2017年6月9日金曜日

ベース練習日記31 モードとダイアトニックコード 1 G7のとき考えるスケール??


Cメジャーのキーの曲がダイアトニックコードだけで出来てたらとりあえずCメジャースケールでいいよね、

という話をしました。

でも、コード変わったらルート変わるし、
コードの形を指盤で覚えた身としては、

そのコードのルートから何度、って考えたほうがわかりやすいのよねぇ、

と、ワタクシ考えました。



そのためには、モードという考え方を使います。
具体的には、Cメジャースケールの各音から始めたスケールを考えます。
Dから DEFGABC
Eから EFGABCD



Dから始めたこのスケールをDドリアンスケールと。。


。。。

。。。

。。。



なんてやりませんよ!





コードを見てぱっと弾けるようになりたいんですから、



コードを見てなにが出来るかから考えようじゃありませんか!!




ここで、



C△7 G7




という、とってもシンプルなコード進行を考えてみます。
キーはCメジャーです。


キーはCメジャー、
そしてC△7とG7は両方ともCメジャーのダイアトニックコードなので、


この進行を通して、ずっとCメジャースケールの音が使われてることが分かりますね。



これを図にするとこんな感じでしょうか。













これに、適当にベースつけて弾いてよ、と言われたとしましょう。


一応べーシスト気取りなので、C△7を見たら手がCの音に行きますよね。


このC△7は簡単で、CメジャーキーのI番目ですから、
どれみふぁそらしどー、 と、Cメジャースケールを考えれば、
ばっちりかみ合います。スケール最初の音がコードのルートですしね。

なにより、さすがにCメジャースケールをCから始めるんだったら指盤でも
形を覚えてます。
(これからたくさんスケールが出てきます。それぞれ指盤の形を覚える必要があるのですが、一緒にやっちゃうと大変なので、今回は考え方だけ書いてます)。

ですから、C△7の時は、↓こんな感じで、Cメジャースケールをイメージします。


















問題はG7のときで、とりあえずGを弾いてみますよね。

コードの形は覚えてるから、長3度とかP5度とか、短7度とかは、
音の名前はわかんなくても、弾ける。


けど、いざ他の音を弾こうとすると、僕の場合、
こんがらがっちゃいました。

こんなふうに↓

あれ?2度は長二度でいいんだっけ?あ、Gから長2度はAだから、
#もbも付いてないから、Cメジャースケールの音だからいいのか。


とか、


4度の音入れたいけど、
C→Fみたいに、隣の弦にGから移っちゃっていいのかな??
あ、いまE弦3フレGだけど、隣のA弦3フレはCだから大丈夫だ、

とか、

いちいちCメジャースケールと照らし合わせるのが、

難易度高かったのです。

で、考えてる内に次のコード行っちゃったりして、
結局Gと5度くらいしか弾けないっていう笑



どうするか。
ここで、考え方を変えます。



結論からいうと、


Gから始まるスケール、

G A B C D E F

の形を指盤で覚えちゃえば




今自分が出してる音の名前がわかんなくても(*)

コードのルート、Gから各音の音程は把握した状態で、


弾けるようになるんです。


*これは、ちょっとズルしてるというか、
本当は、自分が弾いてる音が何の音なのかはどのスケールを意識してるにしろ分かるべきだし、
G7のときにCメジャースケールを考えてるのがダメだって言ってるわけではありません。
ただ、このズルはどの楽器でもできるわけではなく、ベースとかギターの特権ですので、
使わない手は無いと思います。


つまり、こうなります。


















さて。このGABCDEFというスケール。
(ピアノの鍵盤とあわせて考えてもらいたいのですが)、

ルートからの音程をみてみると、

ルート、長2、長3、完全4、完全5、長6、短7 

となってます。

七度だけ短音程ですが、
あとの組み合わせの音程は、メジャースケールとおんなじです。


こういう風に音が並んでいるスケールを、


ミクソリディアンスケール


といいます。
(名前は後でまとめて覚えるので、とりあえず覚えなくてもいいです)。


GABCDEFは、Gから始まってるので、


Gミクソリディアンスケールです。


また、


こういう風に、元となってるメジャースケールを、弾き始めの音を変えて弾いたスケール

これを、モードと呼びます。


今回みたいにGからの場合、Cメジャースケールの5番目の音から始めてますよね。

なので、GABCDEFというスケールは、

Cメジャースケールの 第5モード です。


Cメジャースケールの第5モードはGミクソリディアンスケール、みたいに言います。




ちなみに、Cメジャースケールの第1モードというものもあります。

CメジャースケールをCから始めるので、要するにCメジャースケールと同じなんですが、

モードという考え方から行くと、



Cメジャースケールの第1モードは、

Cイオニアンスケール

です。


つまり、メジャースケール=イオニアンスケールです。


なんですが、メジャースケールは何しろ神ですので、
あくまでもメジャースケールがそのキーの土台にあります。
それの第一モードを考えたとき、イオニアンスケールって呼ばれるって思っといてください。




ながーくなりましたが、


ご想像の通り、メジャースケールの1番から7番まで、
それぞれにモードがあります。

でも、モードの考え方は分かったので、
次はまとめて紹介します!




+++++


補足


G7のときGミクソリディアンを考えて弾いたとき、

使ってる音は全部Cメジャースケールの音だ

ってことに注意してください。




他の人から見たら、

Cメジャースケールだけを使って弾いてるようにも見えます。

使ってる音自体はCメジャースケールと変わらないからです。



けど、弾いてる自分は、CメジャースケールとGミクソリディアンスケールを
スイッチしてるわけです。

G7のとき、Gミクソリディアンの形を頭に描いて、
そのなかでルートGからの音程をイメージして弾いてるわけです。

ベースだと、この考え方をすることによってかなり簡単に演奏できるようになるんじゃないかとおもうのですが、

これ、ギターだったら同じですが、
たとえばトランペットは違うかもしれません。

というのも、

ベースとかギターでは、指盤の形さえ覚えてしまえば、
あとはルートとの位置関係で音程がわかります。
スケールの形を覚えてしまえば、あとはそこからどれを選ぶかです。

とくにベースはルートを意識したいので、使ってる音はCメジャーと同じでも、
G7のときGミクソリディアンを意識するのは効果的と個人的には思います。

一方それ以外の楽器は、どのスケールを使うにしろ、そのスケールに入ってる音の
名前と、それぞれの音程関係を頭に入れなきゃいけないはずです。
F#ならF#の指使いとか息使いとかがあり、ルートこれだからこのフレットだ、じゃなくて、ちゃんとF#を出そうと考えて出してるってことですね。しかも、そのときの
ルートとかコードとかとの関係も考えてるんだとしたら、正直やっぱりこの点では
ベースとかギターは圧倒的に簡単です。

逆に言うと、そういう楽器の場合で今回やったコード進行が出てきたとき、
上みたいに、わざわざCメジャースケール、
Gミクソリディアンスケール、って分けるより、ずっとCメジャースケール、
って考えるほうが便利なのかも知れません。




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