2017年6月27日火曜日

ベース練習日記40 ナチュラルテンションとオルタードテンション


練習日記38で、スケールはコードトーン、テンションとアボイドに分けられることを確認しました。 

そして、テンションにはナチュラルテンションとオルタードテンションがありますという話が出てきたんでした。今回はその二つの違いについてみていきたいとおもいます。


なんですが、

とりいそぎ、


各スケールのアボイドと、使えるテンションについて、
最初に全部まとめちゃったほうが分かりやすい気がするので、

まずこれをご覧ください。










これからそれぞれのスケールについてみていくとき、
また詳しく見ていこうと思いますが、

実際あるスケールを想定して弾いてるときに、いちいちどれがアボイドか考えてたら間に合わないので、


まあ、あの、簡単に言うと、もう覚えるしかありません。
が、それはおいおいやるとして


まずこの表の見方ですね。


各スケールにおいて、2番目、4番目、6番目の音が、
どう扱われるかをまとめたものです。


前回やったイオニアンだったら、4番め(11th)がアボイドでした。
で、2番目が9th、6番目が13thと呼ばれますよーとやりました。

リディアンはアボイドないけど、4番目は#11thになるよーって話もしました。



で、ここからが今日の話題。


この表に出てるテンションは、
リディアンのように#がついてようが、
ロクリアンのようにbがついてようが、

ぜんぶナチュラルテンションです。


なぜナチュラルかと言ったら実は簡単で、
その調の音だからです。

でも、わかりくいのは、
じゃあなんで#とかbがつくんだ、ってところです。

たとえば、リディアンでの#4の音。

Cメジャーでいったら、リディアンは4番目だからルートはF。
F△7のコード、Fリディアンでしたね。

Fリディアンは、 F G A B C D E で出来てます。


で、4番目の音、Bの音は、確かにFから見て#4度の音程です。
でも、Bの音はCメジャースケールの中の音です。
もともとの調の中に入ってる音です。


前回もやったとおり、テンションの音を呼ぶときは、


そのときのルートからのメジャースケールを考えて、
そこからずれてる音については、そのずれを#とかbをつけて表しますって話でしたよね。

だからFリディアンにおける4番目の音Bは、
Fから見たら#4度なので、シャープイレブンス、と呼びます。

でも、これFから見てるから#ついてるんであって、
もともとのキー、Cメジャーから見たら、Bは立派な構成音ですよね。

だから、キーCメジャーでFリディアン#4thの音は、ナチュラルテンションなんです。




じゃあ、オルタードテンションとは何か



これはもう簡単で、


上に出てきたナチュラルテンションでも、アボイドでも(もちろんコードトーンでも)無い音


これがオルタードテンションです。




と、言っていいと思うんですが、でも、



オルタードテンションを使うのは、ふつう、

(ドミナント)セブンスのコードだけです。



ドミナントセブンスのコードは、むかーし考えたとおり、
すごく不安定な響きでした。


もともと不安定だから、
そこにテンションをくっつけるとき、


もともとのキーに入ってない音入れちゃっても、割と平気


ということのようです。



で、これはまたミクソリディアンスケールについてやるとき(か、もしくは稿をあらためて)やりたいと思いますが、


ドミナント7のときには、

9thが b9th、#9th
もともとアボイドの11thが #11th
13thが b13th

に、変化して(alterされて!)使われることがあります。


かの有名な


オルタードスケール とか

はーもにっくまいなーぱーふぇくとふぃふすびろうスケール


とか、


こういうのは、ドミナント7のときにどのテンションを使うかによって、
できてくるスケールでございます。



それはおいおいやることになるとおもいますので、
とりあえず今日のところのポイントとしては、


1.どれがアボイドか血と汗と涙と友情と失恋と利根川の土手から見える夕日の根性で覚える

2.#とかbついてても、もともとの調にある音ならナチュラルテンションと覚える

3.ドミナントセブンスは変身しがちとだけ覚える


くらいですかね!


ということで、次回記事ではドリアンスケールの音程と指板の形をみていきたいと思います!




*ほそく

まとめ2番で、もともとの調にあったらナチュラルテンションと書きましたが、

そうじゃない場合なのにナチュラルテンションと呼ばれる音もあります。


それは、アボイドの音を使えるように半音ずらした音です。


たとえばイオニアンで、アボイドは4thの音でした。
でも4thの音を抜くとなると、スケールに穴があいちゃう(3番と5番の音程が飛ぶ)ので、

まあふつうに4thの音を短く使うこともあれば、

シャープをつけて、#4thの音(キーCでC△7のときだったら、アボイドFをF#にする)を使うことがあるみたいです。

で、この#4thの音は、響きも実は自然なので、
ナチュラルテンションと呼ばれることが多いようです。

まーこの辺の呼び方の違いはあんまり実際、だからなんだって話ではあると思います。

ナチュラルテンションとオルタードテンションについてはネットを見てる限りいろんな使い方をしてる人がいますし、別にそれはその人の中で上手く行ってるのなら問題なく。。(しかしそれを読んでる身としては実にわかりにくい)

とりあえず自分の中でどういうふうに整理するかだとおもいますので、
まあご参考まで。







0 件のコメント:

コード進行in C 日記11 First Love  宇多田ヒカル

今日は宇多田ヒカルのFirst Loveのコード進行を、 Cメジャーキーに直して考えてみます。元々のキーはGメジャーです。 <イントロ> C       | G/B     |  Am    |  C/G    |  FM7   | Dm7/G  | C  F/C  ...