2017年6月29日木曜日

ベース練習日記42 モードの形 エオリアンスケール


メジャースケールのモードの形シリーズ、
第二弾の今回は、ドリアンじゃなくてエオリアンについて見ていきたいとおもいます。

モードの名前一覧の記事でも見たとおり、エオリアンは、

メジャースケールの第6モード。
つまりメジャースケールを6番目の音から始めたスケールです。

Cメジャースケールで考えたら、6番目の音、A=ラの音から始めるので、
要するに

ラ シ ド レ ミ ファ ソ

です。



あれ



あれあれ




この流れ、どっかで読んだと思いませんか




そう


そうなんです




つまり エオリアンスケールは



要するに



ナチュラルマイナースケールと同じなんです




ナチュラルマイナースケールについて読んだ記憶がない、
秘書が勝手にやったことで私は関知していない、

という方は、今からでも遅くないのでこの過去記事をどうぞ。



*なんで第1モードやったあと、
今回第2モードやらないかといいますと、


メジャースケール(=イオニアンスケール) と、
ナチュラルマイナースケール (=エオリアンスケール)


まず両方、音程と指板の形を覚えちゃえば、

メジャースケールの他のモードを覚えるのが楽になるんです。

あ、これはメジャースケールの4度だけ半音上げ(リディアン)だな。。とか
あ、これはナチュラルマイナーの6度だけ半音下げないやつ(ドリアン)だな。。とか。

それぞれ、似てるほうと比べられるので、便利なのです。




ということで、

ナチュラルマイナースケールの音程 が すなわち エオリアンスケールの音程

ですから、

音程は、


ルートから3,6,7が短音程でしたね。





イオニアンとの音程の違いを表にするとこうなります。







Aエオリアンだったら A B C  D E F  G  ですが、
Cエオリアンだったら、C D Eb F G Ab Bb

になりますね。



さて。




スケールの中にはコードトーンとテンションとアボイドがあるよ
って話でしたが、

エオリアンでは、6度(b6thの音)がアボイドです。


何でかって言うとですね

たとえばcメジャーのキーで考えると、

第6モードはAエオリアン、
ダイアトニッVI番はAm7ですが、


Am7 の 構成音をみてみると、


A C E G



ここにアボイドであるAエオリアンの6番目、Fの音を入れると



F A C E G



これ、

よくみたら、色つけたところがF△7とおんなじです。
そこに Gの音 (Fから見た長2度)がプラスされてるんで、
F△9 に 聴こえちゃうわけです。

Am7のときたまたま誰もG弾いてなかったしして、
しかもそのときベースがFなんか弾いた日には、FACEだけなのでまんまF△7です。

ですんで、特に低い音が、エオリアンの時にb6度の音を強調して弾くのは、
ちょっと止めといたほうがいいかもって感じですね。

いや、あえてそうするってんなら全然それでいいんですよ。Am7って楽譜には書いてあるけど俺たちはF△9で弾くんだって言うなら、それがカッコいいならいいんですよ。

意図しないでやると、意図しない結果になっちゃいますからねってだけの話です。





っつーわけで、




音程と、アボイドは頑張って覚えつつ(エオリアンは367が短。。6は使えない子。。と唱えてください。)

指板の形を見て行きましょう。




イオニアンのときにもやりましたが、

まずはエオリアンに対応するコードの形が分かっちゃえば、

そこにテンション若しくはアボイドである、

M2,P4,m6度を入れればスケールになるわけです。



エオリアンは第6モードですから、
6番目のダイアトニックコードの種類を考えればいいってことになりますね。
(この記事も参考にしてみてください)



m7のコードの形はこんな感じでした。




なので、


ここに、エオリアンスケールの音程どおり、

長2度
長4度
短6度

を入れれば、エオリアンスケールの指板の形が完成するわけです。
らくちんぽんです。



さっそく行っちゃいましょう。

まずは人差し指ルート型から。
例によってルートをCにして、Cm7を例にしてます。

ルートが赤、
コードトーンがオレンジ、
テンション、アボイドが緑です。










なんという弾きやすい形でしょう。。


んで、お気づきかもしれませんが、

この図には、分かりやすくルートからルートまでしか書いてませんが、


実はこのほかにも、このポジションの中では、

E弦3フレ(下のルートの隣の弦)がP5,
4フレがm6、
6フレがm7

になってるので、ここに見えているよりさらに便利なんです。
(指板と、スケールの音程をにらみながらご自分でも音を探してみてくださいね)


4フレットの間にこんなにスケールノートがまとまってるなんて。。
なんてイイ奴なんだ、エオリアン


と、感動したところで、
つぎ、小指ルート型。









これまた圧倒的なまとまり感。。


しかも、またまたここには書いてませんが、


E弦  6フレがm7
かつ
G弦 7フレがM2 8フレがm3

と、

上下のルートのさらに上下に、スケールノートがこれでもかと並んでるわけです。



エオリアンスケールの指板上でのまとまりの良さが異常、
って話でベース弾きの人と居酒屋で盛り上がりたいですね。


  


さいご、練習方法を考えましょう。

せっかくこんなにまとまりのいいスケールなので、
1オクターブと言わず、

ポジションを移動しないで弾ける音を、
一つとか二つ飛ばしに弾いてみる、


ってのはどうでしょう。


人差し指型で一つ飛ばしなら、


E弦の P5 から始まって、

P5 m7 
m6 R
m7 M2
R  m3




みたいに。

小指型なら、
E弦の m6 から始まって、
同じことをします。


最初は混乱すると思いますが、
この練習、効きそうな上に楽しい上になんか上手そうに見えますので、

ぜひやってみてください。
で、いつも同じことを言いますが、

弾いてる音の度数をあたまで認識すること
同じ音を歌うこと
次に出す音を、楽器より先に歌うこと

は、つねに意識しましょう!




ということで、
次回のモードの形シリーズは、かの有名なドリアンスケールに行きます!

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