

Cメジャーなら、IがC,IIがD,,
Gメジャーなら、IがG,IIがA,,と、

各キーで対応する音を当てはめればよいわけです。



さて。



I△7は お家
V7は 深夜の歌舞伎町

であることまでは前回やりました。

次に覚えるべきは



IV△7 


です。


CメジャーだったらF△7,GメジャーだったらC△7ですね。


こいつはですねえ
例えて言うなら


新宿駅東口


これですね。
(この調子で全てのダイアトニックコードを何かに例えられるのであろうか。。)



どういうことかというと、

東口まで来たからには歌舞伎町行くっしょ 

みたいな感じと、

いやいやもう埼玉帰ろうよ、湘南新宿ライン来てるよ

みたいな感じ、

両方あるってことです。
(埼玉県民には、自分の駅に直行する電車を見ると乗りたくなる習性があります)



で、この三つは、それぞれの性格に則り、名前がついております。


つまり

I△7  : トニック     aka お家
IV△7 : サブドミナント  aka 新宿駅東口
V7   : ドミナント         aka 歌舞伎町


お家からはどこにでもいけます。

新宿駅東口からは、歌舞伎町かお家に行きがちです。

歌舞伎町からは、お家に帰りたいです。



で、ですね
その他のダイアトニックコードは、この3つの代理と考えられるそうです。


こんな感じで↓


お家シリーズ : トニック
I△7 :お家
IIIm7 : ホテル サンマイナー で覚えましょう
VIm7 : ホテル ロクし短 で覚えましょう


歌舞伎町シリーズ : ドミナント
V7 : 歌舞伎町ど真ん中
VIIm7-5 : 歌舞伎町前の横断歩道渡る前のあのエリア くらいですかね?名前長いし。


駅シリーズ : サブドミナント
IV△7 : 新宿駅東口
IIm7 : 新宿駅東南口 くらいですかね? 東と南で二個だからIIm7という。。
   

こんな感じです。
だからCメジャーの曲でF△7が出てきたら、Dm7に変えてみても
いけちゃったりするんですねー! 


はああああ長い。長いけどもう今日全部やっちゃいます。



我々が普段触れる音楽は、調の有る音楽です。
(調のない音楽というものもちろんあります。無調ってやつです)
調のある音楽には、


主音があり
スケールがあり
それをつかったダイアトニックコードがあり
ダイアトニックコードそれぞれは、各自の性格を持って他のコードと関係を持ちます。

このシステム全体を、まとめて調と呼ぶわけです。

音と音との関係の総体、みたいな感じです。コスモスです。

Cメジャーというコスモスでは

C△7がI△7つまり自宅。
そこを中心にして歌舞伎町とか新宿駅東口とかホテルとかがある。

こういう風に、音と音の間に決まった関係がある(聴いたらそういう関係を感じざるを得ないような音の使い方をしてる)こと、これが調があるってことと言って良さそうです。

逆に、いろんな音が万遍なく出てたり、どこの和音進行を切り取ってみてもドミナントモーションが無かったりすると、主音もなく、基盤となるスケールもなく、従って和音同士の関係が良く分からないので、調がないってことですね。カオスです。無調音楽を聴いてみたら分かると思いますが、何を感じていいのかよく分かんない感じになります。家も歌舞伎町もないですから。


ながーくなりましたが、なんとなく伝わったでしょうか。。?


Wiki神様の例の説明をまた見てみましょう。


メロディー和音が、中心音(tonal centre)と関連付けられつつ構成されているとき、その音楽調性(tonality)があるという。伝統的な西洋音楽において、調性のある音組織調と呼ぶ。


今ならなんとなく分かる!?

主音があり、それを家として歌舞伎町とかホテルが感じられる音がある。これがつまり、メロディーや和音が中心音と関連付けられつつ構成されているってことですね!

だから調のある音楽では、
お家がどの音か決まれば、どの音が歌舞伎町かも決まるってわけです。

短調についても、上と同じ考え方をしたうえで、
ダイアトニックコードの性格を見ればいいのですが、疲れたので今日はこの辺で。。


++


あ、さらに補足すると、

そんなこと言ったって、曲のなかにはダイアトニックコード以外のコードも出てくるよ!

とみなさん思われますよね。


それはそうなんです。でも別にいいんです、聴いててよければそれで。
(実はあんまり勉強できてないし笑)

そういうのは、曲全体はこの調、だけどここだけ別の世界を借りてきた、みたいに考えるとよさそうです。曲の途中で浦和から浦安に引っ越したら、そこには違った繁華街とかホテルがあって、んでまた浦和にもどってきたりってことです。これについてもまたいずれ!



ベース練習日記 19 調ってなんだ! 2 




*この記事は、今までやってきたことをまとめる性質になってます。
分からないことがあれば、過去記事を探してみてください!


さて。


調(キー)とはシステムである


という


説明にならない説明を差し上げた練習日記18




ではどんなシステムかという話になるわけですが、



まず


このシステムの骨組みは、


主音+長短


これです。
クラシックでよくありますね?ト長調とか。


ト長調は、その名のとおり、

主音 ト (つまりG) 且つ 長

っつーことです。

*日本語でドレミ。。はハニホヘトイロでしたね!



当たり前の話をしてるようですが、
要するにこれが何を意味してるのか、ちょっと考えてみましょう。




まず、主音ってなんですかって話ですが


これはもう、その曲の


お家


これです。


ト長調(Gメジャー)の曲だったら、

Gの音がお家ですよー。
帰ってくるのはGの音ですよー。

ってことです。出かけたら帰るでしょ。帰るのが主音。



で、長短。これは以前、マイナースケールの記事でちょっとやりました。



キーの長短を考えるときに、基準になるのはメジャースケールとナチュラルマイナースケールです。(だからまずこのスケール2つを説明しないと調ってなにか説明できないっていう!ドンだけ大事なんだピアノの鍵盤!)

*短調についてはそのうちやります。。そのうちね。。


ト長調の場合は、長調なので、

主音G から始まる メジャースケール

ってことです。

ト長調って言うのは、

主音Gから始まるメジャースケールをシステムの基盤にしてますよ、という意味なわけです。




ここで久しぶりにピアノの鍵盤を思い出してみましょう。
Cメジャースケールつまりドレミファソラシは、


ドから各音までの音程が、

長2
長3
完全4
完全5
長6
長7

でしたね。

これをGからはじめると、、、、、

一つ一つ、ピアノの鍵盤を思い出しながらやってください。

長2度はCーDの関係
だからGからだったらA、長3度は。。。というように!


Gメジャー:主音G
長2 A
長3 B
完全4 C
完全5 D
長6 E
長7 F#


となりました。


で、で、で、


コードについてシリーズの記事でやってみたように、
Gメジャーの各音をルートにしてコードを作る(Gメジャーのダイアトニックコードを作る)と、

G△7
Am7
Bm7
C△7
D7
Em7
F#m7-5


のコードが出来るわけです。
こういう風に、それぞれの調に、それぞれのダイアトニックコードがあります。

Cメジャーのダイアトニックコードと、
コードの種類の並び(最初は△7で、次がm7で、、)は同じであることに注意ですね!

最初の音を変えただけで、主音から各音までの音程が同じ(Cから始めるかGから始めるかが違うけど、スケールは同じ)だから当たり前ですね!

*また、これもスケールの音を組み合わせて作ったものだから当たり前ですが、
ダイアトニックコードの中に、その調に含まれない音は入ってません
その調のダイアトニックコードが鳴っている時には、システム内にバリバリ収まってるってことですね。


で、で、で、で、で、


ドミナントセブンスについての記事でちらっと触れたとおり、


ダイアトニック5番目のドミナントセブンスから、
1番目のメジャーセブンスに帰ってくる進行(ドミナントモーション)が超気持ちいいいよって話がありました。


この、
1番と5番の関係




関係




これ超大事です。

1番と5番で言えば、
5番(金曜深夜1時半の歌舞伎町)からは相当1番(埼玉県の自宅)に帰りたいよっていう関係ですね。


このように、ダイアトニックコードには、それぞれ、

そのキーの中で役割というか、性格があります。

そしてそして、
この、1番は埼玉とか5番は歌舞伎町とかの性格は、

キーが何であれ変わらない

のです。




長くなったのでとりあえずまとめますが、

主音+長短スケールが システムの基盤
その調のスケールの各音からダイアトニックコードが作れる
ダイアトニックコードには、システム上役割がある


ここまで来ればホントあと一歩、
あとは、ダイアトニックコードそれぞれの役割が分かれば、
調というシステムの全体像が見えてきます!


その3につづく!


2017年5月24日水曜日

ベース練習日記 18 調ってなんだ!! 1 一言で言えないにくいヤツ


コードの形もなんとなく覚えてきました。
(まだm7-5とかサス4とか色々やってないけど)

これを使って簡単なウォーキングベースを弾こう!
という記事の前に、

どうしても考えなくてはならないものがあります。

コードの形は画像を作るのが面倒だからこんな話をするのではありません。
大事な話です。


キー


ってやつです。


日本語で言うと調です。
カラオケで、ちょっと高いからキー下げて、とか、
あ、原曲キーにして? とかみんなが言うやつです。

#ボタンを押すと全体が半音高くなる、あれです。

調の定義を求めてネットをさまよったんですが(ネットはネにアクセントを置いてください。少佐みたいな感じで)、情報の海で生まれた生命体に出会うことも、調のわかりやすい定義に出会うこともありませんでした。

Wiki神様(うぃきがみさま、と読みます。おつかれさま、みたいなアクセントです)によると以下のようになります。

メロディー和音が、中心音(tonal centre)と関連付けられつつ構成されているとき、その音楽調性(tonality)があるという。伝統的な西洋音楽において、調性のある音組織調と呼ぶ。出典wiki

あのですね、

小学校の頃、国語辞典のひきかたを習うという授業でですね、

鷹を調べたら 鷲に似た鳥
鷲を調べたら 鷹に似た鳥

というですね


大人の狡さ


欺瞞


そういう心の傷を受けて、未だに引きずってるわけなんですけど、

Wiki神様の説明もこれに似てますね。調性のある音組織を調と呼ぶって。。
リンゴってどんな味ですかって聞かれて、リンゴの味ですって言われたら普通怒りますよ!


しかしですね


これは無理のない話のようです。


調 とは


一言で言うと


なんだろう・・・。




システム?笑




そして、 調 が何か分かる瞬間、腑に落ちる瞬間は、
そのシステムの概要だけでも分かるまではやってこないようなのです。



つまりですね

リンゴとはなんですかと聞かれて、 果物の一つですと答えたら間違ってないですが、

どんな果物かわかんないと、リンゴ食べたくもならないし、カレーにリンゴ入れられるようにもならないですね。


調もおんなじです。
システムはシステムでもどんなシステムなのか知らないと、
上手にお付き合いできないわけです。


そしていくら言葉をつくしたところで食べてみなきゃリンゴの味は分からないのと一緒で、
結局 調 も、しっかり定義をすることよりも、まず全体像を見て、んで体験していくしか
腑に落とす方法はなさそうです。


ですからとりあえず、概要だけでも、これからまとめてみたいと思います。
まとめ終わったアカツキには、上記Wiki神様の説明の意味もわかるようになるはずです!


その2につづく!

2017年5月23日火曜日

シンガポール 接待したらいくらかかったか?実際の費用と感想まとめ *随時更新


接待してますかー!

写真なんかいらねえ
食いモンの写真なんか撮ってんじゃねえ、食え
駐妻のランチブログなんて見ても知りたいことは何も書いてねえ

知りたいのは夜どんだけ飲んで実際いくら払ったかだ

そんなサラリーマンたちに送るこのエントリー

杯 と 出てきたらそれはビールかハイボール、たまにウーロンハイです。当たり前でしょう。


+++

最終更新 5 Sept 18


寿司

みつや@tras street 男二人で一人3-4杯のんで計 SGD500
ここはホントおいしいし、大将の人柄か客層もよく、しかも個室まであるという。。
ちなみに男3人で昼行ったときは真ん中のコースで計SGD440でした。

さかり@orchid hotel 男3人で一人ビール1杯+酒2合、軽く食べてSGD380
こじんまりしてて大将も良い人、モノは最高級じゃないけど悪くなく。
使い勝手がよい。

あしの@Chijmes 男二人、昼、日本酒計2合とビール一杯ずつでSGD 550
みつやより若干高い感じ。みつやと同じく落ち着いた雰囲気なので大事な接待に〇


日本式焼肉

平城苑@100AM 男二人で一人3杯のんで計 SGD 300
モノは悪くないのだが、人が足りないのか中々店員がつかまらない印象あり
個室は多分ないけど半個室みたいな席はある。

YAZAWA@ロバートソン 二人で一人1杯のんでSGD 330
シンガポールで焼肉で接待といえばここ。高い肉を頼めば値段は青天井。
330はお客さんが空気読んでくれた結果です。
しかしそんな霜降り肉たくさん食べれませんよ。。おっさんですよこっちは。。

Renga-Ya@Chijmes 四人でビール1、ワイン1本でSGD 500
上二つよりは安めの店だけど雰囲気悪くないし、カジュアル寄りの接待だったらアリだと思います。肉は盛り合わせの他タン2皿、ハラミ2皿頼みました。


焼き鳥

酉玉@ロバートソン 男二人で一人3杯飲んで計SGD 475
美味しいとは思うんですけどね。。シンガポールのお金持ちが派手な女の子連れて行くイメージで、あんまり客層はよくないような。。焼き鳥でこの値段だし。。うーん。
美味しいとは思うんですけど。。


ステーキ

L'Entrecote@ダクストンヒル 男6人でビール3杯づつ+安めワイン3本でSGD780
ステーキとサイドメニューしかないけど、雰囲気よい。個室はないはず。

Morton's @マンダリンオリエンタル 二人でビール2杯(ワインなし)でSGD530
さすがに高い。。しかし旨い。これがステーキっていうものなんですね。日本に(たぶん)店がないのもポイント高い。雰囲気はさすがに高級。予算さえあれば間違いないでしょう。霜降りってか赤身が旨いイメージですので、霜降りこそ至高という人はちょっとアレかも。そんな人いるのか知らないけど。


中華

Silk Road@Amara Hotel 男3人で一人1杯ビール+紹興酒1本でSGD340
四川だから辛いのダメだとあれだけど、コスパ良し雰囲気良しで使いやすい。

Si Chuan Dou Hua@UOB Plaza 男四人でビール一人2-3杯でSGD 480
他の場所にもいくつか店がありますが、特にUOBの中のはビルの高層階にあって内装も高級な感じの割りにあんまり高くない、優秀な店です。半個室みたいな席もありました。ビーチロードにある店は老舗って感じで雰囲気悪くないのですが、日本から来たどこかの社員旅行集団と一緒になったことがあって、まあ仕方ないとはいえ大変うるさく、それ以来仕事ではちょっと使いにくいかもと思ってます。


居酒屋

いなほ@ダクストンロード 男二人で一人3杯+焼酎1本入れてSGD345
仲いいお客さんとしっぽりならここ。もはや新橋。最高。

Kamoshita@タンジョンパガーロードの北側端っこちかく
男二人で5杯+日本酒700mlの一本入れて370。たくさん飲みました。
日本酒の品揃えがすばらしく、いろいろ紹介してくれるので日本酒行きたい日はおすすめ。食べ物はあっさりしてておいしく、上品なおでんがあるのでそれも○。

神田わだつみ@トラスストリート 二人で日本酒1合だけ飲んでSGD255
上品な味付けで大変よろしいと思います。この日は飲まない人と一緒だったので控えめでしたが、ビールから日本酒一人1合ずつとかやるとご飯も進むから少なくとも350は行くでしょう。いなほ、かもしたより若干高めだと思います。

博多とりきん@Bukit Timah 4人で一人2-3杯飲んでSGD 476
場所的にあんまり接待で使いにくいのですが、モツ鍋がおいしかったので、モツ鍋とかいいんじゃねとなれば割と

イタリアン
Tess Bar and Kitchen@Seah Street 二人でビール2杯ずつ飲んでSGD 203
要するにバーフードというか、チキンウィングとサラダとステーキとパスタとみたいな、よくあるメニューです。パスタがあるから一応イタリアン扱い。なのですが、びっくりするくらい美味しかったです。内装はしっかりモダンなシャレ乙な感じですが、フォーマルではないので、おじさんと2人で行くような感じではないかも。女の子連れてくるのにいいですよ、みたいに20-30代の仲いいお客さんを連れて行くには〇。


タパス

FOC@ホンコンストリート 4人で一人3杯のんで軽めに食べてSGD350
このときはあまり食べなかったのでもうちょっと予算あったほうがいいかも。
要予約。当日だと席無いこと多し。にぎやかなのでシリアスなときはダメ。
けど雰囲気すばらしい。
*FOCは、同じようなコンセプトでもうすこしカジュアルな店をオーチャードにも出してます。


ニョニャ(プラナカン)料理

Blue Ginger@tanjong pagar road 5人でビール2杯づつでSGD 400
ここは有名だし、一応シンガポールならではだし、雰囲気もいいし、そんな高くないし、始めての接待とかには実は非常に優秀である。ビールしかないかと思いきやワインもある。ビーフレンダンがお勧めである。


バー

Lantern@Fulletron Bay Hotel 男4人、一人2杯ずつでSGD 190
みんなだいすきランタン。MBSを一望。カップルや白人集団の巣窟。女性旅行客も来てたりするのでお客さんが狩人であれば楽しいかも。予約して行ったほうがよい。

The Wall@tanjong pagar road 男二人、一人ウイスキー3杯づつ+つまみちょっとでSGD 190
ウイスキーバーなのになぜか串焼きも出す。そして串焼きが美味しい。
タンパガで二件目はここって感じかもしれない。ウイスキーバーなのでコストは正直何を飲むかによりますが。。このときは一杯40ドル弱のを一人3杯ずつ頂きました。

Coffee bar K@UE Square 男二人、一人ウイスキー二杯ずつでSGD 200
UE Squareっていうか、ロバートソンウォークのタクシースタンド向かいと言ったほうがわかりやすいかもしれない。ここはバーテンのラブちゃん(日本語話せる)がかわいいし、他にも何人か女性がバーに立ってるので、できればカウンターで飲みたい(というかカウンターで飲まないとなんで割高なのか全く分からない)。



ベース練習日記 17 コードの形 ドミナント7


ちょっと回り道しましたが、

今回はドミナント7のコードの形ですね!

△7と、七度の音程だけが違うコードでした。
ドミナントセブンがどんなやつかはこの記事参照


とりあえず△7との形の違いを覚えたほうがいいと思うので、
今回もルートをCとし、C7で考えたいと思います!

さくさく行きます。

便利型(だけどRのすぐ隣に7thがいないから△7より便利じゃない)




ナナメ型
これは△7のナナメ形より7thの位置が弾きやすい気がする


三角型
結構とっちらかってる感じですね。。



今回はどんな練習をしましょうか。。


今回の提案は、たとえばナナメ型で、例のごとくC7をアプリで鳴らしておいて、

まずは低いRを固定して、次の音をだんだん高くしたり

R-3
R-5
R-7
R-R
R-3


一番低いm7を固定したり (このとき、僕はまだやはりRの位置を常に気にして、そこからの位置関係で音を探してます。)

7-R
7-3
7-5
7-7
7-R
7-3


高いRを固定して段々下がったり

R-7
R-5
R-3
R-R
R-7


とかはどうでしょう??

他のコードの形の記事には他の練習方法ものっけてあるので、
△7とかm7とかも参考にどうぞ!

今回はここまで!


2017年5月22日月曜日

ベース練習日記 16 ドミナントセブンス


コードについてシリーズで
華麗にスルーされたドミナントセブンス
スルーしたままコードの形に入っちゃっても良いのですが、


ここで軽く説明した方が今後のいろいろに役立つかもと思い、
とりあえずコードの形シリーズは一旦休憩で、やってみようとおもいます。



(今回はちょっとだけ、コード進行の話になります。)



さて、ドミナントセブンス。
Cメジャーのダイアトニックスケールの中では、G7でした。

構成音はGBDFですね。
例によってルートと構成音の音程は、

ルートから3:長3度
ルートから5:完全五度
ルートから7:短7度

でした。△7と、7度だけ違うということですね。


で、ですね


この違いが結構でかいらしい


なぜかというと


B→F


こいつらの音程が、
シドレミファの5度だけど 黒鍵無いところ2つあるから、


減5度


減5度は  めっちゃ ふあん  みたいな響きらしいです。
減5度は  全音でいうと三つ分のため トライトーン とも呼ばれます
減5度は  街にたまーにいる、あんまり近寄りたくない人みたいな感じです


G7をならすとこの減5度が鳴るため


あー ふあんだー
おうちかえりたいー
ヤダーもうやだー


と、みなさんなりますね?



なるんですよ。



で、おうちは何処かというと



これはもう安定のC△7なんです。
なにしろCメジャースケールの世界の王様、Cから始まる和音ですから。

だから、G7の後にはC△7に行きがちだそうです。



で、ですね 


さらに、この二つのコードの構成音を見比べてみますとですね



G7    G B D F 
 
C△7   C E G B



以下のことが観察されます。


1 G7の中のB から C△7のC まで 半音のキョリ
2 G7の中のF から C△7のE まで 半音のキョリ
3 G7の中のG から  C△7のC まで 完全5度下がる  
4 G7の中のF から C△7のC まで 完全4度下がる 



これらの要因がですね
これはもう、 へー  でいいんですけど、
以下のような効果を生み出すそうです

1 おうちギリギリ手前で焦らして、はあー って帰宅 みたいな感じで気持ちいい
2 1よりは弱いかもけど、でもやっぱり半音で帰ってくるの気持ちいい
3 完全5度下がる進行って、いっちばん きもちいい
4 完全4度下がる進行って、にばんめに きもちいい
5 もともとB-Fのトライトーンが不安だったけど、その両方とも次のコードの音に半音で動く


ということで、これはもう人間の耳がそういう風にできてるらしいんですが、


要するに


G7 から C△7 への進行って、


超不安 → すっげー安心 (しかも移行がマジ気持ちいい) という、


これでもかという ナイス進行だそうなのです。


この、スケール5番めの音(今回はG)のコード(G7)から、
スケール1番目のコード(今回はC△7)への進行を、
ドミナントモーションというそうです。


ということで、

いろーんな曲で出てきます。


たぶん今日のところはほんと、 へー でいいんでしょうが、

とりあえず、


半音動いて次のコードの音に行くと気持ちいい

ドミナントモーションでは、ドミナントセブンスコードの3と7度が次のコードの音から半音のキョリ

5度下がる進行は気持ちいい(からよく出てくる)


くらいは、覚えておくと役に立つことがおおいんじゃないかと思うので
とりあえずご参考まで!





2017年5月19日金曜日

ベース練習日記 15 コードの形 m7

コードの形に入ってベースがやっと出てきて嬉しくてしょうがないので
とりあえずダイアトニックコードについてどんどん進めていきます。

今回はm7 マイナーセブンです。


コードについて のシリーズでは、
Cメジャースケールのダイアトニックコードについて取り上げたので、
マイナーセブンはDm7, Em7, Am7が出てきましたが、

それだけだとアレなので、
今回はCm7について考えてみましょう。
(ルートがCだと指盤の画像を作るのが楽だというのは秘密)


m7で、ルートから構成音への音程(これはもう、覚えるしかない)は、

ルートから3:短3度
ルートから5:完全5度
ルートから7:短7度

でした。

すると、

Cm7はルートがCですので、構成音は。。





はいここで考えてください!



























































C, Eb, G, Bb

ですね!

Cから長三度がE,だから短三度はEb
Cから長7度がB,だから短7度はBb



これをベースの指盤に置くのですが、
マイナーセブンスはお勧めポジション2つです。




名前がつけにくいけど、とりあえず



人差し指ルート型









小指ルート型








って感じですかね!

この、高いほうのルートから低いm3に行きやすい感じがいいんですよねー
ウォーキングベースの楽譜見ててもやたら出てきます笑

全部4フレット以内に入ってる感じも嬉しい限り。。



さて練習についてですが、


前回△7でやった、コード鳴らしながら歌いながら上下にアルペジオで弾くって練習はもちろん継続しつつ、

あたらしい練習のアイデアとしては、

次m3! とか、m3 からm7! とか、
自分でランダムに数字を決めて、いま押さえてるところから移動していくみたいな練習もいいかもしれません。(慣れてきたらメトロノーム鳴らしてテンポにあわせて)

先に紙に 3757R7537RR5733 とか適当に書いて、
同じ音を繰り返さない(RRとかだったらオクターブずらす)とかルール決めてやってみるとか。

んでたとえば小指ルート型でやってたのに動いてる内にE弦Rに人差し指が来ちゃったとき、

次m3!と思ったら、

E弦11フレットにもm3あるなーって気づいて、
で、あーこれ人差し指型をE弦でやってるだけだって気づいたりと、

ポジション間の移動の練習になります。


今回はここまで!


2017年5月17日水曜日

ベース練習日記 14 コードの形  △7


さあ!

いよいよ!


コードをベースで弾いてみます!



なんかここまで来るのがすごく長かったですが(笑)、



ここまで一緒に来てくれたあなたなら、もう勝ったも同然です。
だって、



音程


メジャースケール



もう、こいつらほんと超大事というか、

これ押さえといたらもうあとはホントとりあえず指盤に落とし込んでいくだけというか、

むしろ指盤での形を覚えるのも恐ろしいほど簡単になるし、



もうほんと、勝ったも同然です(ほんとか)。




さて、Cメジャースケール神こそ至高の神として崇める私としては、最初に考えるのはもちろん


C△7


ですね。



早速、これを指盤に落とすとこうなります!
いくつかの形がありますが、まずはもちろんこれ!!


社会人生活のなかで培ったエクセル操作術がここで役に立つ!







じゃーん!

















。。。





。。。





。。。




ごめんなさい




これじゃだめなんです




これじゃ何にもならないんです





これじゃあ、




どの○がどの音かも分かんないし、



このコードの中で、



どの○がルートで、3度で、5度で7度なのか



この、死ぬほど大事なこれが分かりません。



これを分かって弾くのと分かってないのとでは

もうほんと月とすっぽんぐらいの違いがあります。

ベースとフルートより
大河主演女優と単発企画ものセクシー女優より
戦場から帰ってきた許婚と歌舞伎町の客引きより



ちがいます。



なぜか


分かって弾いてれば、そのうちきっと、

例えばそのコードで3度を弾くとどんな感じになるかとか、段々わかってくるはずです

あ、いま3度行ったら多分あの感じだな、って分かるようになるってことです。

そしたら、コードを見てぱっと好きに弾ける

これにものすごく近づくわけです。



逆に言うと、これが分かってないのなら、
たとえC△7をいろんなポジションで弾けたところで、
タブ譜とかをみて機械的に弾いてるのと正直あんまり変わらないはずです。





だから、覚えるべきはこっちです!

















*長短系の音程は、短だったらmをつけますが、長だったら何も書かないスタイルです


この形はルートを人差し指で押さえられて、いろんな度数にアクセスしやすいので、

便利型

と僕は呼んでいます。


この図はルートをCにしてますが、

この形さえ覚えてしまえば、
あとはルートを動かしさえすれば、
△7は全部できちゃうんです!すごい!

なんでか覚えてますか?

同じ種類のコードは、ルートから各構成音までの音程が同じだからですね!!


*一つ大事な補足
例えばこの図で、E弦3フレのGを P5 と書いてます。
これ、A弦のルートCの下のGなので、ルートからの音程は、ドシラソで完全4度というほうが正しそうです。
でも、コードを弾く上で、Gの音はどの高さのGであれC△7コードにおいて5度の音であることに変わりはないので、コード内の役割としてP5と考えた方が楽です。今後、コード内の音程は、ルートから上昇したときの音程で考えます。
(この、ドから上がってソか、下がってソか問題についてはいずれ。。)


さて、同じコードでも、押さえ方というか、ポジションによってあと2つありますので、
それもこのさい覚えちゃいましょう。


三角形型







ななめ型



さあ、これを覚えるに当たり、


おすすめの練習方法1


この各ポジションで、


コード名を入力すると音を鳴らしてくれるアプリ(僕はiphoneですが、Chordbotというのを使ってます)で、C△7をひたすら鳴らしながら

ルートー
さーん
ごー
ななー
ルートー

と、歌いながら弾きまくるというものです。

*慣れてきたら、
例えばP5を押さえて(弾かず)、
P5の音を頑張って頭でさがし、
まず歌って、
P5を鳴らして、合ってるかどうかチェック
とかもやるとかなり効くとおもいます。


また、あえてルートから始めず、
例えば3度からあがって、ポジションの中で一番高い音まで行ったら
今度は下がったりとか、7度から始めたりとか
まあ色々そこは自分で工夫しつつ。



とにかく後ろでC△7を鳴らしながら、度数を歌いながらやるといいですよ!
便利な世の中になったものです。。


いやー、いよいよ音楽っぽくなってきました。
とりあえず他の種類のコードについて、次回からどんどんいっちゃいましょう。




2017年5月16日火曜日

ベース練習日記 13 マイナースケール 1


今まで、全ての説明をCメジャースケールでして来ました。

前回、C△7とDm7を比べて、なんかDm7はちょっと暗い雰囲気じゃね?

みたいな話も出ました。


さあいよいよベースで弾いて見ようぜ!

と行きたいのですが、その前に、
ここでちょっと、マイナースケールについても軽く触れておこうと思います。


音楽には明るいのと暗いのがあるって話です(乱暴)。



まず、ここでみなさんにはぜひ鍵盤アプリをスマホに入れて頂いて、



ラシドレミファソ



と弾いてみていただきたい。



これ、全部ピアノの白鍵なので、使ってる音はCメジャースケールと同じです。
でも、Cメジャースケールとは明らかに違う雰囲気があると思います。


順番が違うとなんで雰囲気が違うかといいますと、

これまたピアノの鍵盤を思い出して頂きたいのですが、

順番を変えるとですね、

スケール内で、どこに黒鍵が入ってないか が変わるのです。

Cメジャースケールだったら、例えば ミとファ の間に黒鍵がありませんでした。
これはスケールの 3番目と4番目 の間が、他と比べて半音短い音程だったということです。

ラシドレミファソだと、3番目と4番目の間には黒鍵が入ってます。
かわりに、例えば 2番目と3番目 の間に黒鍵がありません。

これを、ここでも分かりやすく、スケールの最初の音から、スケールの他の音までの距離で見て行きます。


Cメジャースケールはこれでした。












ラシドレミファソ についても今までと同じように考えてみると、

このようになります↓
(答えを見る前に自分で考えてね!先生に言われたでしょ!)

































Cメジャースケールと違うのは、


3度、6度、7度が、それぞれ半音一個分短くなってますね!



この、3度、6度、7度が短音程のスケールを、



(ナチュラル)マイナースケール 


といいます。


ABCDEFG, はAから始まるので、

Aナチュラルマイナースケールですね。



こういうふうに、

メジャースケールの音をそのままに、
どこから始めるかだけ変える(CからAのように、メジャーキーの最初の音から短三度下がった音から始める)と、そのメジャースケールの、

平行調

が得られます。Cメジャーの平行調はAマイナーだし、Aマイナーの平行調はCメジャーです。

同じ音使って2種類スケールができるんやなあ
その二つは平行調っていうんやなあ
始める音の差(CとAとか)は短三度やなあ

と覚えといて下さい。


また、マイナースケールには実はあと二つ種類があり、
それをやると面倒なのでここではやりませんが、


実はどのマイナースケールにしろ、


3度は短音程


これ大事です。


他のスケール(有名なドリアンとか)も、


3度の長短で、”メジャー系スケール” ”マイナー系スケール”と分けて考えたりするようです。


とりあえず、3度が短いとマイナーになる、これだけ覚えておくことにしましょう。


まとめると、

スケールには明るいのと暗いのがある!

暗いのの3度は短音程!

ナチュラルマイナースケールは3,6,7度が短!

って感じですね。





さて




ここで一つ、スケールを勉強する際、僕にとっては結構なブレイクスルーだったお話を。
この記事みたいに、マイナースケールの説明は大体において、


Cメジャーの音をAから始めます、するとこれはAマイナースケールです!
同じ音を使ってます!簡単!


から入るのですが、


これだけ覚えていても、実は使えません。
(これは他のスケール、ドリアンとかについても同じです。)


というのも、確かにCメジャーを覚えたらAマイナーの構成音も分かるんですが、


そしたら例えばCマイナーは?となったときに、これだけでは対応不可なんです。



我々が覚えないといけないのはむしろ、



ナチュラルマイナーはルートから3,6,7度が短音程



こっちです。


これを覚えていれば、CマイナーだろうがFマイナーだろうが、
メジャースケールとどこが違うかだけを考えれば、対応出来るわけです。

(メジャースケールをCから始めたりFから始めたりは、ベースという楽器ではとっても簡単ですしね。同じ形をずらすだけですから。結局指盤上の形で覚えることになるわけですが、それはまた後の話。。)



スケールはいろんな覚え方があるみたいですが、僕は今のところ、



メジャースケールとの違いを覚える



という方法を取っています。お勧めです。






2017年5月9日火曜日

ベース練習日記12 コードについて3


さて、

Cメジャースケールから7つのコードができること、
その中には4つの種類があること、

そして前回、C△7 と F△7 は、

基準となる音(ルート)から、各構成音までの音程が同じ

であることが分かりました。

Cメジャースケールからできる7つのコードは以下でしたね。
これらを(Cメジャーの)ダイアトニックコードと呼びます。

メジャーセブン : C△7 と F△7
マイナーセブン : Dm7 と Em7 と Am7
(ドミナント)セブン: G7
マイナーセブンフラットファイブ : Bm7-5

ということで、今回はまとめてどーんと他のコードについてやろうと思います。

今回は前回と同じく、

基準となる音(ルート)から、各構成音までの音程

を見ていくだけですが、

各コードの種類の特徴というか、
他の種類のコードとの違いを理解することはとても大事ですので、
前回の復習も兼ねて丁寧にやっていこうと思います。



んではまずマイナーセブンのコード。



Dm7を例にします。





まず構成音は?









ここでまずご自分でお考えください。
(理論書とか読んでるとき、こんなふうに、**のコードの構成音は。。であるが。。
みたいに書いてあると、僕なら読み飛ばしちゃいます。そしてまさにそれが理由で次の内容が分からないという無間地獄に落ちるのです。さらにというか、そもそもというか、コードの構成音がわかるって実践でもすごく大事ですので、こういうところで1つずつ自分で考えるのが大事だと思われます。。)








ということで段階を踏んで考えます。


そもそも今回出てきたコードは、

Cメジャースケールのダイアトニックコードでした。これは、

Cメジャースケールの音を一つ置きに4つ重ねたコード でした。

Cから始めたのが  CEGB で C△7 になりました。


ということで、Dm7はそれをDからやればいいので、構成音は



D F A C



ですね!



構成音がわかったので、今度はルートから各構成音の距離を見てみます。



考えるのは、


D→F
D→A
D→C


ですね。



D→Fは、レ、ミ、ファなので3度です。

ピアノで考えると、間に黒鍵がないところが1つあります。

これは、我々が覚えた 長3度 : ドレミ : 黒鍵無いところなし

より、半音一つ分少ない音程です。


ということで、かの有名な ”○に長短” の図より、

D→Fは 短3度


であることが分かります。


同じように、


D→Aは レミファソラで五度。
黒鍵無いところ一個。
これはドレミファソと同じ。だから完全五度。

D→Cは、レミファソラシドで7度。
黒鍵無いところ2個。
これはドレミファソラシ(黒鍵無いところ1個)より半音一個分少ない。
つまり短7度。


ということで、


Dm7は、

D→F 短三度
D→A 完全5度
D→C 短7度


ということが(やっと)わかりました!

これはぜひピアノでやってみて欲しいのですが、


C△7 と F△7 をやってみる 
C△7 と Dm7をやってみる

と、C△7 と F△7 は似ているけど、

C△7 と Dm7は明らかに違う (Dm7はくらい感じ?)と思います。


最終的には、どのコードの種類を見ても、
響きの感じが頭で再現できるようになるととっても良さそうです(僕できないけど)。




さて、あとはこんな感じで、Em7 とAm7とG7とBm7-5をやれば。。
と 思いましたが、 Em7 とAm7、Dm7は同じ種類だし、


なんか面倒なので、


G7とBm7-5は、 上と同じやり方でみなさんやってみてください!


正解は下に!







































やりましたか?






















































やってないですよね?















































やってください











































もう諦めました。

G7  

G→B 長3度
G→D 完全5度
G→F 短7度


Bm7-5

B→D 短3度
B→F 減5度
B→A   短7度



Bm7-5だけ異質ですね!
他のコードは5度音程は全部完全5度でしたが、こいつだけ、減5度です。

コードの名前を見てもらうと何となく分かると思いますが、

Bm7  で、 且つ -5

と書いてあるわけで、

Bm7だけど5度はマイナスしてね(半音引いてね、完全5度じゃなくて減5度だよ)

ってことですね。

Bm7(b5)みたいな書き方もあります。 (コードの表記についてはいずれまとめます)



G7(ドミナントセブン)は実は超大事なコードですが、
今回は説明を諦めます(笑)



はあーーーーーー長くなりました。
でもこれで、とりあえずコードの基本4種類の特徴が分かりましたね!

実はコードにはあと、とりあえずSus4とAugとDimがあるっぽいのですが、それはとりあえず置いといて、

ここまでくれば(各種のコードの、ルートから構成音までの音程を覚えてしまえば)、


ベース上でコードをアルペジオで弾けるようになったも同然です!!

お疲れ様でした! また!


ベース練習日記 11 コードについて2



メジャースケールの音を一つおきにかさねると、
基本形のコードが4種類できるところまでは分かりました。

Cメジャースケールで考えると、

メジャーセブン : C△7 と F△7
マイナーセブン : Dm7 と Em7 と Am7
ドミナントセブン: G7
マイナーセブンフラットファイブ : Bm7-5

(コード名の表記法は結構種類があるのでそれはまた改めてまとめます。。)


さて、


Cメジャースケールから、最初の音を変えて一つ置きに音を重ねただけなのに、なぜコードの名前が違うのでしょう??

Cから始めたからコード名C,
Dから始めたからコード名D,



ではなぜダメなのでしょう?





答えを言ってしまうと、コード名の定義(名前の決め方)は、

そのコードの基準となる音(C△7だったらCの音)から、各構成音までの音程

これがポイントです。

(この、コードの基準になる音のことを、ルートというのでした)


構成音が、わかりやすく アイウエ の四つだったとして、

ア→イ
ア→ウ
ア→エ

の、音程を考えるということです。

(ア→イ、次はイ→ウ、、というふうに音程を考えることもいずれ必要ではあると思いますが、今のところは考えなくていいんじゃないかと。。)


とりあえずポイントはあくまでも、



ルートから、各構成音までの音程です。




さて、実際このポイントを見て行きます。

まず、同じ種類のコード、C△7とF△7を見てみましょう。

C△7は Cから一個とびですから、C E G B
F△7も同じように、       F A C E

さあ、ここでまた、メジャースケールの度数の図と、ピアノの鍵盤を眺めながら行きます。


*ドからミに行った音程が長3度、とか、ドからミbに行ったら短3度とかみたいな、
音程の呼び方のルールは、全ての音楽理論の土台です。

残念ながら笑、すこしでも理論をやろうとおもったら、音程の呼び方については本当にしっかり理解してる必要があります。(むしろ、これがしっかり理解できてれば音楽理論なんて簡単です。)

でも、まだしっかり理解してないって場合、この記事はここからつらくなるので、
そういう人はまずぜひ過去記事、音程についてシリーズをご覧ください!



























C△7 C E G B は上の図を見ればいい(というかこれは覚えましょう)ので簡単ですね:
C→Eは長三度、
C→Gは完全5度、
C→Bは長7度


F△7 F A C E:
F→Aは三度、間に黒鍵ないところが無いのはC→Eと同じ、だから長3度
同様に、
F→Cは完全五度
F→Eは長7度

ということで、

そのコードの基準となる音(C△7だったらCの音)から、各構成音までの音程が、
C△7とF△7では一緒ということが分かりました。

まあ名前がおんなじだから当たり前だと思うかもしれませんが、

逆に言うとというか、

そのコードの基準となる音(C△7だったらCの音)つまりルートから、各構成音までの音程が同じだから、CEGBと、F A C Eは、△7(メジャーセブンス)という同じ種類のコードになるわけです!

今回はここまで。

もし余裕がある方は、上でやったことを、
DFACで試してみて、基準音から各構成音までの音程を調べてみてください!


次回は他の3種類についてみていきます!

2017年5月4日木曜日

ベース練習日記 10 コードについて 1



指盤上での音の位置もなんとなく覚えて来たので

そろそろコードについて考えてみます。
コードって、無数にあって意味わからんみたいになりがちです。

でも、どうやら、基本となる4種類のコードをまず理解して、
あとはその4種類の変種を覚えていくと、覚えやすかったです。

で、じゃあその基本となる4種類のコードはどう作るかというと、



メジャースケールの音を、一つ置きに重ねる



これです。


ですので、ここでも、メジャースケール神をよりどころに
考えていく必要があります。

例によって分かりやすく、CDEFGABの、
Cメジャースケールで考えます。

ピアノでドから普通に白い鍵盤だけ上に上って行く、アレです。

ミとファ
シとド

の間にだけ黒鍵が入っていない、あれです。

(覚えてない方は日記04からをご覧ください)


で、


このどれかの音から始めて、一つ置きに音を重ねます。
組み合わせは以下の7通りです(コードの名前も書いておきます)

CEGB    (C△7 シーメジャーセブン)
DFAC    (Dm7 ディーマイナーセブン)
EGBD    (Em7 イーマイナーセブン)
FACE  (F△7 エフメジャーセブン)
GBDF (G7 ジーセブン)
ACEG (Am7 エーマイナーセブン)
BDFA (Bm7-5 ビーマイナーセブンフラットファイブまたの名をビーマイナーハーフディミニッシュ)

までですね。


こういう風に作られたコードを、

Cメジャースケールの、

ダイアトニックコード

といいますのでぜひ覚えておいて下さい。







お気づきかも知れませんが、
どの音から始めるかをとりあえず置いておくと、

コードの名前に4種類あることがわかります。

△7    メジャーセブンス
m7  マイナーセブンス
7   セブンス (ドミナントセブンスと呼ぶ人もいる)
m7-5  マイナーセブンスフラットファイブ


そして、かさねはじめる最初の音が、コード名の頭にくる

ということもわかります。

この最初の音のことをルートと呼びます。



長くなったので今回はこの辺で。

まとめると、

メジャースケールから一つおきに音を重ねるとコードの基本形ができる。
それらをダイアトニックコードとよぶ。
最初の音をルートと呼ぶ。
7つコードが出来るけど、種類としては4つである。

ということですね!


次回に続く!

2017年5月3日水曜日

ムスタファセンターのあそび方

*シンガポールの寿司屋のグーグル検索結果から来るとこっちにきちゃうようです。
 シンガポールの寿司屋についてはお手数ですがこちらです!


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シンガポールにきてマル三ヶ月が経ち、聡子(詳しくは過去記事シンガポールのすし屋参照)は落ち込んでいた。

そもそも、特にやりたいことがあってシンガポールに来たわけでは無かった。

大学卒業後、他の誰とも変わらないようになんとなく始めた会社づとめに、他の誰とも変わらないように飽き始めていた。

プチ不倫していた上司に道玄坂のいつものラブホで組み敷かれながら、大体お前40超えて飲むときいつも渋谷ってどうなんだよおい、個室居酒屋ならなんでもいいのかよおい、今日の鍋だって野菜しなびてたじゃねえかもうちょっとどうにかならねえのかっつーかいつまで舐めてんだてめえアリクイか、と思いながら見慣れてしまった天井を見つめていたのだけれど、

そのとき、さっきから惰性のように光っていたテレビにマーライオンが映っていたのだ。

花瓶の水を入れ替えたいと思った、そんな感じだ。

転職はあっけなかった。誰もが知る日系企業の営業事務、現地採用ポジションとして採用が決まり、アリクイに別れを告げ、荷物をまとめ両親や友人と食事をし気づくとシンガポールで知らないインド人2人とLavender駅近くのコンドでフラットシェアしていた。給料は3500ドルで、日本に比べて悪くはないよね、と思って楽しみにしていたのだが、実際に来てみると生活は大変だった。なにしろコンビニでジュースが250円くらいするのだから。何かとストレスの多いフラットシェアの家賃だって月に900ドルも払っている。

シンガポールに来て1ヶ月もすればめぼしい名所は回ってしまった。
自分へのご褒美にと入ったすし屋で涙を流した聡子は、同僚のインド人があるショッピングモールについて話しているのを小耳に挟んだ。


ムスタファセンターだ。


家から遠くないし、とにかくありとあらゆるものが何でもあるらしい。そして安い。

そういえば買い物なんて全然してないな。。

聡子は次の日曜日、ムスタファセンターに行くことを決めた。


++++++


かわいそうな聡子さん。

ムスタファは、ムスタファにだけは、

元気の無いときに行ってはいけません。

特に、

週末はダメです

MoaMetalもYuiMetalもダメダメいいながらぴょんぴょん飛び跳ねております




ムスタファセンターのいいところ:

-何でも売っている。各種スパイスはさすがの品揃え。食料化粧品日曜品スポーツ用品電化製品オモチャ靴洋服アクセサリーなどなどなどなど、本当に何でも売っている

-24時間開いている

-ちょっと安い気がする

-インドである




ムスタファセンターのわるいところ:

-インドである

-週末は、平日朝ラッシュアワーがちょっと終わってきたかな?位の新宿駅ほどの圧迫感がある。
人も多いが、棚の背が高かったり、商品の陳列がドンキなみの密度。そこに平日朝ラッシュアワーがちょっと終わってきたかな?位の新宿駅、歩いてるひとは大体インド人、ということである

-広い、広すぎる、なんだこれ十万石センターか。しかもどこに何が置いてあるのか分からず、初心者は同じところをグルグルまわる羽目になる。これは絶対だ。

-帰り道タクシーを捕まえるのが難しい
これはやっかいである。どこかにタクシースタンドがあるはずだが、タイトなジーンズにねじ込まれ且つ買い物に疲れ果てた私にはそれを探す体力がなかった。




まとめ:ムスタファセンターの使い方

その1 何を買うでもなく、

    元気なときに、

    観光気分で、

    飲み物をもって、

    掘り出し物をさがしにいきましょう。

    ベビーカーなんかで週末行くなよ!動くだけでストレスだよ!


その2 ムスタファなら任せろという人を連れて、

    平日のよる、

    まず大体なにがどこに売っているかを見に行きましょう。

    一度やってしまえば、たぶん、次くるときに少しは覚えてるはず。。


その3 Vivo Cityからのジャイアントで良くね?





4ビートのノリについて / 英語動画紹介



映画マスクの音楽を担当したRoyal Crown Revueというバンドのドラマー、
Daniel Glassが、アメリカの(ジャズ含む)ポピュラー音楽の特徴について、
ドラム演奏の観点から説明します。

4ビートってどうしてもノリが出ないというか、
ジャズを本格的に習ったことのある人じゃないと基本よく分かんないものってイメージありますが、それをものすごくクリアに説明してくれる素晴らしい動画です。

最初の演奏のあと、まずはジャズの歴史の説明。

もともとチューバが低音を担当していたときは息継ぎの問題でボン、うん、ボン、うんという二拍子のようなリズムだったが、ベースの登場でいわゆる4ビートが生まれた。

均一で流れるようなビートのことを彼は”パルス”と呼んでいます。
このパルスこそ、アメリカのポピュラー音楽の最大の特徴であり、魅力だと。

昔のバンドはマイクなど音響システムが整わないなか、驚くような大きい会場で人を躍らせていたけど、これはバンドのパルスがぴたっと揃って、みんなに響いたからだと説明します。

で、パルスは4分音符であって、じゃあ音の長さの調節が基本できないドラムはどうやって4分音符を表現するか。。という話になってきます。(開始17分あたり)

結論としては、腕やスティックに、動きが止まらない円運動をさせることが大事と言ってます。音ではなく、動きで4分の長さを感じるということですね。
べーシストの腕(コントラバスですが)も、円のように動いて止まらないだろう、みたいな話も出てきます。

(そういえばstanding in the shadows of Motownという映画で、多分ジェームスジェマーソンの息子が父親について語る下りで、親父は女の人の尻の揺れでノリをよく表してたみたいなところがあったような。尻のゆれも円運動だし、同じことについて話してたのかなと思いました。)

これはドラマーがいわゆる4ビートやるときにまず超参考になると思うんですが、
ベースの観点からも、気持ちいい4ビートってどんなものなのかについてとても示唆に富む、ものすごくいいレッスンでした。

また、ジャズとか4ビートに限らないと思いますが、

ノリをあわせるって言うのは、一つ一つの音を出すタイミングを合わせようとするって事じゃないですよね。打点だけをあわせようとしてもすごく難しいし、たとえ合ってもあんまり気持ちよくないというか。この動画でいうパルスの流れみたいなものが演奏者間で共有されてるのが大事なんだろうと思います。

で、それが共有されたときにはじめて、シンコペーションのキメとかも生きてくるし、
ちょっと前ノリでこのシンコペーションやってみようとか、そういう違いについても追求できるようになるのかなとも思いました。パルス大事すぎる。


2017年5月2日火曜日

ベース練習日記09 音程の表記について


このエントリは若干横道というか、補足です。


音程の表記を一々完全。。とか日本語で書いてると面倒だし、場所をとるので、これからこのブログでの音程表記を(その場で特に断りが無い場合)以下のようにすることを宣言します。


完全 : P
長 : M
短 : m
減 : -
増 : +


たとえば、

完全五度はP5

長2度はM2

短3度は m3

減5度は-5



長と短が、Major とMinorで両方M始まりなのが嫌なところなんですよね。。

大文字Mがメジャーで、小文字mがマイナーってのが決まりみたいなんですけど、
手書きだとどっちだか分かんなくなるっていう。。笑

それでは、次回から実際コードの形を指板で見ていきましょう!



ベース練習日記 08 はじめての指盤


ピアノの鍵盤の形から、メジャースケール、音程を覚えたので、

(ベース練習日記とかいって全然ベース出てこないし笑)、

次はいよいよベースの指盤の上で、
どこにどの音があるのかを覚えることにしました。

とりあえず指盤の画像をググったらたくさん出てくるのですが、

4弦ベースでは、一つの音例えばEだったら、
低いE,そのオクターブ上のE,さらにそのオクターブ上のEと、
オクターブ違いで3つあります。それが12個分あるわけですね。
で、別の弦の上で同じ音ってのもあります。

別の見方をすると、20フレットまである楽器だとして、
開放弦入れて21*4で84フレットあります。

ただこれを全部1つずつ覚える必要はとりあえずなさそうです。なぜなら、

1 12フレットは開放弦の1オクターブ上の音
  当たり前ですね!オクターブの中には12個音があるわけですから!

2 音と音の位置関係は指盤のどこを見ても一緒
  Cの隣は常にFとGとか、そういう意味です。

なので、12フレットまでの音の並びを覚えれば、12フレットより上はそれをそのまま使えます。

そして、いくつかの音を覚えてしまえば、あとはそこからの位置関係で他の音の位置も分かるわけです。

この位置関係は絶対覚える必要があるのでまたまとめますが、でもそれを音を探す目的で演奏中やってると遅いので、目標はやはり、例えばいま手があるところから一番近い高いほうのBbの音!と思った瞬間に音が出せることだと思います。また、自分がいま出してるのが何の音なのか、考えなくても見た瞬間わかることです。

(というか、コード譜をみながら曲に合わせてその場で弾けるためには、指盤を見てなくても思ったとおりの音が出せないとだめですね。。)

ということで、僕が今やっている練習は、下記魔法の図(未完成Ver)を見ながら、

E弦のC,A弦C、D弦C、G弦C..
E弦のF,A弦F..

と、表を右回りでやったり左回りでやったり、G弦から始めたり色々変えながら、
その音の名前を言いながら同じ高さで歌いつつ音を出すというものです。

初心者には結構ハードル高いです笑

とりあえず12フレットまででやっていますので基本各弦に各音は1つですが、
開放弦の音のみ2つです(G弦開放Gと12フレGとか)。


ぜひやってみてくださいね!


次回からコードについて考えてみます!



魔法の図未完成Ver(何が魔法かはこの記事で!ほんとに魔法の様な図です。。)↓



















2017年5月1日月曜日

ベース練習日記07 メジャースケールと音程 4


前回、メジャースケールの中で、Cからの音程の名前と、
その音程の中に黒鍵が無いところがいくつあるか覚えました。



この図+ピアノの鍵盤ですね













しかし、これだけ覚えていても、言い表すことの出来ない音程がありました。
前回も出ましたが、例えばF→B。


ファソラシだから4度なのですが、途中に黒鍵がないところが無いため、
覚えたドレミファの完全4度よりも距離が半音一個分長いことになります。















D→Fも困っちゃいますね。三度ですが、ここには黒鍵ないところが一つあります。
覚えたC→Eには黒鍵ないところがないので、D→Fは長三度より半音一個分短いわけです。














しかし心配ご無用。

メジャースケールの音程を覚えていれば、
あとはそこからの半音の増減に、新しい名前をつければいいだけのことです。

これは文章でかくとややこしいので、図にします。

まずは基本の形、これを見てください。





  














なんのことやら、ですよね。
しかしこの図は結構優秀なのです。

この丸の中に、まず”完全”を入れます。


















これはわかりやすくて、

完全音程に半音1個足すと 増音程
     半音一個引くと 減音程

ということです。



上で出てきたF→B(黒鍵ないところ0)は、

覚えた完全4度音程(C→F、黒鍵ないところ1つ)より、

黒鍵無いところが一つ少ないです。



つまり、F→Bのほうが、C→Fより、半音一個ぶん多い(長い)ので、

増4度

音程ということがわかりました!


次、図の丸の中を入れ替えます。


















”完全”が入ってた時、○は一階建てでしたが、
今度は二階建てになってます。

どういうことかというと、

    長 から半音引くと 短 になる
    短 に半音足すと  長 になる

    短 から半音引くと 減 になる
    長 に半音足すと  増 になる

ということです。

D→Fは、3度音程ですが、覚えたC→E(長3度)より半音一個少ないですから、

短3度 

になるわけですね!




さて、確かに少し面倒ですが、
この二つの図 ”完全に○” と、”長短に○” は、覚えた方がいいと思います。


音程に名前をつけるというのは本当に大事なことです。


なんでって、

もちろん第一には、ほかの演奏者と会話する時に便利ですし、



第二には、

例えばコードC△7がなっている時に自分がDを鳴らした時の感じ これを、

C△7がなってる時にDを鳴らした感じ という理解から、

メジャーセブンスでルートから長2度を鳴らした感じ


というふうに、



音を一般化して覚えられるのです。

これ、本当に本当に本当に大事です。

一般化して覚えていれば、応用ができるからです。



つまり、たとえばF#△7がなってる時にだって、F#から長2度を鳴らせば、
C△7がなってる時にDを鳴らした感じをF#△7の時にできるようになるんです!


さらにいうと、

なんらかの曲を聴いてて、あ、ここのベースかっこいいなと思うとするじゃないですか。
それを耳コピして、あー弾けた、で終わらないで済むんです。


その箇所のコードもどこかで調べさえすれば、


そのフレーズが、コードとの関係でどんなことをやってるか、
これを言葉にできるんです!


そしたら、別の曲で同じ種類のコードがなってたら、
その時に同じフレーズをその場で弾けるってことです!(前後との兼ね合いで合う合わないはありますが。)


感動でしょ!?!?すごくないこれ!?

ということで、音程の名前。超大事です。

はああああ長かった。とりあえず一旦これで音程の話おしまい!


つぎの記事ではいよいよ指板が登場します!



補足 英語での言い方について

~度 は、序数で言います。third とか。

長3度は、major third
短3度は、minor third

完全五度は perfect fifth
増五度は augmented fifth
減五度は diminished fifth

コード進行in C 日記11 First Love  宇多田ヒカル

今日は宇多田ヒカルのFirst Loveのコード進行を、 Cメジャーキーに直して考えてみます。元々のキーはGメジャーです。 <イントロ> C       | G/B     |  Am    |  C/G    |  FM7   | Dm7/G  | C  F/C  ...