2017年6月6日火曜日

ベース練習日記27 マイナースケール3 マイナーキーのダイアトニックコード その2

ナチュラルマイナースケールのダイアトニックコードと、その役割が

Im7 : トニック (埼玉のおうち)
IIm7b5 : サブドミナント代理 (新宿駅東南口)
bIII△7 : トニック代理 (ホテル)
IVm7 : サブドミナント (新宿駅東口)
Vm7 : ドミナント (歌舞伎町)
bVI△7 : トニック代理 (ホテル)
bVII7 : ドミナント代理 (東口から歌舞伎町行く前の大きい道渡る前のとこ)

だというところまで分かりました。



で、マイナースケール神はキャラ固まってないよって話も出ました。
今日はその話です。



さて、

マイナースケール神は姿を変えるってことでしたが、

結論から言うとその姿は三つあります。

ナチュラル
ハーモニック
メロディック

の3つです。


めんどくせ


なぜか。




ここで大事になるのは、

トニックへの解決

です。



トニックへの解決といえば

ドミナントモーション

でしたね。
メジャーキーにおいて、V7 から I△7への移動は超気持ち良いよっていう。その理由について詳しくはこの記事を見ていただくとして、


今回特に関係あるのは、この記事の中の、


V7にはトライトーン(超不安)が入っていて、お家帰りたくなる


これです。



ナチュラルマイナーの5番はVm7で、V7と違い、トライトーンがありません。



だから、Vm7弾いても、別に不安じゃないし、



別に家かえりたくならないんです



これでは困るわけです。

超不安からすげー気持ちよくお家帰る

この最高の進行が、ナチュラルマイナーでは得られません。




じゃあどうするか。



Vm7じゃなくて、V7 を弾いちゃえばいいじゃん。とらいとーんでしょ。



単純ですねぇ。



AナチュラルマイナーのVm7は

E G B D でした。


マイナーセブンをドミナント7にするってことは、
違いは3rdの音でしたから、マイナーセブンの3rdの音Gを半音あげて、


E G# B D



にするってことです。Gを半音あげるってことです。



AナチュラルマイナースケールにおいてGの音は7番目でした。

ナチュラルマイナーは、メジャースケールの3,6,7番目をフラットさせたスケールでしたが、7番目だけメジャーと同じにもどすってことです。

こうして、メジャースケールのうち3,6番目だけフラットさせたあたらしい
マイナースケール神の一面が誕生しました。


Aでいうと、 A B C D E F G#


*補足、調号が出てきてやる気が無くなった人へ
Aナチュラルマイナーは調号がつかない(ABCDEFG)状態ですでにナチュラルマイナーです。でもこれは、Aメジャースケールの3,6,7度を下げたものと考えられますね。
だから、Aメジャーには調号がついて、 A B C# D E F# G# になります。
もともとA B C# D E F# G#であるAメジャーの3,6,7を下げたらABCDEFGのAナチュラルマイナーになります。だから、Aナチュラルマイナーの7番目だけメジャーに戻す、という風に考えると、ABCDEFG#と出てくるわけです。



こいつが、ハーモニックマイナースケールです。
(コードVm7をドミナント7にしたかったんだったな、コードの話だな、ハーモニックだな、と覚えていただければ。。)


**追記
3つのマイナースケールの音程を表にまとめた記事を書きましたので、
練習日記27を読みつつ、この表を見ていただくとわかりやすいかもしれません!





さて。

ハーモニックマイナースケールでは、
メジャースケールと同様、
そしてナチュラルマイナースケールと異なり、

7番目の音があと半音上がれば主音になります。

AナチュラルマイナーはABCDEFGだから、GからつぎのA行くとき1音あがってます。
Cメジャーをみると、BからCには半音ですね。
AハーモニックマイナーはABCDEFG#なので、G#からAでやはり半音です。

この、7番目の音から主音に半音で帰るのもやはり気持ちよいのです(これもドミナントの記事でちょっと出てきましたね)。こういうのを導音といいます。そういう意味でもハーモニックマイナースケールは気持ちいいわけです。

















実際に ABCDEFG#A と弾くと、


なんかアラビアっぽい




これはこれで、それでいいなら別にいいんですよ、べつに文句言ってるわけじゃないんです、ただあの、個人的なというか、建設的な意見の一つとして聞いていただければもにゃもにゃ


まあ、
正直このままだとアラビア的音楽以外を弾くときメロディーに困るんす。



この理由はもちろんGを半音あげたことにあって、

アラビアに似てることは抜きにしても、メロディー作るときに困るのは、
FからG#まで、1音半ジャンプしてる(飛びすぎ)のが原因だそうです。

ということで、

Fはスケールの6番目の音。
これもメジャースケールを半音下げた3,6,7度のうちの一つですね。





じゃあもう、6番目ももどしちゃおうよ





はい、もどしましょう



Aで考えると、

A B C D E F# G#



これが、
もう一つの顔、 


メロディックマイナースケールです。
(V7にするとアラビアっぽいメロディーになっちゃうんだな、それを直したスケールだからメロディックだな、と覚えて頂ければ。。)


*とくにジャズにおいて、メロディックマイナーはとっても優秀だそうです。
いろんなほかのスケールに化けるからなんですが、それはまた別のお話。
でも、メロディックマイナースケールを毎日の練習に取り入れて、いまのうちから慣れておくのは大事かも!


**クラシックにおいて、メロディックマイナーは上昇するときのみ使われて、
下降するときはナチュラルマイナーを使うと習います。習いますが、まあこれは
ふーんって思っとけばいいと思います。


長くなりました。。



さて、


このようにマイナースケールには3つあるわけですが、取り急ぎ覚えておくことは、


1、とりあえずナチュラルマイナーが主人格
2、V7はぜひ欲しいので、ナチュラルマイナーのスケール7番目の音は半音上がりがちだし、マイナーキーの曲にもVm7のかわりにV7が良く出てくる
3、メロディックマイナースケールは便利君なので弾けるようになろう


くらいですかね!


本当はもちろん、ハーモニックマイナーからもメロディックマイナーからも
ダイアトニックが作れて、それも考えたほうがいいんでしょうけど、
ちょっと疲れたのでそれはまた今度もし必要になったら!!!





++++++++++++





上の説明が分かりづらかった方のために、Cで説明してみます。



Cメジャー CDEFGAB



じゃあ Cナチュラルマイナーは?


3.6.7度を下げるので、


C D Eb F G Ab Bb


ですよね。



まず、最後の音Bbと次のCを半音の差にしたいので、
もしくはVm7(Gm7つまり G Bb D F)をV7(G7つまりG B D F)にしたいので、
Bbを半音あげて、3番と6番だけフラットさせることにします。


C D Eb F G Ab B

になります。 これがハーモニックマイナーです。



で、上で書いたとおりメロディー的によりイイ感じにしたいので、
6番の音をフラットするのもやめちゃいます。


C D Eb F G A B


になります。これがメロディックマイナーです。




まとめると、


Cメジャー                      C D E F G A B
Cナチュラルマイナー    C D Eb F G Ab Bb  (3、6、7がフラット)
Cハーモニックマイナー    C D Eb F G Ab B (3,6がフラット)
Cメロディックマイナー C D Eb F G A B  (3がフラット)


これでどうだ!?




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