2017年6月30日金曜日

ベース練習日記44 モードの形 ドリアンスケール


今回は、メジャースケールの第二モード、
ドリアンスケールの音程と、指板の形をみていきます!















この図のように↑Cメジャーのキーであれば、ダイアトニックのII番、Dm7が鳴っているときにDドリアンを使いましょう、

ってことでしたが、

が、


DドリアンはDからCメジャースケールを弾けばいいから、レミファソラシドレだ、

っていう覚え方だと、いや、ね、合ってるよ、合ってるけど、応用が利かないので、

まず、ドリアンスケールの、ルートから各音への音程を考えます。




で、ですね



これはこれからやるほかのスケールについてもいえるんですが、
もう、ルートから各音の音程はそれぞれ覚えるしかないです。

覚え方は色々あると思うんですが、僕はもう、どう覚えるか考えるのが逆に面倒だったので、全部イオニアン(メジャースケール)と比べて、どこが違う、っていう風に覚えました。


でも、すこしずつ覚えてるスケールが増えてくると、


新しいのをみたときに、あ、これはあのスケールのここ変えただけだ、みたいに、
どんどん覚えやすくなってきます。

なので、まずはほんと、頑張って覚えていきましょう。


ドリアンスケールの、ルートから各音までの音程はこれです↓
イオニアンと違うところだけ色を変えてみました。







3度と7度が短音程、あとはイオニアンと一緒です。
エオリアンの短6度を長6度にしたもの、と覚えてもいいです。


で、テンションについて考えたときにちらっと出てきましたが、
ドリアンでは6番目、つまり13thの音が一応アボイドです。

一応と書いたのは、なんだかんだ結構使うからです。

なんでまあ、ほんとは13thアボイドだからね、
くらいの感じで覚えておくといいかもしれません。



さて、じゃあ指板の形をみていきます。

これは、イオニアンでやったのと同じく、ドリアンに対応するコードの形を考えて、
そこに足りない音を入れてスケールの形をみつけていきましょう。



ドリアンはメジャースケールの第2モードですから、

当然、






ダイアトニックコードII番の種類はm7でしたね。



コードの形はCm7でみたので、
今回も同じく、ルートCにしてCドリアンを考えます。


*それぞれのスケールを弾いたときの雰囲気の違いを知るためにも、
これから先も新しいスケールを見ていくときはルートをCに揃えようと思います。



ルートは赤、コードトーンはオレンジです。
これだけ見ればコードの形ですね。

そこに、ドリアンですので、
長二度、短3度、長6度を緑でいれていきます。









コードトーンだけだったら人差し指ルート型はすごく便利だったんですが、
M6の音がどうにも収まりが悪いんですよね。。


ということで、小指ルート型もみてみましょう。







このおさまりの良さはすごいです。

ここには書いてませんが、
E弦のRのさらに下に、M6とm7
G弦のRのさらに上に、M2とm3

が、隠れてますので、
音の並びを考えて、探してみてください!



ということで、どんな練習をしましょうか。。


このスケールは人差し指ルート型と小指ルート型を組み合わせやすいので、
ポジション移動の練習も兼ねて、

まず人差し指ルート型で 下のルートから上のルートまで弾いて、

そしたら、たどり着いた上のルートを人差し指で押さえて、小指ルート型で
下のルートまで降りるってのはどうですかね?


図で表すとこんな感じ:








ポジションを移動したら、その瞬間にそのときのポジション内にある
スケールの音の位置が指板に浮かんで見えるようになるといいですね!

慣れてきたら、このポジション移動するやりかたで、
スケールの音を一音飛ばしに弾いたりすると、
フレーズっぽくなって楽しいですよ。

R 3 
2 4 
3 5 
4 6 
5 7 
6 R 
7  

みたいな。
太字の2は上のポジションには乗せてないですけど、

上のRの2フレ先(G弦7フレ)なので、

これを弾くときに青いポジションに移っちゃえばいいですね。


今回はここまで!
つぎはフリジアンだー!

2017年6月29日木曜日

ベース練習日記43 練習めんどくさい症候群の発症を抑えるために 


練習めんどくさい症候群
RMS: Renxu Mendoquepsy Syndrome


が発症すると、
もう大変です。


お医者さんにいって、


あのー、楽器の練習がめんどくさいんです。RMSだと思うんです。


って言ってみても、
まああの、お医者さんも人間ですから、




















へんな奴きた



って思われてしまいますし、
多分薬もくれません。くれたとしたらおそらく別の病気の薬です。


しかも、
この症候群は、あの有名な無限ループの入り口なんです。


あの無限ループに落ちて1年抜けられなかった人は、
約79.2パーセントの割合で、その後5年間楽器に触らないという統計結果が出ています
*嘘です




その無限ループとはこれです。

なかなかショッキングですので、
心臓の弱い方は閲覧注意です。

















ざんねんだ。。。



これは実際に過去このループに嵌まってしまった経験のあるアマチュアドラマーが、
当時の状況を思い出して書いた図です。

いかにやる気なかったが伝わるような、恐ろしい字ですよね。
マウスで書いたからしょうがないんです。



なんと恐ろしい画像をお見せしてしまったのか



わたくし反省の虫です。



しかしやはり、


現実に目を背けたままではRMSには勝てません。






このループに嵌まらないための原則は、超かんたんです。
そしてそれができれば、逆にポジティブなループに乗る事だって可能なんです。


ポジティブなループとはこのようなものです。





















なんという、やる気にみちたサイクルでしょう!

どっかの雑誌の最後のページに載ってる、
よくわかんないお守りの効果の説明みたいな力強さではありませんか。




このサイクルにのるにはどうしたらいいか。


この方法をまとめたPDFを、いまなら特別に10000円で


本当に簡単なことです。

次の二つです。


1 練習からめんどくささを出来るだけとりのぞく
2 上手くなる


これだけです。


あったりまえだのクラッカーです。


なんですが、

あとでちょっと、もしかしたら当たり前じゃないかもしれないポイントも出てくるので、
もうちょっとお付き合いくださいまし。


まず1番については、

日々の練習をするに当たってちょっとの心がけで大分変わってくるので、

どうしたらいいか少しずつ工夫して、

自分なりのスタイルを作ったら良いんだと思います。



ご参考まで、僕が心がけてるのは、


1 楽器をケースにいれない。シールド、メトロノーム、チューナー、メモ帳とえんぴつなど練習に必要なモノは練習するところにそのまま置いておく

2 楽器を準備したら(する前でもいい)とにかくまずメトロノームを動かす。メトロノームが鳴る前に楽器を弾かない心がけをもつ。あえてメトロノームを使わない練習をするときは、そのときだけメトロノームを止める。

3 楽器を持ったらまず最初にする練習を決めておく。そして毎回練習終わりに、最初の練習のテンポにメトロノームをセットしておく。

4 まず最初にする練習をしている間に、その日他になんの練習をするか考える。


とかですかね。
僕はほんとうに面倒くさがりなので、
とにかく考える前にはじめられる環境をつくっておくってことが何より大事です。

そしてメトロノームをスタートするのさえ面倒(しゃらくせえ、といつも思う)なので、
有無を言わさずまずスタートさせてしまうわけです。



そして2番めのポイント


いや、上手くなるって言われたって、
上手くなれるかどうかなんてわかんないじゃん
てか、そんな急に上手くなんないよ


って思いますよね


それはそうなんです。


でもですね、



実は、べつに実際その日上手くなってなくてもいいんです。


極端な話、実際に上手くなったかどうかは、あんまり大事じゃないんです




そうじゃなくて、

今日はここをやってみたけど、
その中でこの部分はちょっと上手くなった、とか、
分かった気がする


と、


どんなにちいさなことでもいいから、
自分でそれを認識することが大事なんです。



それもみつからなかったら、

今日はすげー疲れてるし同僚はつかえねーしビールはたけーし散々だが、
しかしそんな中でも寝る前の5分俺は楽器を触った。すごい

とか、とにかくなんでもいいから今日の練習に対するポジティブなフィードバックをします。

そして、どこが上手くなったかな?と考えるとき、
それは、別に指が早く動いたとか、そういうフィジカルなところじゃなくてもいいんです。

まえ、練習を5種類に分けてみましたが、このうちのどれでもいいから、
どっかで前進したところを見つければいいわけです。

*こう考えると、理論っぽいことを勉強するのはそういう意味でも役にたちますね。
指は急に早く動くようにならないし、あのテンポに挑戦したけど今日もまた無理だった、
てほとんど毎回思うわけですが、理論だったら、今日はアレがちょっと分かった、みたいに、
前進が分かりやすいです。


この認識作業は、練習直後でも、寝る前ベットに入ってからでもいつでもいいです。




実はこの二番のポイントは、敬愛するScott Devine大先生が、
The most important bass lesson I ever teachという動画の中で勧めてる方法です。






これをやらないと、
ポジティブなサイクルが回んないんですね。
歯車が一個落ちちゃうというか。


最近練習始めるのはめんどくさくないけどなー

って思えている時でも、

上手くなったなー、って認識が途切れると、

そこからネガティブなサイクルにいつのまにか切り替わっちゃったりとか。


また、

俺はだめだー
ぜんぜんうまくなんない
もっと練習しよう。。


というふうに、負の感情を練習のきっかけに出来る人はそれでいいかもですけど、
それやってると、



いつのまにか、



めんどくさい



って思い始めて、
気づいたときには手遅れ、ネガティブなサークルにいることに気づく


みたいになることがホント多いです(ぼくはね)。
ネガティブな気持ちがネガティブな気持ちを呼ぶというか。

楽器弾くのは好きなはずなのに、不思議な話ですよね。





これ、書いてて思いましたけど、
別に楽器の練習に限らず、なんについてでも同じことが言えそうですね。

(じつはこのブログを書いてるのも、自分がここまでやった、というのを形にすることで、いいサイクルを回すためだったりします)

仕事にもこの情熱を



みなさんがRMSに侵されないことを切に願いつつ、
今回はこのへんで!

ベース練習日記42 モードの形 エオリアンスケール


メジャースケールのモードの形シリーズ、
第二弾の今回は、ドリアンじゃなくてエオリアンについて見ていきたいとおもいます。

モードの名前一覧の記事でも見たとおり、エオリアンは、

メジャースケールの第6モード。
つまりメジャースケールを6番目の音から始めたスケールです。

Cメジャースケールで考えたら、6番目の音、A=ラの音から始めるので、
要するに

ラ シ ド レ ミ ファ ソ

です。



あれ



あれあれ




この流れ、どっかで読んだと思いませんか




そう


そうなんです




つまり エオリアンスケールは



要するに



ナチュラルマイナースケールと同じなんです




ナチュラルマイナースケールについて読んだ記憶がない、
秘書が勝手にやったことで私は関知していない、

という方は、今からでも遅くないのでこの過去記事をどうぞ。



*なんで第1モードやったあと、
今回第2モードやらないかといいますと、


メジャースケール(=イオニアンスケール) と、
ナチュラルマイナースケール (=エオリアンスケール)


まず両方、音程と指板の形を覚えちゃえば、

メジャースケールの他のモードを覚えるのが楽になるんです。

あ、これはメジャースケールの4度だけ半音上げ(リディアン)だな。。とか
あ、これはナチュラルマイナーの6度だけ半音下げないやつ(ドリアン)だな。。とか。

それぞれ、似てるほうと比べられるので、便利なのです。




ということで、

ナチュラルマイナースケールの音程 が すなわち エオリアンスケールの音程

ですから、

音程は、


ルートから3,6,7が短音程でしたね。





イオニアンとの音程の違いを表にするとこうなります。







Aエオリアンだったら A B C  D E F  G  ですが、
Cエオリアンだったら、C D Eb F G Ab Bb

になりますね。



さて。




スケールの中にはコードトーンとテンションとアボイドがあるよ
って話でしたが、

エオリアンでは、6度(b6thの音)がアボイドです。


何でかって言うとですね

たとえばcメジャーのキーで考えると、

第6モードはAエオリアン、
ダイアトニッVI番はAm7ですが、


Am7 の 構成音をみてみると、


A C E G



ここにアボイドであるAエオリアンの6番目、Fの音を入れると



F A C E G



これ、

よくみたら、色つけたところがF△7とおんなじです。
そこに Gの音 (Fから見た長2度)がプラスされてるんで、
F△9 に 聴こえちゃうわけです。

Am7のときたまたま誰もG弾いてなかったしして、
しかもそのときベースがFなんか弾いた日には、FACEだけなのでまんまF△7です。

ですんで、特に低い音が、エオリアンの時にb6度の音を強調して弾くのは、
ちょっと止めといたほうがいいかもって感じですね。

いや、あえてそうするってんなら全然それでいいんですよ。Am7って楽譜には書いてあるけど俺たちはF△9で弾くんだって言うなら、それがカッコいいならいいんですよ。

意図しないでやると、意図しない結果になっちゃいますからねってだけの話です。





っつーわけで、




音程と、アボイドは頑張って覚えつつ(エオリアンは367が短。。6は使えない子。。と唱えてください。)

指板の形を見て行きましょう。




イオニアンのときにもやりましたが、

まずはエオリアンに対応するコードの形が分かっちゃえば、

そこにテンション若しくはアボイドである、

M2,P4,m6度を入れればスケールになるわけです。



エオリアンは第6モードですから、
6番目のダイアトニックコードの種類を考えればいいってことになりますね。
(この記事も参考にしてみてください)



m7のコードの形はこんな感じでした。




なので、


ここに、エオリアンスケールの音程どおり、

長2度
長4度
短6度

を入れれば、エオリアンスケールの指板の形が完成するわけです。
らくちんぽんです。



さっそく行っちゃいましょう。

まずは人差し指ルート型から。
例によってルートをCにして、Cm7を例にしてます。

ルートが赤、
コードトーンがオレンジ、
テンション、アボイドが緑です。










なんという弾きやすい形でしょう。。


んで、お気づきかもしれませんが、

この図には、分かりやすくルートからルートまでしか書いてませんが、


実はこのほかにも、このポジションの中では、

E弦3フレ(下のルートの隣の弦)がP5,
4フレがm6、
6フレがm7

になってるので、ここに見えているよりさらに便利なんです。
(指板と、スケールの音程をにらみながらご自分でも音を探してみてくださいね)


4フレットの間にこんなにスケールノートがまとまってるなんて。。
なんてイイ奴なんだ、エオリアン


と、感動したところで、
つぎ、小指ルート型。









これまた圧倒的なまとまり感。。


しかも、またまたここには書いてませんが、


E弦  6フレがm7
かつ
G弦 7フレがM2 8フレがm3

と、

上下のルートのさらに上下に、スケールノートがこれでもかと並んでるわけです。



エオリアンスケールの指板上でのまとまりの良さが異常、
って話でベース弾きの人と居酒屋で盛り上がりたいですね。


  


さいご、練習方法を考えましょう。

せっかくこんなにまとまりのいいスケールなので、
1オクターブと言わず、

ポジションを移動しないで弾ける音を、
一つとか二つ飛ばしに弾いてみる、


ってのはどうでしょう。


人差し指型で一つ飛ばしなら、


E弦の P5 から始まって、

P5 m7 
m6 R
m7 M2
R  m3




みたいに。

小指型なら、
E弦の m6 から始まって、
同じことをします。


最初は混乱すると思いますが、
この練習、効きそうな上に楽しい上になんか上手そうに見えますので、

ぜひやってみてください。
で、いつも同じことを言いますが、

弾いてる音の度数をあたまで認識すること
同じ音を歌うこと
次に出す音を、楽器より先に歌うこと

は、つねに意識しましょう!




ということで、
次回のモードの形シリーズは、かの有名なドリアンスケールに行きます!

2017年6月27日火曜日

ベース練習日記40 ナチュラルテンションとオルタードテンション


練習日記38で、スケールはコードトーン、テンションとアボイドに分けられることを確認しました。 

そして、テンションにはナチュラルテンションとオルタードテンションがありますという話が出てきたんでした。今回はその二つの違いについてみていきたいとおもいます。


なんですが、

とりいそぎ、


各スケールのアボイドと、使えるテンションについて、
最初に全部まとめちゃったほうが分かりやすい気がするので、

まずこれをご覧ください。










これからそれぞれのスケールについてみていくとき、
また詳しく見ていこうと思いますが、

実際あるスケールを想定して弾いてるときに、いちいちどれがアボイドか考えてたら間に合わないので、


まあ、あの、簡単に言うと、もう覚えるしかありません。
が、それはおいおいやるとして


まずこの表の見方ですね。


各スケールにおいて、2番目、4番目、6番目の音が、
どう扱われるかをまとめたものです。


前回やったイオニアンだったら、4番め(11th)がアボイドでした。
で、2番目が9th、6番目が13thと呼ばれますよーとやりました。

リディアンはアボイドないけど、4番目は#11thになるよーって話もしました。



で、ここからが今日の話題。


この表に出てるテンションは、
リディアンのように#がついてようが、
ロクリアンのようにbがついてようが、

ぜんぶナチュラルテンションです。


なぜナチュラルかと言ったら実は簡単で、
その調の音だからです。

でも、わかりくいのは、
じゃあなんで#とかbがつくんだ、ってところです。

たとえば、リディアンでの#4の音。

Cメジャーでいったら、リディアンは4番目だからルートはF。
F△7のコード、Fリディアンでしたね。

Fリディアンは、 F G A B C D E で出来てます。


で、4番目の音、Bの音は、確かにFから見て#4度の音程です。
でも、Bの音はCメジャースケールの中の音です。
もともとの調の中に入ってる音です。


前回もやったとおり、テンションの音を呼ぶときは、


そのときのルートからのメジャースケールを考えて、
そこからずれてる音については、そのずれを#とかbをつけて表しますって話でしたよね。

だからFリディアンにおける4番目の音Bは、
Fから見たら#4度なので、シャープイレブンス、と呼びます。

でも、これFから見てるから#ついてるんであって、
もともとのキー、Cメジャーから見たら、Bは立派な構成音ですよね。

だから、キーCメジャーでFリディアン#4thの音は、ナチュラルテンションなんです。




じゃあ、オルタードテンションとは何か



これはもう簡単で、


上に出てきたナチュラルテンションでも、アボイドでも(もちろんコードトーンでも)無い音


これがオルタードテンションです。




と、言っていいと思うんですが、でも、



オルタードテンションを使うのは、ふつう、

(ドミナント)セブンスのコードだけです。



ドミナントセブンスのコードは、むかーし考えたとおり、
すごく不安定な響きでした。


もともと不安定だから、
そこにテンションをくっつけるとき、


もともとのキーに入ってない音入れちゃっても、割と平気


ということのようです。



で、これはまたミクソリディアンスケールについてやるとき(か、もしくは稿をあらためて)やりたいと思いますが、


ドミナント7のときには、

9thが b9th、#9th
もともとアボイドの11thが #11th
13thが b13th

に、変化して(alterされて!)使われることがあります。


かの有名な


オルタードスケール とか

はーもにっくまいなーぱーふぇくとふぃふすびろうスケール


とか、


こういうのは、ドミナント7のときにどのテンションを使うかによって、
できてくるスケールでございます。



それはおいおいやることになるとおもいますので、
とりあえず今日のところのポイントとしては、


1.どれがアボイドか血と汗と涙と友情と失恋と利根川の土手から見える夕日の根性で覚える

2.#とかbついてても、もともとの調にある音ならナチュラルテンションと覚える

3.ドミナントセブンスは変身しがちとだけ覚える


くらいですかね!


ということで、次回記事ではドリアンスケールの音程と指板の形をみていきたいと思います!




*ほそく

まとめ2番で、もともとの調にあったらナチュラルテンションと書きましたが、

そうじゃない場合なのにナチュラルテンションと呼ばれる音もあります。


それは、アボイドの音を使えるように半音ずらした音です。


たとえばイオニアンで、アボイドは4thの音でした。
でも4thの音を抜くとなると、スケールに穴があいちゃう(3番と5番の音程が飛ぶ)ので、

まあふつうに4thの音を短く使うこともあれば、

シャープをつけて、#4thの音(キーCでC△7のときだったら、アボイドFをF#にする)を使うことがあるみたいです。

で、この#4thの音は、響きも実は自然なので、
ナチュラルテンションと呼ばれることが多いようです。

まーこの辺の呼び方の違いはあんまり実際、だからなんだって話ではあると思います。

ナチュラルテンションとオルタードテンションについてはネットを見てる限りいろんな使い方をしてる人がいますし、別にそれはその人の中で上手く行ってるのなら問題なく。。(しかしそれを読んでる身としては実にわかりにくい)

とりあえず自分の中でどういうふうに整理するかだとおもいますので、
まあご参考まで。







2017年6月24日土曜日

ベース練習日記39 モードの形 イオニアンスケール 


モードの形 第一弾は、メジャースケールの第一モード、

イオニアンスケールの、音程と指盤の形をみて行きます!!


このスケールはもう、このブログで考えてる音楽理論の全ての基本になるスケールですから、ほんと死ぬほど大事です。


モードってなに?っていうキミは、この記事からみてみてね!


さて、




これから、モードの形シリーズでは、どんどん、イドフリミエロ各スケールの、


音程と


指板での形




音程と


指板での形


そして、その練習法




を、いやになるほど見て行くことになりますが、その第一弾です。



まず、スケールの音程ですね。

ルートから各音までの音程を考えます。
*スケールにはいろんな覚え方がありますが、僕は基本、ルートから各音の音程で覚えてますので、とりあえずそれでいきます。


イオニアンスケールの音程は、
メジャースケールとおんなじですから、


ルート

長2度

長3度

完全4度

完全5度

長6度

長7度


ですね!

大体みなさんメジャースケールは頭の中に入ってるでしょうから、
今日はとりあえずここは飛ばして(入ってない人はここからやりなおし!)



早速指盤の形を見て行きます!



でも、そのまえに
トイレそのあとに




とっておきの情報があります。



それは、なにかと言えば、



コードの形シリーズで覚えた、



コードの形



これが、これから出てくるスケール達の指板の形に、ほとんどそのまま使えます!!!



これ、実は当たり前の話で、


ダイアトニックコードは、各モードの1,3,5,7番目の音を重ねたものでした。
スケールはコードトーン+テンション+アボイドだってことも前回やりました。



つまり、2,4,6番目だけ、コードの形に入れちゃえば、


それでモード完成なんです。





ということで、実際見ていきましょう。


モードの形シリーズでは、とりあえず、全てのモードを、
主音をCにしてやっていきます。

モードそれぞれの雰囲気を掴むためにも、
同じ主音から始めて、それぞれの違いを実際聴いてみるのが大事です!

CイオニアンはCメジャースケールの第一モードですので、
当然、CメジャーキーI番目のダイアトニックコード、C△7の形が元になります。


△7のコードの形はこんなかんじでしたね!



もうほんと、ここに

メジャースケールどおり、

長2、完全4、長6を入れるだけです。


便利型はこうなります。







ルートは赤、
コードトーンはオレンジ、
その他が緑です。


で、この緑の音が、どれも、そのコードに対して、

テンション

と呼ばれるのでした。

復習になりますが、

テンションとしてこれらの音を呼ぶときは、
上の図に7を足しまして、

2度は9度(ナインス)
4度は11度(イレブンス)
6度は13度(サーティーンス)

と呼んだりしますが、まあ実質どっちで呼んでも同じことではある気がします。

んで、イオニアンの場合、上で書いたとおりP4度(=イレブンス)が
アボイドノートでしたね。


どんどん行きます。

斜め型







三角型








さて、じゃあこれを覚える練習を考えましょう。




今日は簡単なやつというか、
コードに対応するスケールを覚えたら(僕なら)まずやりたい練習をご紹介します。


とりあえず、コードトーンの形をおぼえていさえすれば、
その間に2,4,6度を入れていくだけのことですから、
それをそのままやってみます。


1.メトロノームに合わせて、まずコードトーンを下のルートから上のルートまで弾く
2.同じ形を使って、2,4,6度を入れてスケールにして弾く



これを、3つの形でやってみます。

そのとき、

今自分が何度を弾いているのか

そして、

どの形をつかっているのか


は、常に意識したほうがいいです。


もちろん、耳の練習でやったように、
次に出す音を歌って、それから弾いてみるのは常に取り入れたいです。



スケールの練習方法については、
これからいろんなスケールの音程と形をみていく中で考えていくつもりです。

こんかい紹介した方法を、今後他のスケールでもやってみたり、
今度でてくる方法を、今回のスケールでもやってみたり、

そのへん工夫すると飽きないはずです!


特にイオニアンは、最初にも書きましたが、
要するにメジャースケール神ですから、

これから出てくるだろういろんな練習方法で繰り返し練習して、
骨の髄まで染み込ませるのが必要なんだろうなーと思ったりもします。



今回はこのへんで。

つぎ、ドリアンスケールの音程と指板の形をみていこうと思います!


2017年6月23日金曜日

ベース練習日記38 スケールの中には3.5種類の音がある話 テンションとアボイド


イドフリミエロのモードの成り立ちまで考えて来ましたが、これをコードに当てはめるとき、どうしても避けて通れないのが、テンションとアボイドという考え方です。

ひとつひとつのスケールを見ていく前に、今日はこれについてちょっとまとめたいと思います。


まず最初にまとめちゃうと、

コードに対応するスケールには、大きく分けて次の3種類の音が入っています。


1.コードトーン
2.テンションノート
3.アボイドノート


で、テンションノートには、

2-1 ナチュラルテンション
2-2 オルタードテンション


の2種類があります。


例によって図にするとこんな感じでしょうか。















こんな感じなので、スケールには3.5種類の音があるよってタイトルにしたわけです。


今回は、コードトーン、テンション、アボイドについて大枠を考えます。


最初に、コードトーンとアボイドノートから。


例によってキーCメジャーでC△7が出てきたときのことを考えましょう。

キーCメジャー の C△7 ですので、
対応するモードは第一モードの、イオニアン。なのでCイオニアンスケールがハマります。


つまり

CDEFGAB 


ですね。


このなかで、

コードトーンはコードの音ですから、当然、C E G B です。


で、アボイドノート


理由はとりあえずワキに置いておいて、


イオニアンの場合、4thの音がアボイドノートになります。


アボイドノートとは、


べつに弾いちゃだめとはいわないけど、
あんまり目立つと、響きがよくなかったり、そのコードの、調における役割をぼやかしちゃったり、何なら他のコードにきこえちゃったりするから、気をつけてね


みたいな音です。そういう理由から、
care noteと呼ばれることもあるみたいです。


(べーシスト的に言うと、
特にソロ以外のときは、

アボイドは伸ばさない
アボイドはダウンビートの頭で弾かない

とかが大事になる気がします。)



んで、それぞれのスケールにおいて、アボイドがあったりなかったりするのですが、



あるスケールにおいて、ある音がアボイドになる理由は、それぞれ違うので、



理由はまあ、知っておくに越したことはないだろうけど、別に最初に頑張って覚える必要もないのではないかと願って思っています。



さて、とりあえずC△7でCイオニアン弾くとき、

コードトーン : C E G B
アボイドノート:F


まで分かりました。



で、それ以外の音、


DとA




これが、テンションノートになります。



オシャレなコードの正体はテンションノートです。



で、ですね、

こいつら、スケールのなかでは2度と6度の音なのですが、
テンションとして考えるときは、9度と13度と呼ばれます。


なんでかっていうと、


一応というか、

コードの考え方というか、作り方の作法として、

ルートから1音ずつ重ねる

ってところからいくと、低い音から順に、


C E G B D F  A
1 3 5 7 9 11 13


となって、最初の4つがコードトーン、であとの三つはアボイドかテンション、
と考えるらしいのです。

するとDFAは、コードトーンより高い音なんですね。

なので、
テンションノート、と言った時は、

例えばC△7で

Dは、2度ではなく、9度(ナインス)
Aは、6度ではなく、13度(サーティーンス)

として考えるそうです。


が、動画とか見てる限り、C△7で2ndの音、Dならすんやでー。しゃれおつやで。

みたいに言ってる人もいるし、自分で弾いてる時は呼び方にあんまり拘んなくても
いいんじゃないかなーという気がします。

ですが、テンション(日本語で言うと緊張)はその名の通り、あんまり落ち着く響きではないので、低い音でテンションを鳴らすと、ちょっとにごりすぎになることも多く、

テンション入れるときはなるべく高い音の方が、使いやすいってことはあるかもです。



で、ですね。
これでとりあえず、スケールのなかにコードトーン、アボイド、テンションがあることまでは分かりました。




今回は、もうちょっと説明したいことがあるので、
今度はキーCメジャーでのF△7を例にして考えてみます。


F△7は4番目のコードですので、
対応するのはFリディアンスケールです。


ここからの説明は、実はリディアンスケールの音程を知ってないとなんのこっちゃかもなので、まだリディアンの音程についてはこのブログで細かくみてないんですが、

とりあえず一言だけ説明すると、
リディアンスケールはメジャースケールの、4番目の音を半音上げたスケールです。



さて、これをふまえて。



コードトーンは F A C E ですね。

で、これはまた詳しく今度やりますが、リディアンにはアボイドがありません。

したがって、残りの、G B D がテンションになります。




ここで、このテンションたちなんですが、

ルートからの音程をみると、

GはFから長2度
BはFから4度
DはFから長6度

の音程です。


さっき説明したとおり、リディアンとメジャースケールの違いは4番目の音だけ
(リディアンは半音上がってる)なので、

Fリディアンでは、ルートから4度の音だけ増4度で、

他の音はメジャースケールと同じなわけです。



で、ですね。
それを踏まえて、それぞれの音のテンションとしての呼び方ですが、


Gは、F△7の ナインス と呼び、
Dは、F△7の サーティーンス と呼ぶんですが、

Bは、F△7の シャープ イレブンス と呼びます。


つまりですね、

テンションの音を呼ぶときに、

主音からその音までの音程が、メジャースケールと同じだったら、そのまま数字で呼ぶんですが、

違ったら、その違いを#・bで表すんですよということがいいたいわけですね。



ようするに、

テンションの名前はメジャースケール基準!!

って覚えましょう。


いや、僕が混乱したことがありまして。。
ナインスってどのスケールのナインスやねん、みたいに。。



なのでこれから先、例えば

F9 ってコードが出てきたときに、

9は Fからメジャースケールやったときの9ですよ、ってことなので、

Fから長2度、Gの音を入れればいいんだねー、ってすぐ分かるわけです。






また、例えば演奏中誰かから、


ここサーティーンの音いれてー


って言われたときは、その時使ってるスケールに関わらず、

主音から長6度の音をいれるってことです。


そこで今まで短6度が入ったスケール使ってたら、
使うスケールを変えるってことになりますね。
いままでそこでは短6度のスケールつかうという認識だった場合、
それ言った人がフラットって言うの面倒くさくて単純にサーティーンって言ってる可能性もあるので、このへんは確認した方がいいですけどね。。



逆に言うと、



たとえば D7b9 って出てきたとき、




D7がドミナントとして、5番目のコードだからミクソリディアンか。。?

でもミクソリディアンだったら2度は長二度だから、

b9って指定があったら別のスケールになるよね。。



ってな具合に、そのコードに当てはまるスケールを考えるヒントになるということでもあります。




ものすごく長くなっちゃったので今回はこの辺で。

いっかいイオニアンスケールについての記事をはさみつつ、

次は今回出来なかった、ナチュラルテンション、オルタードテンションの違いについてやりたいとおもいます!










2017年6月19日月曜日

ベース練習日記35 ベースを弾いてるだけでは自由にベースを弾けるようにはならない話。ベースの練習を種類別に分けてみる


テクニックがすごい人っていますよね。
むずかしいことが出来たり、テンポとかリズム感がすごくよかったり、
フレーズの歌い方がすばらしかったり。

上手な演奏って、やっぱり気持ちいいなーって思います。
そういう風に弾くためにはやっぱり、


弾いて、

弾いて、

弾きまくるしかないでしょう。


フレーズの歌い方については、
いい演奏をたくさん聴く、ってのも大事になりそうですね。



でも、



多分ベースを弾いてるだけでは、
特に、耳コピにしろタブ譜にしろ、ただコピーしているだけでは、


コードを見たら自由にベースを弾けるようにはならない気がします。
(特別な才能がある人は違うかもですけど。)


コードを見て自由に弾けないのはダメなのかって言ったら、
もちろんそうじゃないんですけど、


僕の目標はコードを見たら自由にひけるようになることなので、


そのためにどんな練習をしたらいいか。
今日は、ベースの練習を種類に分けてみたいと思います。

今やってる練習は、なんの練習なのか?
練習の目的を考えるって大事だと思います。

自分がいつもやっている練習は、自分が目指すものに近づくために必要なものをバランスよくカバーしているか?ってのも考えないといけないですね。


そんなことを考えるヒントになれば嬉しいです。




練習の種類って考え出したらキリがないですし、
あんまり自信ないですけど、僕にいま思いつく限りでは、
大きく分けたら次の5つかな?と思います。


一個一個みていきます。


1)弾く練習
これはもう、当たり前ですね。弾きたいフレーズを見つけたり思いついたりしたって、実際弾けなかったら何にもなりません。音量や音色を揃えて弾ける、音量の変化を指で調整できる、指が動く、ミュートが上手い、音色がいい、特殊奏法ができるなどなど、弾く練習でやらなきゃいけないことはほんとにたくさんあります。僕はこの点ド素人ですので、このブログがこのポイントについては触れることはないと思いますが。。笑


2)タイムとリズムの練習
一定のテンポで弾けるとか、ノリのいい演奏をするためには、やっぱりこれが必要です。この分野にもカバーしなきゃいけないポイントがたくさんありそうです。でもとりあえず、弾く練習をするときにメトロノームとかを使って、つねに1番と2番を一緒に練習できるとよさそうですね。ドラムも好きな僕としては、ドラムの練習をベースにも応用できないかな?とか、ドラムにとって気持ちいいベースってどんなかな?とか考えることがあり、いつかまとまったら記事にできたらいいなと思います。


3)耳の練習
耳についてシリーズでも考えましたが、コードをみて自由に弾ける人は、自分が弾こうとする音について、イメージを持ってるはずです。あるコードが鳴ってるときに、あの感じの音!あの感じの音だしたい!って、まずは思えるようになること、そしてそれがどの音だか分かるようになることがやっぱり必要です。そう考えると、やっぱり聴く練習もしたほうが良さそうです。(これは曲を分析する練習じゃなくて、単純に音の「相対的な」高さとかキョリを感じ取る練習です。)


4)読む練習
コードを見てぱっと弾ける人は、コードを見たら色々分析をするみたいです。
その曲やその曲の各部分のキー、ルートやメロディーの流れ、ダイアトニックコードかどうか、各コードはどんな役割を持ってそこで鳴っているのか、そこではどのスケールを使えるかなどなど、、、。楽譜なりコード進行を見て分かるようになりたいところです。最終的には、コード譜を見たら、楽器を弾かなくても、曲の大体の流れが分かるようになることが目標になります。そしてこれには、聴く練習が必要にはなるものの、絶対音感は必要ないようです。


5)センス、引き出し
こんな風に弾きたい、って思えるようになったとして、それがカッコいいかどうか、そういうのはセンスの問題です。どんなフレーズをどんな風に弾くか、どんな音色がいいか、これを磨くにはやっぱりいい演奏を見たり聴いたりするのがいいんだろうとおもいます。


こんな感じですかね。


練習はなるべく効率よくしたいので、

一つの練習で上のうちいくつかを同時にカバーできると嬉しいですね。

1番と2番は常にセットにするとして、たとえばカッコいい曲を見つけて、コードの流れや、そこでベースがやってることを分析して、その中で気に入ったフレーズを練習して、とか。これが出来たら、外から見たらただ耳コピして弾いてるように見えても、自分がそこから得られるものは比べ物にならないくらい大きいと思います。


まあ、

とはいえ、

1番と5番はワキにおいといて笑、

このブログでは4番メイン、たまに2番と3番って感じで取り扱えたらと思います。


2017年6月17日土曜日

ベース練習日記34 キー知らなくても問題ないですか?問題あります。 読む練習シリーズ1 


ひたすら耳コピしてたら、いつか自由に弾ける日が来るといいのですが、
来るか来ないか分からない日を待つより、それを目指して練習した方がいいと思うんです。


コード進行を見てパッと弾けるようになるための練習の一つに、
”読む練習”があります。


コードをみたら何を弾いたらいいかわかるようにならないといけないので、
コード進行を自分なりに分析できるようになる必要があるわけです。


このブログでは、ひとまずモードの説明も最初だけは出来ました。
モードについては一つずつ音程と指盤の形をこれからやっていくとして、

それと並行して、読む練習についても考えていきたいと思います。

名づけて読む練習シリーズ
楽譜をもらったらまずすることシリーズ、とも言えそうです。




まずなにはともあれ、

その曲のキーを調べる

ってところからやってみたいのですが、




今日はその前に、今までのちょっとした復習も兼ねて、
(音楽理論のブログって、みんなこう、わかってるでしょみたいに書いてあって腹立たしい中々覚えられないので、このブログではもう、出来る限り復習を取り入れていきます)



まず、そもそも何でキーなんて分からないといけないのか。



から考えたいと思います。





キー(調)ってなんなのかについては、この記事からご覧ください。



さて。



キーは、一言でいうとその曲を作る元になるシステムでした。


なので、


キーがわかれば、

スケールがわかり、

ダイアトニックコードが分かり、

すると曲の中の各コードが、どんな役割を持っているか分かります。



これはもう、コードをみて好きなように弾けるようになりたいなら絶対知らなきゃいけないところです。

キーを知らないで演奏するのって、地図もコンパスも無く知らない街を歩いているイメージに似てる気がします。

(逆にいえば、コピーだけするんだったら別にキーなんか知らなくてもとりあえずいいんですけどね。でもそれだとボーカルに合わせてキーを上げ下げできなかったりして、コピーするにしてもバンドでやれる曲が大幅に制限されちゃいます。もしキーの調整が自由自在だったら、男性ボーカルの曲を女性ボーカルでやったりもできるわけですね!)





たとえばですね、



C△7というコードがある曲で出てきたとします。



これ、キーがCメジャーだったら、ダイアトニックコードの1番(トニック)でした。
役割的に言うとお家でした。


でも、これ、キーがGメジャーだったら、

どうなります??まだお家ですか?






















C△7はダイアトニックコードの4番(サブドミナント)なんです。
サークルオブフィフスを見たりしながら考えてみてくださいね)。



4番の役割は、お家じゃなくて新宿駅東口でした。








ですから、考え方のほんの一例ですけど、



CメジャーキーのC△7では落ち着く感じを出したらいいのかな?
あんまり変なことしないほうがよさそうかな?


とか、


GメジャーキーのC△7では、つぎどこに行くか考えて弾いたりとかしたらいいのかな?


とか、


自分で何を弾くか考えるヒントになりますよね。





また、



前回モードについて考えたとおり、
また、その復習でもやったとおり、


Cメジャーキーでの1番目のコードであるC△7には、
Cメジャースケールの第一モードが合うので、Cイオニアンスケールが合いますが、


Gメジャーキーの4番目であるコードC△7には、
Gメジャースケールの第四モード、Cリディアンが合うってことになります。


おもしろいですよね!


そもそも、どのコードにどのスケールが使えるか、っていう考え方は、

合ってるようでいて、ちょっと違うようです。

どのコードが、どういう状況で使われてるから、と考えて、初めて
どのスケールにするかが決められるってことです。




おなじコードを鳴らしても、
キーによってその役割も、使えるスケールも変わる。


だから、まず何はともあれキーがわかんないと、
どのコードでどんなことを考えたらいいかすら実はわかんないんですね。




曲を分析するなら、まずはキーから!ってことで、
このシリーズの次回記事ではキーの判別法を考えます!


2017年6月14日水曜日

ベース練習日記 英語動画紹介 自分でスケールを作っちゃおうの巻 JAZZ SCALES LESSON: Everything you need to know





コードが鳴ってるときに使えるスケールを、すごくシンプルな方法で自分で作ってしまうという動画です。


ピアノの動画だけど、ベースにも使えるなーと思って御紹介します。


まず、今C△7が鳴っているとします。


コードトーンは、1,3,5,7度なので


C E G B


ですね。(開始45秒くらい)



このCから次のCまででスケールを考えるのですが、
今鳴っているこのコードとぶつからないスケールを考えましょう、と言っています。

例えば3度は、C△7では長3度なので、

使うスケールの3度の音も長3度にします。(1:15くらいから、短3度だとぶつかるよね、の実例)

こういう風に、コードトーン(この動画ではコーダルトーンと言ってますが)は、
そのままスケールで使うことにします。



そしたら、残りの2,4,6度 (動画では9度、11度、13度と言ってます。左手でコード弾いてて、そのオクターブ上の音を右手で弾いてますから、左手で弾いてるルートから、右手の2度まではオクターブつまり7度+2度ってことです。まあ同じ事と思っといていいような気がします。だめなのかな。)を、

シャープしたり、フラットしたり、自分の好きな音を使います。

つまり、1,3,5,7度は固定、

でも2,4,6度は、そのまま(Cメジャースケール通り)でも、そこから
フラットしてもシャープしてもいいじゃん、ってことです。

2:25くらいから実例、

まずは

2度をフラット、
4度をシャープ、
6度をフラット

で弾いてます。

適当に作ったスケールですし、

音と音との感覚が広いところとせまい所の差が大きいため、
不思議なスケールではありますが、

コードとぶつかってはいないため、全然もんだいなく使えるよね、と説明してます。(2:30くらいから)


2:50過ぎくらいからはコードをCm7にしたり、その後別のコードでも実験してますが、

考え方は一緒で、

コードトーンはそのまま使い、
その間の2,4,6度を自分で好きにシャープ、フラットさせる

ということです。



そのままの流れで、

4:35くらいから、Cハーフディミニッシュ(つまりCm7b5)で試してます。

このコードには、普通使われるスケールが2つあるよ、と言って、


C half-diminished scaleとCロクリアンスケールを紹介してます。


C half-diminished scale は 4:35くらいから
Cロクリアンスケール は 4:54くらいから

Cロクリアンは単純に、Cm7b5を,
Dbメジャーキーのの第7和音 (もしくはBbマイナーキーの第2和音)として捕らえたときのモードですね。

C half-diminished scaleは、ロクリアンの短二度の音程を長二度にしたものだそうです。
まあこのへんはおいおい。

そして、5:20くらいから、
同じように2,4,6度をいじって弾いてみてます。



とりあえずやはり自分で作ったスケールはちょっと変わった雰囲気になりがちですが、
コードとぶつからないから使えるよ!

ってことでした。


アプリとかでコードながしっぱにして、ベースで実験してみたいですね!





2017年6月13日火曜日

ベース練習日記33 モードについて、とりあえずの復習とまとめ

前回まで、メジャースケールの各モードをちょっと足早に見てきました。

足ばやすぎたかな。。とも思うので、



ここで一度ちょっと、スケールとモードについていままでのまとめをして見たいと思います。


まず、前回これをやりました。
















今までの練習日記で、

キーが例えばCメジャーのとき、

Cメジャースケールの音を一個ずつ重ねてみよう、と言って、

ダイアトニックコードを作りました。



その後、


じゃあダイアトニックコードが出てきたとき、どんなスケールを考えたらいいだろう?

と考えて、

メジャースケールの各音からスケールを始める、モードという考え方を使い、
イドフリミエロ、7つのスケールがあることを確認しました



今回は復習をかね、今までのところを別のキーでやってみます。


せっかくなのでステップバイステップで考えてみますので、
いままでの復習としてまったりお読み下さい。

たとえば、キーがFメジャーだったらどうなるでしょう?






まずは神様に御光臨ねがいます。
(つまり、Fメジャースケールを考えます)。



とりあえず、Fから音を並べます。

F G A B C D E

ですね。



でもCメジャーでもAマイナーでもないので、
どこかに調号がつくはずです。

サークルオブフィフスを見ると、FはCの左隣にあります。
よって、フラットが1つ付くことが分かります。

フラットのつく順番を、サークルオブフィフスをみて確認すると、
最初にフラットがつくのはBです。


よって、Fメジャースケールは、

F G A Bb C D E

であることが分かりました。


つぎに、
ダイアトニックコードを考えます。

ダイアトニックコードのコードの種類の順番(メジャーキーだったら、1番目が△7、2番目がm7、、、でしたね。マイナーキーだったら、1番目がm7、2番目がm7b5。。。でした。)は、変わらないので、

Fメジャーキーであれば、次のようになります。


I番:F△7
II番:Gm7
III番:Am7
IV番:Bb△7
V番:C7
VI番:Dm7
VII番:Em7b5


最後、モードについて考えます。

メジャーキーだったら、モードは
イドフリミエロの順番で並びますので、


Fメジャースケールの、各モードはこうなります。


第一モードは、F イオニアン
第二モードは、G ドリアン
第三モードは、A フリジアン
第四モードは、Bb リディアン
第五モードは、C ミクソリディアン
第六モードは、D エオリアン
第七モードは、E ロクリアン



ここまでいいでしょうか?



ここからちょっと補足(これは復習ではありません)ですが、
もしマイナーキーだったらどうかをちょっと考えて見ます。


マイナーキーについて今まであえてあんまり触れてなかったのはですね、
マイナースケールが3種類あるため、
メジャースケールより複雑だからなんです。

とりあえずこれから、基本となる、

ナチュラルマイナースケールを元に考えます。
(マイナーキーの曲で、ずっとナチュラルマイナースケールを使って書かれてるものとします)


いつもAマイナーだとあれなので、じゃあEマイナーで考えます。


まずスケール。
さっきと同じようにEから音を並べます。


E F G A B C D


サークルオブフィフスを見ると、
EマイナーはGメジャーの平行調です。
右回りにCから一つのとこにあります。

なので、シャープが一個付きます。
どこにつくかはこれまたサークルオブフィフスをみると、Fから付きますね。

だからEマイナーのスケールは、

E F# G A B C D

となりますね。


さっきもリンク貼りましたが、
サークルオブフィフスは仮装パーティする前日のドンキばりに便利ですから、
ぜひつかいかたをおぼえてください。


つぎ、ダイアトニックコード。



マイナーキーのダイアトニックスケールについて考えたとおり、


ナチュラルマイナースケールの、

ダイアトニックコードの種類の順番は、

m7、m7b5、△7、m7、m7、△7、7 の順番でした。

メジャースケールのダイアトニックの順番の、6番目から始めたんでしたね。



だからキーがEマイナーだったら、


I番:Em7
II番: F#m7b5
bIII番:G△7
IV番:Am7
V番:Bm7
bVI番:C△7
bVII番:D7

となります。

で、これと同じく、

マイナーキーのモードも、
イドフリミエロの6番目から始まります。

第一モードがエオリアンってことですね!

Eマイナーだったら、

第一モード Eエオリアン
第二モード F#ロクリアン
第三モード Gイオニアン
第四モード Aドリアン
第五モード Bフリジアン
第六モード Cリディアン
第七モード Dミクソリディアン


なんですが、


マイナースケール神はなにしろキャラが固まってないので、

Eマイナーの曲でも、Eハーモニックマイナースケールとか
Eメロディックマイナースケールをもとにダイアトニックコードが作られてたり、
メジャーのときに比べて一貫性が無いんです。

この辺の話はまた考えたいと思いますが、

とりあえずマイナーキーだったら、ナチュラルマイナースケールを基にした、
上のダイアトニック、モードを考えつつ、

例外が出てきたらそのとき考える、って作業が必要になります。
どのマイナースケールを使うにしろ、考え方は同じなんですけどね。



とりあえずこんな感じでしょうか。


この話が難しかったなーという方は、
もくじを見ていただいて、最初のほうから記事をいくつか眺めてみて、
記事がわかりにくくなってきたなーって思うところのちょっと前から読んでもらえたら、分かりやすくなるかもしれません。

これ書いてて思うんですが、やっぱり全ての基礎は音程っていう考え方の理解と、
メジャースケールについての理解です。たかが音程、とバカにせず、
音程の記事から読んでみるのもいいと思いますよ!



つぎは、一つ一つのモードを詳しく見ていく前に、

あるコードに対して使えるスケールはモードだけなの??って話をしようとおもいます。








2017年6月12日月曜日

ベース練習日記32 モードの名前一覧!



Cメジャースケールを、

1番目のCから始める:第1モード、Cイオニアン
5番目のGから始める:第5モード、Gミクソリディアン

そして、

ミクソリディアンのルートから各音(スケールにある音なので、スケールノートといいます)音程はこの画像の通りになるねってところまで前回やりました














今回は例としてGから始めましたが、

Gミクソリディアンはドレミファソラシをソから、

という覚え方ではなく

ルートから各スケールノートの音程を覚えて、

その指盤の形を覚える必要がありますからね!





このように、

これから我々は、


メジャースケールの第1から第7までのモードの


名前 と

音程 と

指盤の形


を、これからみて行かなければなりません。



つらい!



大変だ!




でもここが踏ん張りどころです!



これが出来れば、

どのキーでも、ダイアトニックコードである限り、
とりあえず自分なりに弾けるようになるんです!

それが出来た上で、もっとかっこよくしたい、となったら
それはまた次のステージ!

ダイアトニックだけ押さえとけばほんと、曲のかなりの部分に対応できます!

とはいえ、

一気に全部覚えるのなんて絶対無理なので、
一個ずつ、気長にやっていくのが大事だと思いますが、


モードを作る考え方自体は前回やったとおりシンプルです。



メジャースケールの音を、順番はそのままに、各音から始める。



これだけです。


とりあえず今日は、メジャースケール全部の音のモードの

名前 だけみてみましょう。


例えば、

Cメジャースケールで第五の音はG,
そこからCメジャースケールの音を並べると GABCDEF,
これはCメジャースケールの第五モード、Gミクソリディアンスケールになりました。

こんなかんじで全部やると、こうなります↓
















もののついでに、各モードに対応するダイアトニックコードも載せときました。

各スケールの名前は根性で覚えるしかありません。
頭文字をとって、イドフリミエロ と覚えるのがいいかもしれません。

井戸のフリが出来たら100万円といわれて、
必死に井戸のフリをしながら、(井戸に)見えろー見えろーと頑張って心のなかで唱えてる人のイメージで僕は覚えました。



名前はまあ頑張って覚えるとして、
こういう構造があるって、まずわかってもらった上で、

わかりやすく、まずはこれをCメジャーでやるとどうなるの??

と考えると、こうなります↓

これ相当分かりやすいと思うんですけどどうですかね!?
















さて。

さっきも書いたとおり、これから我々は、
これら、メジャースケールの第1から第7までのモードの


名前 と

音程 と

指盤の形



を覚える必要があります。


ありますが、今日まででまず、

モードって何か:メジャースケールの始まる音を変えたもの
各モードの名前:イドフリミエロ

を覚えました。


これからひとつずつ、音程と指盤の形を覚えていきます。
その中で、コード進行を貰ったときどうやってこの考え方を使っていくかも
同時にみていければと思います!


2017年6月9日金曜日

ベース練習日記31 モードとダイアトニックコード 1 G7のとき考えるスケール??


Cメジャーのキーの曲がダイアトニックコードだけで出来てたらとりあえずCメジャースケールでいいよね、

という話をしました。

でも、コード変わったらルート変わるし、
コードの形を指盤で覚えた身としては、

そのコードのルートから何度、って考えたほうがわかりやすいのよねぇ、

と、ワタクシ考えました。



そのためには、モードという考え方を使います。
具体的には、Cメジャースケールの各音から始めたスケールを考えます。
Dから DEFGABC
Eから EFGABCD



Dから始めたこのスケールをDドリアンスケールと。。


。。。

。。。

。。。



なんてやりませんよ!





コードを見てぱっと弾けるようになりたいんですから、



コードを見てなにが出来るかから考えようじゃありませんか!!




ここで、



C△7 G7




という、とってもシンプルなコード進行を考えてみます。
キーはCメジャーです。


キーはCメジャー、
そしてC△7とG7は両方ともCメジャーのダイアトニックコードなので、


この進行を通して、ずっとCメジャースケールの音が使われてることが分かりますね。



これを図にするとこんな感じでしょうか。













これに、適当にベースつけて弾いてよ、と言われたとしましょう。


一応べーシスト気取りなので、C△7を見たら手がCの音に行きますよね。


このC△7は簡単で、CメジャーキーのI番目ですから、
どれみふぁそらしどー、 と、Cメジャースケールを考えれば、
ばっちりかみ合います。スケール最初の音がコードのルートですしね。

なにより、さすがにCメジャースケールをCから始めるんだったら指盤でも
形を覚えてます。
(これからたくさんスケールが出てきます。それぞれ指盤の形を覚える必要があるのですが、一緒にやっちゃうと大変なので、今回は考え方だけ書いてます)。

ですから、C△7の時は、↓こんな感じで、Cメジャースケールをイメージします。


















問題はG7のときで、とりあえずGを弾いてみますよね。

コードの形は覚えてるから、長3度とかP5度とか、短7度とかは、
音の名前はわかんなくても、弾ける。


けど、いざ他の音を弾こうとすると、僕の場合、
こんがらがっちゃいました。

こんなふうに↓

あれ?2度は長二度でいいんだっけ?あ、Gから長2度はAだから、
#もbも付いてないから、Cメジャースケールの音だからいいのか。


とか、


4度の音入れたいけど、
C→Fみたいに、隣の弦にGから移っちゃっていいのかな??
あ、いまE弦3フレGだけど、隣のA弦3フレはCだから大丈夫だ、

とか、

いちいちCメジャースケールと照らし合わせるのが、

難易度高かったのです。

で、考えてる内に次のコード行っちゃったりして、
結局Gと5度くらいしか弾けないっていう笑



どうするか。
ここで、考え方を変えます。



結論からいうと、


Gから始まるスケール、

G A B C D E F

の形を指盤で覚えちゃえば




今自分が出してる音の名前がわかんなくても(*)

コードのルート、Gから各音の音程は把握した状態で、


弾けるようになるんです。


*これは、ちょっとズルしてるというか、
本当は、自分が弾いてる音が何の音なのかはどのスケールを意識してるにしろ分かるべきだし、
G7のときにCメジャースケールを考えてるのがダメだって言ってるわけではありません。
ただ、このズルはどの楽器でもできるわけではなく、ベースとかギターの特権ですので、
使わない手は無いと思います。


つまり、こうなります。


















さて。このGABCDEFというスケール。
(ピアノの鍵盤とあわせて考えてもらいたいのですが)、

ルートからの音程をみてみると、

ルート、長2、長3、完全4、完全5、長6、短7 

となってます。

七度だけ短音程ですが、
あとの組み合わせの音程は、メジャースケールとおんなじです。


こういう風に音が並んでいるスケールを、


ミクソリディアンスケール


といいます。
(名前は後でまとめて覚えるので、とりあえず覚えなくてもいいです)。


GABCDEFは、Gから始まってるので、


Gミクソリディアンスケールです。


また、


こういう風に、元となってるメジャースケールを、弾き始めの音を変えて弾いたスケール

これを、モードと呼びます。


今回みたいにGからの場合、Cメジャースケールの5番目の音から始めてますよね。

なので、GABCDEFというスケールは、

Cメジャースケールの 第5モード です。


Cメジャースケールの第5モードはGミクソリディアンスケール、みたいに言います。




ちなみに、Cメジャースケールの第1モードというものもあります。

CメジャースケールをCから始めるので、要するにCメジャースケールと同じなんですが、

モードという考え方から行くと、



Cメジャースケールの第1モードは、

Cイオニアンスケール

です。


つまり、メジャースケール=イオニアンスケールです。


なんですが、メジャースケールは何しろ神ですので、
あくまでもメジャースケールがそのキーの土台にあります。
それの第一モードを考えたとき、イオニアンスケールって呼ばれるって思っといてください。




ながーくなりましたが、


ご想像の通り、メジャースケールの1番から7番まで、
それぞれにモードがあります。

でも、モードの考え方は分かったので、
次はまとめて紹介します!




+++++


補足


G7のときGミクソリディアンを考えて弾いたとき、

使ってる音は全部Cメジャースケールの音だ

ってことに注意してください。




他の人から見たら、

Cメジャースケールだけを使って弾いてるようにも見えます。

使ってる音自体はCメジャースケールと変わらないからです。



けど、弾いてる自分は、CメジャースケールとGミクソリディアンスケールを
スイッチしてるわけです。

G7のとき、Gミクソリディアンの形を頭に描いて、
そのなかでルートGからの音程をイメージして弾いてるわけです。

ベースだと、この考え方をすることによってかなり簡単に演奏できるようになるんじゃないかとおもうのですが、

これ、ギターだったら同じですが、
たとえばトランペットは違うかもしれません。

というのも、

ベースとかギターでは、指盤の形さえ覚えてしまえば、
あとはルートとの位置関係で音程がわかります。
スケールの形を覚えてしまえば、あとはそこからどれを選ぶかです。

とくにベースはルートを意識したいので、使ってる音はCメジャーと同じでも、
G7のときGミクソリディアンを意識するのは効果的と個人的には思います。

一方それ以外の楽器は、どのスケールを使うにしろ、そのスケールに入ってる音の
名前と、それぞれの音程関係を頭に入れなきゃいけないはずです。
F#ならF#の指使いとか息使いとかがあり、ルートこれだからこのフレットだ、じゃなくて、ちゃんとF#を出そうと考えて出してるってことですね。しかも、そのときの
ルートとかコードとかとの関係も考えてるんだとしたら、正直やっぱりこの点では
ベースとかギターは圧倒的に簡単です。

逆に言うと、そういう楽器の場合で今回やったコード進行が出てきたとき、
上みたいに、わざわざCメジャースケール、
Gミクソリディアンスケール、って分けるより、ずっとCメジャースケール、
って考えるほうが便利なのかも知れません。




ベース練習日記30 スケールを勉強するまえにまずこれを!


いよいよやって参りました


りろんー? 



ミクソ。。ドリジアンとかなんかそんなんでしょ?




よくわかんないし、いらないよー!




と、蛇蝎のように嫌われる


スケール の 話です。


蛇蝎の蝎はサソリですよ!




しかし、




しかし、





ここまで練習日記で考えてきたことが身についてれば、



スケールについて理解するのは


わりと簡単です!


まあ、

数がおおいので、

いつどんなのが使えてどんな雰囲気になって、という風に、
逐一身に着けていくのは大変というか、終わりのない作業です。


でも、スケールってどんな考え方で、どういう風に考えたらいいのかさえ分かれば、
あとは一個一個身につけていくだけみたいですので、


頑張ってみていきましょう!





まず、はじめに。




我々が弾こうと思う曲には、まあ大体調(キー)があります。

キーがあるってことは、その曲のもとになるスケールがあるってことです。


主音とかやりましたね、過去記事みてくださいね。
キーってなんなのか分かんないと、スケールを覚えてもあんま使えませんからね!!



さて



ある曲の楽譜とコード進行を貰ったとしましょう。
この曲はCメジャーキーだと分かったとします。


ここで、使用されているコードが、




全てCメジャーのダイアトニックコードだったとします。
ダイアトニックコード復習したいひとはここから!



そしたら、まず、

当然、

その曲は、CDEFGABの音しか使ってない

事がわかります。


そりゃそうですよね!




そういう時は、

この曲を通して、

頭の中と指盤に、常にCメジャースケールを意識して弾いても、とりあえず問題はありません。

マジで適当にCメジャースケールの音を弾き続けても、かっこよくなるかはさておき、
極端に変な音を意図しないで出すことにはなりません。
(特に高い音であれば。。)






常にCメジャースケールを意識して弾く(Cメジャースケールで弾く)っていうのは、

例えば、その曲のコード進行に合わせてルートだけ弾くことにしたとき、


Am7出てきたら ドレミファソラシ の ラを弾く、

G7出てきたら ドレミファソラシ の ソを弾く、


という感じで、頭の中と指盤にCメジャースケールを常に置いておいて、その中から音を選んでるって感じですね。



しかし、早速、さしあたり、足元、とりいそぎ、以下の問題が出て来るんじゃないかと思います。というか、僕にとっては以下の問題が浮上しました。



1 たとえばAm7が出てきて、マイナーサードを弾きたいとする。頭の中がCメジャースケールだと、Am7はラドミソだからマイナーサードはドだ、と考えてから、Cメジャースケール上のドを探すってことになる。 でも、とくにベースの場合ルートを意識するのは大事みたいだし、しかもルートのAからマイナー三度の音って考えたほうが、指盤の形も覚えてるし楽だ。 ってことはAm7の時はAをルートにしたスケールを考えたほうが便利なんじゃないだろうか!?Am7のときにCメジャースケールを考えるってあんまり効率よくないんじゃないか!?

2 ダイアトニックコードしか使ってない曲って(あんまり)無い。そもそも、お気に入りの曲のスコアみて、ダイアトニックコードがどれなんだかも良く分かんない。


さて。


このうち、これからしばらくまず1番について考えてみます。

1番について考えきったあとなら、2番についても対処できるようになるような気がするからです笑。 2番について触れるのは遠い未来になりそうな予感がしますので、いまは頭の片隅に置いておいてください。。笑


とりあえず今日は、


曲が、そのキーのダイアトニックコードだけで出来てたら、そのキーのスケールだけ考えて弾いていてもとりあえず問題はない!

でもなんか不便!


というポイントを抑えたうえで、
次回ついに、モードについて考えて行きます!


2017年6月8日木曜日

シンガポールでバンド練習 リハーサルスタジオまとめ


始めてチャンギ空港の空気を吸ったとき聡子の頭にあったのは、マーライオンやきれいな夜景やビーチパーティだった。日本人の友達もシンガポール人の友達も西洋人の友達もたくさんいる自分、ちょっとだけ着飾ってお酒を飲む自分もTシャツ短パンにサンダルでフードコートでチキンライスを食べる自分も好きになれる気がしていた。

それから1年

住んでいる部屋にも、

インド人とシェアしているリビングにもトイレにもスパイス臭いキッチンにも、

One AltitudeにもCe La ViにもZoukにも、ラオパサにもマックスウェルにも、タンジョンパガーにもオーチャードにもゲイランにもセントーサにもクレメンティにも、

そんな自分はいなかった。

いたのは8時すぎに会社にむかい7時前に帰って来て、たまに数少ない日本人の友人と食事にいくだけの自分だった。そりゃあ当然プーケットとバリには行ったし、友人かその友人の誰かが住んでいるコンドで開かれるバーベキューにも誘われれば行くし、日本人とそれ以外が文化交流を名目に集まる人間品評会的な催しにも行く。しかしそのどれも、聡子に居場所を与えてくれはしなかった。

聡子はイヤホンを耳に突っ込むと、高校生のころ練習したBump of Chickenの天体観測を久しぶりに大音量で聴きながらパソコンに向かった。リハーサルスタジオを探すのだ。聡子はギターを弾くのだ。


+++++


シンガポールには割とたくさんリハーサルスタジオがあり、
料金は東京とおんなじか、もしかしたら少し安いかも。
なにもかも高いシンガポールにしては割安感があります。

聡子がどれに行ったのかは分かりませんが、おススメはこんな感じです。

日本のスタジオにあるような、前日まで部屋が空いてたら個人練習用に安く借りられるみたいなシステムは多分どこもやってないですが、店の人と仲良くなったら聞いてみてもいいかも。


場所によっては鏡つきの部屋もあるから、
ダンスの練習にもいいかも!大体監視カメラ付いてるから悪いことしちゃだめですよ!


Live Amp
Tanjong PagarとOutram Parkの間くらいにあるスタジオ。4部屋あるが一番大きい部屋は騒音対策のため常に使えるわけではない。機材は良く手入れされているし、きれいで立地も良いので使い勝手がよい。朝イチで予約して、行ってみたら店の奴が寝坊して待たされることが何回かあったけど、それはシンガポールにいるかぎり他のスタジオでも同じような可能性で起こる気がします。

Vault Sixty4
Chinatown の駅からPearl's Hill Terraceという坂道をのぼり、廃墟みたいなビルに着いたらさらに階段を上らないとたどり着かないスタジオ。はじめて行ったら不安になること間違いなし。2部屋しかないものの、オーナー(?)のマレー系夫婦がすげーいい人だし機材も良く、ファンが多い。ドラムのシンバルが割れてたことが一度もない(こっちのスタジオではわりとある)。お店の人に前もってお願いしたら簡単なレコーディングもしてくれるので、気になる人は聞いてみてください。

TAF@Scape 
10代の若者が集うモール、Scapeの中に出来た新しいスタジオ。SCAPEはほんとに原宿っぽい。スタッフが常駐していないため、各部屋のカードキーのある場所をスタッフに教えてもらって勝手に入る。料金の支払いも、定期的に使う人はまとめて払ったりしているらしいが、部屋のミキサーの裏に置いといてくれとか言われたりする。不思議である。しかしFlagshipという大きい部屋は小さめだったらお客さん呼べるくらい広く、使い勝手は良い。

AMG 
BugisとLavenderの間、Jalan Sultanにある。古いしきれいではないけど、無駄にいいキーボードが借りられたりするらしい。ドラムはあんまりよくない。ここは機材のレンタルもやっていて、イベント企画することがあれば便利かもしれない。同じ建物の一階にある四川料理屋が割と美味い。また、スタジオの向かいにある中国系KTVがいい味を出している。

Music Ensembler Jamming Studio
Dhoby GhautとLittle Indiaの間くらいにある。生ピアノが置いてある部屋があるので、それが嬉しい人にはいいかもしれない。


以下、行ったこと無いシリーズ

Shiinstudio クラークキー。
The Basement Studio Golden Mile Tower
The Music Parlour ペニンスラ。







2017年6月7日水曜日

ベース練習日記29 耳について2


さて、イメージをもって演奏するために、
理論と耳を育てようって話の第二弾です。


まだ色々探したり試したりしている最中ですが、
とりあえずすぐ出来そうなものを紹介します。


練習中常にやることが一つ、
それとは別に、耳の訓練のための練習が2つです。




1 練習中常にやること


これはすごくシンプルです。弾きながら歌いましょう。
弾くときは常に一緒に歌いましょう。
今弾いてる次の音をイメージして、歌ってから弾けるようになりましょう。


いますよね、アドリブの時歌と楽器がリンクしてる人。
あれを目指すんです。最初っからあれは無理なので、自分が弾いてるものを歌うところから始めるわけです。


弾いてる音が低すぎたり高すぎたりしたら、オクターブ上なり下なりで大丈夫です。
可能であれば音の名前で歌ったり、度数で歌ったりしましょう。

いつもの練習を、耳の練習にもなるようにちょっと工夫するのも楽しいです。
たとえばまえ紹介した、同じポジションで複数のコードをアルペジる練習で、
ルートを弾いたら、そのコードのコードトーンを弾く前にまず度数で歌ってみて、それから弾く、とか。ルートー短さんーごー短ななーるーとーーー みたいな。

結構難しいですが、音程を身体で覚えちゃえばこっちのものなので、ぜひ試してみて下さい!



2 耳の練習方法 



方法1はこの動画が参考になります。



サムネのインパクト強い笑
彼はこの練習が大事だということを強調したいがゆえに軽く興奮してるようです笑
でもそれくらい大事だということは間違いないのであります。


さて、


ピアノ、もしくはピアノアプリを準備します。
ドを弾き、良く聴き、隣のレを歌います。歌ったらレを弾いて合ってることを確かめます。
今度はレを弾き、ドを歌います。歌ったらドを弾いて確かめます。

この調子で、ドとミ、ドとファ、のように、とりあえず白鍵だけ(Cメジャースケール)で、ドとシまでやりましょう。
終わったら、動画ではやってないけど、ドと下のシ、ラ、、と、下がっていくのもやってみましょう。

これに加えて、ナチュラルマイナースケールでやったり、他のスケールでやってもいいのだと思いますが、まずはメジャースケールです!メジャー神です!

この練習は、鍵盤アプリがあれば電車の中とか(実際歌えないけど、頭のなかで歌う感じで)、いつでもできるのがいいですね!





練習2


洗足オンラインスクールのウェブサイトがマジ


はんぱない


んですが、

このページのオンライン聴音をクリックして、
旋律聴音のステップ1を見てみてください。

再生ボタンを押すと、メロディーが流れて来ます。
解答ボタンを押すと、楽譜が出てきます。


さて、とりあえず。


ステップ1は全部Cメジャーだと思われる(全部聴いてないけど笑)ので、
したがって#もbも付いてないので、できれば再生前に、アプリなどでCの音か、CもしくはC△7の和音を聞きましょう。

楽譜が読める方は、メロディーを聴いたら楽譜を見て、音の名前で歌いましょう。
(ベースで使うヘ音じゃなくト音記号の楽譜なので注意!)

読めない方はしょうがないのでそれは飛ばして、
再生されたメロディーを歌ったら、ベースで弾いてみましょう。

ベースで弾いたら、それぞれの音の名前が
簡単に分かると思います。そしたら、音の名前を歌いながらベースで弾きましょう。

次の音を音の名前つきでイメージできるまで繰り返します。
どーそー、ってフレーズだったら、どーって弾いてる間にソをイメージして、
弾いてイメージが合ってるか確かめる感じです!


いつのまにか、Cメジャーキーであれば、どの音が鳴ってもその音が何の音だか
分かるようになるって寸法です!(これには別の練習方法もみつけたので、そのうちシェアします)

これにはいわゆる絶対音感は必要なく、訓練で身につくそうですよ。
信じてやってみましょう!



耳の訓練に終わりはないらしいので、
これからも折に触れてとりあげるつもりです。



ここまで書いて気づきましたが、
なんでプロのギターの人はみんなコーラス出来るんだろうとか、
なんで楽器のプロって歌もうまい人多いんだろうって疑問だったのですが、
もちろん最初から出来ちゃう人もいるんだろうけど、
みんなこういう練習をしてるから、いつのまにか歌も上手くなっちゃうんですねきっと!


ベース練習日記28 耳について1

ベース弾いてますか!!


これまで30回近く続けてきた練習日記ですが、
とりあえず音楽理論の基礎の基礎は大分カバーできたのではないかと思います。

というか、今までのところって理論っていうか、
西洋の(商業)音楽の成り立ちの説明って感じなんですよね。

クラシックにコードって考え方もともとないんですよ、知ってましたか?



今までやってきたことって例えば英語でいうと、アルファベットに近いような気がします。
音程とメジャー、マイナースケールですね。



まあでも、いままでのところが分かってれば、ポップス音楽理論の本とか、ほかのサイトとかも、読んでだいたい意味わかるようになってるはずです。そうだといいな。


で、実際コードトーンだけでも分かれば、簡単なウォーキングベースなら弾けますし、
理論の勉強としては、いよいよスケールに入っていきたいところではあるのですが、


そのまえにちょっと立ち止まって、


考えなきゃいけないことがあります。


今日のテーマは本当に大事です。




楽器を練習することと、同じくらい大事だと僕は思います。





についてです。






音楽は耳で聴きます。



音楽はハートで聴くんじゃいという方、
それもそうですね。でもそういう話じゃないんです。
耳で聴きたくないって人はもうアレなのでほんと、アレです。



いままで、例えばコードの形について考えているとき、


指盤上の形だけではなく、どこがどの度数かを覚えよう、
弾きながら度数を意識しよう、
コードが鳴ってるときに、どの度数を鳴らすとどんな感じかつかもう、


と書いてきました。


つまり、イメージを持って音を鳴らそう、ってことです。


これは、コードをみたらぱっと自分の思ったとおりに弾けるようになるためにどうしても必要なことだと思います。思ったとおりにパッと弾けるってことは、すでにイメージが頭の中にあるってことですもんね。


いくらスケールを勉強しても、
結局かっこよく弾けないし、理論とか意味無いじゃん、
とかって良く聞く話です。

仰るとおり、ただコードトーンとか、スケールを勉強しても、
それを使ってかっこいい演奏ができるようにはなりません。


で、ですね、これ、


理論と耳が一体になってないのが大きな理由なんじゃないかと思います。


理論なんか知らなくても弾きながらイメージがどんどんわいてきて、
そしてそのイメージどおりに楽器から音が出せる天才であれば、
理論は別にいらないのかもしれません。


でもそうでないのなら、


イメージ通りに弾けるようになるために、


理論(まず今どんな状況なのか言葉で理解でき、その上で何ができるかわかる)

と、

耳(聴いたら何が起こってるか分かるし、そこで自分がなにをしたらどうなるかイメージできる)


をセットで身につける必要があるのだと思います。


理論だけ知ってても、実際の音をイメージできなければ使えませんし、
耳だけ良くても、イメージしたものを形にしにくいですもんね。




こういう感じで、理論を耳と結びつけることは、
ソルフェージュという音楽の基礎訓練のうちの大きな側面の一つらしいです。

さっきも書きましたが、楽器自体の練習と同じくらい大事なことだ、という人もいるくらい大事です。

ソルフェージュ、気になる方は色々調べてみても面白いと思いますが、
本格的にやろうと思ったら大変なトピックですし、僕は専門家でもなんでもなく、
とりあえず自分でできる訓練は、と探したものを次回発表しますので、


ぜひ


ぜひ


ぜひ


やってみてください!

次回につづく!




2017年6月6日火曜日

ベース練習日記27 マイナースケール3 マイナーキーのダイアトニックコード その2

ナチュラルマイナースケールのダイアトニックコードと、その役割が

Im7 : トニック (埼玉のおうち)
IIm7b5 : サブドミナント代理 (新宿駅東南口)
bIII△7 : トニック代理 (ホテル)
IVm7 : サブドミナント (新宿駅東口)
Vm7 : ドミナント (歌舞伎町)
bVI△7 : トニック代理 (ホテル)
bVII7 : ドミナント代理 (東口から歌舞伎町行く前の大きい道渡る前のとこ)

だというところまで分かりました。



で、マイナースケール神はキャラ固まってないよって話も出ました。
今日はその話です。



さて、

マイナースケール神は姿を変えるってことでしたが、

結論から言うとその姿は三つあります。

ナチュラル
ハーモニック
メロディック

の3つです。


めんどくせ


なぜか。




ここで大事になるのは、

トニックへの解決

です。



トニックへの解決といえば

ドミナントモーション

でしたね。
メジャーキーにおいて、V7 から I△7への移動は超気持ち良いよっていう。その理由について詳しくはこの記事を見ていただくとして、


今回特に関係あるのは、この記事の中の、


V7にはトライトーン(超不安)が入っていて、お家帰りたくなる


これです。



ナチュラルマイナーの5番はVm7で、V7と違い、トライトーンがありません。



だから、Vm7弾いても、別に不安じゃないし、



別に家かえりたくならないんです



これでは困るわけです。

超不安からすげー気持ちよくお家帰る

この最高の進行が、ナチュラルマイナーでは得られません。




じゃあどうするか。



Vm7じゃなくて、V7 を弾いちゃえばいいじゃん。とらいとーんでしょ。



単純ですねぇ。



AナチュラルマイナーのVm7は

E G B D でした。


マイナーセブンをドミナント7にするってことは、
違いは3rdの音でしたから、マイナーセブンの3rdの音Gを半音あげて、


E G# B D



にするってことです。Gを半音あげるってことです。



AナチュラルマイナースケールにおいてGの音は7番目でした。

ナチュラルマイナーは、メジャースケールの3,6,7番目をフラットさせたスケールでしたが、7番目だけメジャーと同じにもどすってことです。

こうして、メジャースケールのうち3,6番目だけフラットさせたあたらしい
マイナースケール神の一面が誕生しました。


Aでいうと、 A B C D E F G#


*補足、調号が出てきてやる気が無くなった人へ
Aナチュラルマイナーは調号がつかない(ABCDEFG)状態ですでにナチュラルマイナーです。でもこれは、Aメジャースケールの3,6,7度を下げたものと考えられますね。
だから、Aメジャーには調号がついて、 A B C# D E F# G# になります。
もともとA B C# D E F# G#であるAメジャーの3,6,7を下げたらABCDEFGのAナチュラルマイナーになります。だから、Aナチュラルマイナーの7番目だけメジャーに戻す、という風に考えると、ABCDEFG#と出てくるわけです。



こいつが、ハーモニックマイナースケールです。
(コードVm7をドミナント7にしたかったんだったな、コードの話だな、ハーモニックだな、と覚えていただければ。。)


**追記
3つのマイナースケールの音程を表にまとめた記事を書きましたので、
練習日記27を読みつつ、この表を見ていただくとわかりやすいかもしれません!





さて。

ハーモニックマイナースケールでは、
メジャースケールと同様、
そしてナチュラルマイナースケールと異なり、

7番目の音があと半音上がれば主音になります。

AナチュラルマイナーはABCDEFGだから、GからつぎのA行くとき1音あがってます。
Cメジャーをみると、BからCには半音ですね。
AハーモニックマイナーはABCDEFG#なので、G#からAでやはり半音です。

この、7番目の音から主音に半音で帰るのもやはり気持ちよいのです(これもドミナントの記事でちょっと出てきましたね)。こういうのを導音といいます。そういう意味でもハーモニックマイナースケールは気持ちいいわけです。

















実際に ABCDEFG#A と弾くと、


なんかアラビアっぽい




これはこれで、それでいいなら別にいいんですよ、べつに文句言ってるわけじゃないんです、ただあの、個人的なというか、建設的な意見の一つとして聞いていただければもにゃもにゃ


まあ、
正直このままだとアラビア的音楽以外を弾くときメロディーに困るんす。



この理由はもちろんGを半音あげたことにあって、

アラビアに似てることは抜きにしても、メロディー作るときに困るのは、
FからG#まで、1音半ジャンプしてる(飛びすぎ)のが原因だそうです。

ということで、

Fはスケールの6番目の音。
これもメジャースケールを半音下げた3,6,7度のうちの一つですね。





じゃあもう、6番目ももどしちゃおうよ





はい、もどしましょう



Aで考えると、

A B C D E F# G#



これが、
もう一つの顔、 


メロディックマイナースケールです。
(V7にするとアラビアっぽいメロディーになっちゃうんだな、それを直したスケールだからメロディックだな、と覚えて頂ければ。。)


*とくにジャズにおいて、メロディックマイナーはとっても優秀だそうです。
いろんなほかのスケールに化けるからなんですが、それはまた別のお話。
でも、メロディックマイナースケールを毎日の練習に取り入れて、いまのうちから慣れておくのは大事かも!


**クラシックにおいて、メロディックマイナーは上昇するときのみ使われて、
下降するときはナチュラルマイナーを使うと習います。習いますが、まあこれは
ふーんって思っとけばいいと思います。


長くなりました。。



さて、


このようにマイナースケールには3つあるわけですが、取り急ぎ覚えておくことは、


1、とりあえずナチュラルマイナーが主人格
2、V7はぜひ欲しいので、ナチュラルマイナーのスケール7番目の音は半音上がりがちだし、マイナーキーの曲にもVm7のかわりにV7が良く出てくる
3、メロディックマイナースケールは便利君なので弾けるようになろう


くらいですかね!


本当はもちろん、ハーモニックマイナーからもメロディックマイナーからも
ダイアトニックが作れて、それも考えたほうがいいんでしょうけど、
ちょっと疲れたのでそれはまた今度もし必要になったら!!!





++++++++++++





上の説明が分かりづらかった方のために、Cで説明してみます。



Cメジャー CDEFGAB



じゃあ Cナチュラルマイナーは?


3.6.7度を下げるので、


C D Eb F G Ab Bb


ですよね。



まず、最後の音Bbと次のCを半音の差にしたいので、
もしくはVm7(Gm7つまり G Bb D F)をV7(G7つまりG B D F)にしたいので、
Bbを半音あげて、3番と6番だけフラットさせることにします。


C D Eb F G Ab B

になります。 これがハーモニックマイナーです。



で、上で書いたとおりメロディー的によりイイ感じにしたいので、
6番の音をフラットするのもやめちゃいます。


C D Eb F G A B


になります。これがメロディックマイナーです。




まとめると、


Cメジャー                      C D E F G A B
Cナチュラルマイナー    C D Eb F G Ab Bb  (3、6、7がフラット)
Cハーモニックマイナー    C D Eb F G Ab B (3,6がフラット)
Cメロディックマイナー C D Eb F G A B  (3がフラット)


これでどうだ!?




2017年6月5日月曜日

ベース練習日記26 マイナースケール2 マイナーキーのダイアトニックコード その1


コードについてシリーズ()で、
メジャースケールからダイアトニックコードつくれるよ、
という話をしました。

また、マイナースケール1で、
この世界にはメジャースケール神の他に(ナチュラル)マイナースケール神もいるよ
という話もしました。

メジャースケール神からダイアトニックコードを作れるってことは、
マイナースケール神からもダイアトニックコードを作れるんじゃないか

そう思った方、いたらすごいです。その通りです。

でも、マイナースケール神にはキャラが固まってないところがあって、
メジャースケール神に比べて若干複雑です。今日はそんなお話。。



さて、とりあえずマイナースケール神の原初の姿、ナチュラルマイナースケール神から見てみます。

ナチュラルマイナースケールは、
メジャースケールとどこが違いましたか?










はい、3,6,7度が短音程でしたね。
復習はこちら


では、Cメジャースケールと同じ音を使ってナチュラルマイナースケールが作れるのですが、Cメジャースケールのどの音から始めればよいでしょうか?


はい、Aですね。Cメジャースケールの平行調はAナチュラルマイナースケールでした。
復習はこちら




ということで、

A B C D E F G

これがAナチュラルマイナースケールです。



メジャースケール神からダイアトニックコードを生み出したのと同じ方法で、
Aナチュラルマイナースケールからもダイアトニックコードが作れます。



これ、実は簡単です。なぜって、


Cメジャースケールと同じ音を使ってるわけですから、
各音をルートにしたときに出来るコードの種類は、
Cメジャースケールのときと変わらないわけです。

Aから作ったら、 A C E Gで、Am7になります。
Bから作ったら、 B D F Aで、これはBm7b5ですね。

ね、

AからAm7, BからBm7b5が出来るのって、Cメジャースケールと変わらないですよね。
この調子で考えると、以下のようになります。

Am7
Bm7b5
C△7
Dm7
Em7
F△7
G7


これが、ナチュラルマイナースケール神から出来るダイアトニックスケールです。



これに、分かりやすくローマ数字で番号(ディグリーネームといいます)をつけたいのですが、
今回はナチュラルマイナースケールですので、

メジャー神で単純に I II III..とやったのと若干違って、

フラットする音のとこにはbをつけます (そのほうが分かりやすいからだと思います)。
3,6,7度でしたね!


こうなります↓

Am7         Im7
Bm7b5     IIm7b5
C△7         bIII△7
Dm7   IVm7
Em7         Vm7
F△7         bVI△7
G7           bVII7


で、


調ってなんだシリーズ3でやったとおり、
ダイアトニックコードにはそれぞれ役割があり、

ナチュラルマイナー神のダイアトニックコードにももちろんあります。

でも大丈夫。

Iがトニックで、Vがドミナントで。。という風に、
ローマ数字と、それに対応する役割はメジャー神(遂に略した)と変わりません。

つまり、

Im7 : トニック (埼玉のおうち)
IIm7b5 : サブドミナント代理 (新宿駅東南口)
bIII△7 : トニック代理 (ホテル)
IVm7 : サブドミナント (新宿駅東口)
Vm7 : ドミナント (歌舞伎町)
bVI△7 : トニック代理 (ホテル)
bVII7 : ドミナント代理 (東口から歌舞伎町行く前の大きい道渡る前のとこ)


と、なります。


なんですが、


さっきも言ったとおりマイナースケール神ってキャラが固まってないので、
状況によってその姿を変えることが多いのです。
ちょっと長くなったので次回に続く!

2017年6月4日日曜日

英語動画紹介03 アルペジオ上昇型エクササイズ



みなさん楽器弾いてますかー!

今日はさらっと。

△7とm7をひたすら上昇するという練習です。

2:02くらいからが解説です。

まずC△7を基本形で1,3,57thと弾き、
その次またCに戻って今度はCm7を人差し指ルート型でm7thまで弾きます。

そしたら今度は中指でC#を押さえてC#△7、でC#m7。。

と、ひたすら上昇します。


これ、タブで全部書いたら大変なことになりますが、
コードトーンを音程と、指盤の形で覚えてると、こういう練習を覚えるのも楽になる気がします。理論勉強して得することの一つかもしれませんね!

話がちょっとそれましたが、

△7とm7はよく出てくるコードだと思いますので慣れるのはいいことな気がしますし、
ウォーミングアップとかにも良さそうですし、
楽器屋で試奏するときにこれパラパラ弾けたらなんか弾ける人っぽい感じが出ますね笑




2017年6月2日金曜日

ベース練習日記25 練習法シリーズ 同じポジションで複数のコードをアルペジる+ポジション移動

どこに手があってもどのコードでも対応できたらかっこいいっすよね。



なんかベース練習日記とかいいながら全然ベースが出てこない

という(じぶんの)こころの声を受けて、

ここいらで一発ベースの練習方法を御紹介します。



すっかり忘れてましたが、


コードを見てぱっと弾けるようになる


この大目標の元、


テンポ120までならコードみたらウォーキングベースが弾ける
(期限は2018年4月)

これを目指してやってるわけでして、





このために、


手がどこにあっても近場のポジションでどのコードでも対応できる


これ必要な気がします。




将来、もし、もしフレットレスの楽器を触ることになったときのことを考えると、



ポジションを全く動かさなくても



いろんなコードをそこで弾けるようになったほうがいいわけです。




そしてダイアトニックコードについては、
コードトーンも指盤での形もばっちりです。



じゃあってことで、

同じポジションで複数のコードをアルペジってみようとおもいます。



ポジションを基本動かさないので、

そのときに合ったコードの指盤での形をパッと弾けないといけません。
コードの形シリーズを見てみてくださいね!





まず、E弦8フレのCから、C△7を弾きます。

どみそしどー みたいに。
リズムはお好みで。

最初のルートは赤くしました。







次、E弦10フレのDから、小指ルート型にてDm7を弾きます。







次、A弦7フレのEから、人差し指ルート型にてEm7







次、A弦8フレのFから、基本型にてF△7






次、A弦10フレのGから、ななめ型にてG7

*このとき、m7thまでは手を動かさなくても弾けるんですが、
最後のGは若干手を動かしてG弦12フレで弾きましょう。











次、D弦7フレのAから、人差し指ルートでまず5thまで弾いて、
m7thと高いルートはG弦の12,14




最後、D弦9フレのBから-5thまで(-5ですよ)弾いて、
m7thと高いルートはG弦14,16







こんな感じです。
慣れてきたら高いほうのRからさがったり、
応用編としては、各コードの7thの音から下がるとか結構頭こんがらがります!


今回は6-9フレでやりましたが、指盤のいろんな場所で同じことを考えてみるとおもしろいですよ!


さて



ここでワンポイントアドバイス。

ここからは、同じポジションで弾く練習というよりは
ポジション移動についてちょっと考えてみます。




たとえばG7で 最後の高いGを弾くとき、

G弦10フレの7thの音(F)から2フレ上がればGだな、

と思う人多いとおもうんです




ていうか僕がそうでした



そういう考え方をすると、ポジションを移動したっていうより、
ただ最後に高いGを弾きに行きました、みたいになっちゃって、


高いGを弾いたとき、いまどのポジションを使ってるのかわかんなくなっちゃいがちです。





ていうか僕がそうです





それだと、たとえその後また続けてG7で一小節弾こうと思っても、
すぐ対応できなかったりします。


ぼくがそれです


なので、お勧めとしては、最後の高いGを弾くときに、


高いGに移動するのではなく、

高いGが入ってるポジションに移動する



意識をもつといいと思います。


がんばります



今回の場合、

途中まで低いルートGから小指ルート(ななめ型)で弾いていて、

最後高いGに行くときは、

意識としては、低いルートGを中指で弾く形(便利型)に移動して、
そのポジションで、高いGを小指で弾く

こんな感じ↓







という意識を試してみて下さい。こうすると、頭の中には、移動したあとも、
いま便利型だなーって意識が残ります。その後の対応力が全然違うと思います。




ということで、




上の練習に慣れてきたら、往復アルペジオを弾く練習もお勧めです。


C△7だったら、どみそしどしそみどー みたいな。
C△7からF△7までは今回のポジションならポジション移動無しで往復できるんですが、

G7,Am7,Bm7b5は、ルートから上がるときは上の方法で最後まで行き、

高いルートから下がるときは移動したままのポジションで弾くと、

イヤでも移動後のポジションについて考えなきゃいけないのでお勧めです。



G7は上の図をみてもらうとして、Am7と Bm7b5の図を載せときます。


Am7






Bm7b5








画像を作るのがたいへんだぜー!



コード進行in C 日記11 First Love  宇多田ヒカル

今日は宇多田ヒカルのFirst Loveのコード進行を、 Cメジャーキーに直して考えてみます。元々のキーはGメジャーです。 <イントロ> C       | G/B     |  Am    |  C/G    |  FM7   | Dm7/G  | C  F/C  ...