2017年6月1日木曜日

ベース練習日記 24 同じ音だけど違う名前問題について考える。 


BbなのかA#なのかハッキリしろよ、って思ってる方へ。



前回、サークルオブフィフスについて考えていた際、


同じ音だけど違う名前問題


が 出てきました。


たとえば、F# と Gb

これは同じ音なのに、名前が二つあると混乱しますよね。
*厳密に言うと、細かい音程を調整できる楽器においてF#とGbは高さも若干違うことがあるんじゃないかという気がしますが、気のせいということにします。こちとらフレット楽器ですから(えっへん)























この図で、

たとえばスカウターの主音をEにセットして、
スカウターの中に入った音をスケールの順番に並べると、

E F# G# A B C# Eb E

になりますね。ちょっと変です。

EbとEでEが二回出てくるし、シャープがたくさん有る中に一個だけbが出てきちゃう。
そもそもEには#が4個つくよという風にサークルオブフィフスは教えてくれてもいます。



これは、EbをD#と読み変えると解決します。



E F# G# A B C# D# E



きれいですね。



こういう風に、同じ音だけど違う名前問題が出てきたときは、


アルファベットABCDEFGが、

順番はつねにこのままで、

かつ一回ずつ出てくるように名前を考える

*順番このままでっていうのは、
キーが違えばもちろんDから始まったりFから始まったりするけど、
たとえばDFEGABCみたいにはならないよって意味です!



これがポイントになります。





たとえば、これはちょっと発展系ですが、

A#メジャーのキーを考えてみましょう。

A#=Bbですが、サークルオブフィフスではA#じゃなくてBbとして書かれてます。
これにも理由があるよって話です。


まず、Bbメジャースケールは


Bb C D Eb F G A
(サークルオブフィフスみて、あ、Bbメジャーキーはフラット2個、BとEにつくな、
そしたらBからスケールを BCDEFGAと書いて、BとEにフラットつけよう、とすれば
いっこずつ考えるより早いですよ)



ですが、



A#メジャースケールも、つかう音自体はこのBbメジャースケールと同じです。


でも、それをA#メジャーと呼ぶからには、


まず主音をA#と呼びたいわけです。


そうするとどうなるかというと、


上のBbメジャースケールの音を、うえのポイントに従って、
ABCDEFG全て一回ずつ、この順番で使えるように全部読み替えればいいわけです。



BbをAで書くとA#
CをBで書くとB#
DをCで書くとC##




みたいに。すると、


A# B# C## D# E# F## G##


となります。
全部に#がついた上にいくつかは#が二つつくことになります。


こんなに分かりにくいのにやってることはBbメジャーと同じであれば、
A#メジャーを考えることは明らかに不毛ですね。


こういう風に、使いにくいキーは普通出てきません。
理論上はこうなるねって話です。


サークルオブフィフスは、こういうふうに、通常使う方の呼び方で音を書いてあるわけです。


サークルオブフィフスを第二形態にしたとき、

3時から6時までをbから#に読み替えましたが、
これは単純に、右回りは#系だから、黒鍵の音の名前を考えるときは、bではなく#をつけますよっていうだけの話だったんです。



また、サークルオブフィフスの記事では書きませんでしたが、
6時の音(Gb)に限っていうと、これをF#と書いても、
使う調号の数は同じく6個(主音をF#と呼んで#6個つけるか、Gbと呼んでb6個つけるか)なので、これについてはGb/F#と書いたほうが親切ですね。



以上、こぼれ話でした!











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